正月といえば、ニューイヤー駅伝と箱根駅伝・・・でも大晦日の紅白も含め、このブルガリアでは見るすべもない・・・ 少し悲しい今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 特に東欧圏にお住まいの皆様、日本っぽい新年は迎えられるのでしょうか・・・。
ところで、話はまったく変わってまたも食べ物のことですが・・・ ブルガリアには安くて美味しい食材がいっぱいあって、レストランでは、店を選べば美味しいものをたくさん食べた上にビールまでつけて300~400円でおなかいっぱいになれます。超~ウレシ~!!でも、レストランで食べた料理を、「うちで試してみよーっと!」と思って真似しても、これが美味しくない・・・(悲)。どうしてなんでしょう??
先日友人のズラティナ(ズラトカ)が食事に招待してくれました。彼女は私たちの親年代、まだ独身の20代後半の娘が二人いてこの娘たちと同居しています。彼女はプロブディフというブルガリア第2の都市出身なのですが、けっこうなまりがきつくて私にはわかりづらいブルガリア語を話します。
彼女は料理をして人を招待して食べさせるのが大好き!!私の友人たちも結構お呼ばれしているのです。私たちの母親のような「おばさん」ズラトカの出すごはんはどんなもんでしょう? たぶん、典型的なブルガリア料理じゃないかな~、なんて思っていましたが・・・
バス停で待ち合わせをして家まで連れて行ってもらったのですが、中心に程近い超キレイな新築のアパートに住んでいることが判明!ひゃーっ!!これは私の友人のだれよりもいい部屋に住んでるな~・・・最上階の彼女の部屋に、娘たちはイタリア旅行で不在、彼女は真新しいキッチンで料理の腕をふるったのでした。
すごーくキレイなお部屋!! そしてアジアンテイストの家具!! 「娘たちは、いつか日本に行ってみたい、って言ってたわ。」そ、そーですか・・・ズラトカのなまりと結構変わったファッションセンスからは想像できないお部屋の雰囲気です。
食前酒には典型的なブルガリア風にラキヤが出てくるかな、と思いきやベーリーズ(コーヒーとクリームの甘いリキュール)が出てきました。これブルガリアではとっても高いんだよなあ~、と思っていると「娘たちがおいていったのよ、私はなんだか知らないのー。」でも、こんな美味しいお酒をこんなところで飲めるなんて、大感激!「オイシイ~~!!」
そして前菜は・・・「ラザニアっていうんでしょ、これ、イタリア料理??」なんていいながら出してきたラザニアが、これがまた超おいし~っ。(^^) ブルガリアでこんなにおいしいラザニア、どうして??
メインはパルジェニ・カルトフィ(フライドポテト)とシシチェ(お肉と野菜の串焼き)、これはここの料理です。そしてビールも結構おいしいシューメンスコでした。とても美味しくて大満足!!!
私の母親となんだか共通点の多いズラトカですが、超洗練されたおいしい料理をつくる、スーパー・ゴトバチカ(調理人)なのでした。そして、ズラトカに限らず、「その辺の、どこにでもいるおばちゃん」たちが作る料理が、これがまたすごく美味しかったりするのです。なにか日本人の私にはわからないコツでもあるんでしょうか・・・ 小さなパーティーなんかがあるときには、すごくおいしい料理やお菓子がテーブルに「これでもか」とばかりにならびます。そして「ブルガリアは世界で一番貧乏な国なのよねー。」なんて本気なのか冗談なのかわからないことを言う、う~んいかがなものかな・・・ 身近なゴトバチカたち、ほんとに意外な、新しい発見でした。