日本も例年にない大雪のようですね。こちらもいよいよ本格的な冬になり、降った雪が解けずにに残っています。とにかく寒い!室内はともかく、屋外は空気の冷たさが身にしみます。
うすめで大きなマフラーを首の周りにぐるぐるに巻いて、冷たい空気を直接吸い込まないようにするのですが、呼気に含まれた水分がマフラーで固まって白くかたくなります。でもそういう日の朝の景色はもう最高にきれい!! 特に空が晴れ渡っていたりすると「ああ~、なんでカメラを持ってこなかったんだ・・・(T T)」と後悔します。いずれにせよブルガリア人にとって雪は日常で、どんなお年寄りも杖をつきながら外へ出て散歩や買い物を楽しみます。
ブルガリア人の暖房の仕方は半端じゃない!! たきぎを使うペチカをたくときは、「半そででもいいんじゃないの?」というくらい暖めるのです。ただ、最近は物価高でたきぎ、セントラルヒーティングのパルナ(テッツというところから供給されているお湯で温めるパネルヒーター)の値段も高くなっているので、暖房を控えめにして部屋の中でも厚着をするようになりました。
パザールでは室内用の保温グッツがたくさん売られています。(それを外で使っている人も多いけど・・・) 私のお気に入りのひとつは「テルリッツァ」という毛糸の靴下。たぶんその辺で飼われている羊の毛を刈って、糸を紡いで編まれたのでしょう。丈夫であったか。でもこれはパザールで探すのはけっこう大変。なぜなら基本的にこれは自分で編むものらしいのです。
こんなに雪の降る国のことだから、みんな雪には慣れているだろうと、安心して道を歩いていると、走ってきたアウディが停まろうとして「シュシュシュシュー」と滑ってきました。おお、危ない!! 私は雪道になれていないのでとにかく下を見ながらゆっくり歩いていると、どんどんと抜いていく地元の人たちが「ズルリッ」「ズベッ」と思いっきり危なっかしく歩いてゆきます。本当にほとんどの人が・・・
よく見ると若い人たちはこの路面凍結中の通りを底のうすい普通の靴、もっとひどいとピンヒールの先のとんがったブーツで歩いています。車も、そんなにアクセルを踏み込んだらスリップするだろう! 私だってそんなこと知ってるのに。 シュルシュルシュルシュルと(おそらくノーマルタイヤで)音を立てながらUターンしていました。そんな運転の仕方をしたらガソリンがもったいないでしょうが!!
どうも「雪に慣れている」ということと「雪の日に安全に行動する」というのは別のこと・・・らしいです。