キロ買いというか、よ~くもらうんです。ちょっと街外れに行くと。「持ってきなさいよ~」って、1~2Kgくらい。
ここのりんごは小粒で、甘くておいしいのに当たるととてもオイシ~のです。パザールでは甘いのか、酸っぱいのか、どこで取れたかくらいしか表示されていないので品種はよく分かりません。
にしても、一度に7~8個もらうとさすがに生食では食べきらないなあ・・・。ブルガリア人は基本的にりんごは生食です。ブルガリア語の先生だったディディもりんごが大好きで、りんごをひとつ丸ごとかじると残るところはヘタの部分だけ。種のところまでぜーんぶ食べてしまいます。そして2個くらい一気に・・・。スゴイ!!
もらったりんごを食べきれないでいたある日、オーストリア人の友人、フォーカーとエブリンをお昼に招待する機会がありました。オーストリアというとお菓子の国、そして有名なりんごのお菓子は「アップル・シュトゥルーデル」。
前にも書いたと思いますが、ここブルガリアではおいしいパイの皮が15,6枚入りで1レバ以下(だいたい約60円くらい)で売られています。「ゴトビ・コリ」とか呼ばれていて、実はこれバーニッツァの皮なんですが。アップル・シュトゥルーデルの皮は手作りがものすごく難しいけど、これを使ってアップル・シュトゥルーデル「もどき」をつくろう!! と、りんごを小さく切って砂糖をたっぷりまぶして、水が上がってくるのを待ちつつ、バター、カスタードクリーム、ラム酒につけたレーズンを用意しました。「コリ」でくるっと巻いてお砂糖をかけて、オーブンに入れて焼くと、これがもう!! 日本人、(それも私が!)つくったとは思えないほど美味しくできました。
そして、身の程知らずにもネイティブのオーストリア人に出してしまったのです!! とても優しいゲストなので「おいしいよ~」といってくれましたが、本当のところはどうなのか・・・ でも私的には美味しくできたと思うのですが・・・
「パイ」というととーってもむずかしいと思っていたので、こんなに簡単にパイが作れるのはチョッとウレシイですね。バターを練りこんだパイ生地とはちょっと違うけど、パリパリの皮と、トロ~リとろけるりんごのハーモニー。今度はう~んと暖房を効かせた部屋で、アイスクリームとキャラメルソースをかけて食べよう!!! と決意するのでした。