ひなびたごちそう (ポプラ文庫) | |
クリエーター情報なし | |
ポプラ社 |
☆☆☆
久々の料理に関する本ではヒット。
うん蓄を語っているようで、B級グルメ以下の料理も・・・。
でもすべて、家庭にて実現可能な料理ばかり・・・。
切干大根のオムレツ、野菜の干し物、アタリメの炒め物、
活ダコのカルパッチョ、火鍋、大根の皮のオイスター炒め、
マグロのカツレツ、牡蠣のワンタン包み揚げ、芋煮
蕎麦のペペロンチー二、ごはんだけのビビンバ・・・。
これらが、読みながら作ってみようとページの端を折った料理の数々。
最後のほうで、著者は、
食べ物についてとやかくいうので、人は私をグルメと勘違いするが、
常にうまいものばかりを食べて入るわけではない。むろん旅先では様々なものを
賞味してきたし家庭では料理に工夫を凝らしてきたが、うまいものにありつくためには、
相応の回り道もせねばならず、うまいものと同じ数だけまずいものを食べなければならなかった。
うまいものを食べれば舌は肥えるが、まずいものを食べれば舌が荒む。
しかし、舌は絶対の判断基準を持っているわけではない。
味覚は相対的なもので、比較的うまいとかまずいと判断することしかできない。
従って、時々はまずいものを食べなければ、うまいものの価値がわからなくなる。
すなわち、味覚のうまいまずいは相対的ものであると・・・。
そういう意味では、それぞれの家の料理、すなわち家庭料理は、
奥深く、それでいて微妙に評価し難いもんですな・・・。
身体が欲しているものをつくって食べる・・・基本中の基本を諭す貴重な料理本でおます。
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