日経MJ・2016年8月12日 撮影・大西二士男氏
日経MJになんと、笑福亭鶴二さんが登場。
記念に、ブログに転載させて頂きます。
繁昌亭ができてうれしかった・・笑福亭鶴二
落語家 笑福亭鶴二 さん
1968年大阪府生まれ。86年六代目笑福亭松鶴に入門、鶴児と名乗る。
98年鶴二に改名。なにわ芸術祭新人奨励賞受賞。2010年「文化庁芸術
祭賞」大衆芸能部門優秀賞、11年第6回繁昌亭大賞。9月11日、
天満天神繁昌亭でゲストに笑福亭鶴光さんを迎えて30周年を
「繁昌亭で祝う会」を開催。
今年迎えた30周年にちなんで3回行う記念独演会のうち、
東京と大阪での独演会を終え、趣味の日本舞踊なども披露した
笑福亭鶴二さんに、東京と大阪の落語文化の違いなどについて聞いた。
おかげさまで今年30周年
節目の年に趣味をお披露目
お披露目する場があると稽古にも精が出る
先月、大阪の国立文楽劇場で行われた30周年記念独演会で
日本舞踊を披露した。
「噺家に多い飽き性で凝り性。日本舞踊もしばらく習ってはお休みして、
今回は3年くらい前に再開。披露した「独楽」は私の出囃子で日本舞踊の曲。
どんな踊りか見てみたいというお客さんの声に応えようと思ったんです。
でも、おっしょさんからは、「いきなり国立で踊るって」と驚かれ、
一番前で見ていた20歳の娘が感動して泣いてて、私の方がびっくりしました」
「でも、評判がよかったのでこれからも時々、お披露目しようかと
(笑い)。見ていただけるという目標があると稽古にも精も出ますしね。
普通の方は自分でお金払って発表されるのに、
私に場合はお金もらってやし、ちょっと申し訳ない気もしています(笑い)」
鶴瓶兄さんに習った師匠の大ネタ
東京でも今月6日に記念独演会を行った。入門して半年後に
師匠の松鶴が亡くなったが、兄弟子たちに助けてもらって今日まできた。
「東京では大阪らしい大ネタ「らくだ」を披露しました。
これは師匠の十八番で私が落語家を目指すきっかけになった噺。
見たときの感動や衝撃が大きすぎて自分には一生できないと
思っていたんです。
ところが8年ほど前に鶴瓶兄さんが改作して
やっておられるのを見て、自分でもやってみたくなった。
5年前の25周年のときに兄さんに相談したら稽古つけてくれましてね。
「らくだ」そんな思い入れのある噺なんです」
繁昌亭に学校のような貼り紙が
東京のテレビの落語番組にでたときプロデューサーの言葉に驚いた。
「『関西の噺家さんは必ずツカミで笑いを取りに来ますよね。
でも、それ、いりませんから』と
。関西では繁昌亭ができるまで落語小屋がなく、演芸場は漫才も一緒。
最初の5分は世間話などで空気を変える必要があった。
そのために噺が長くなっても、演芸場
全体で時間を調整してくれる人もいてね。
でも、東京はトリ以外は若手もベテランもきっちり。
15分、時間を守って次の人につなぐんです」
「大阪の落語専門の繁昌亭ができたときは本当にうれしくてね。
でも若手は慣れていないので、時間を守れずにいた。
すると楽屋に『時間を守りましょう』と学校のような貼り紙が。
そうなると気になるから舞台上から真正面にある時計を見る。
今度はそれがお客さんにわかってしまい
『時計はお客さんにわからないように見ましょう』と
また貼り紙が出ました(笑い)」
「9月には、その繁昌亭で祝う会をやります。ぜひ、足を運んでください」
鶴二・三十周年・繁昌亭で祝う会
2016年9月11日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭
一、笑福亭たま・・・・・・・・「ぐつぐつ」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「祝いのし」
三、笑福亭鶴光・・・・・・・・「五貫裁き」
仲入り
四、鶴光×鶴二・・・・・・・・「対談」
五、来世楽・・・・・・・・・・・「津軽三味線」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・「三十石夢の通い路」
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