中国地方に梅雨入り宣言のあった翌日の午後、前日からの雨が上がって晴れ間が見え始めた。休暇を貰っており、午後になって時間も自由になったので、松笠山(広島市東区)に散策がてら登ってみた。小田からの松笠観音参道を上り、観音寺で弘法大師のお加持水を戴いてから松笠山頂上(374.6m)へ。雨上がりで空気が澄んでおり、透明度の高い眺望が得られた。下山路は菰口憩の森に採り、中国自然歩道を矢口へ歩いた。雨露でズボンがかなり濡れた道であったが、観音寺上からの尾根道と菰口憩の森への下山道の脇にササユリが咲いていた。この松笠山の山域では決して数が多くはないので、大事にしなければならない花だ。今年も咲いてくれて有難うと言いたいところだ。
【写真上・下】松笠山の登山道に咲いていたササユリ。ユリ科ユリ属の花で、本州中部から九州に分布するという。