これは前のアパートの話なんですが・・・ブルガリアにロングステイしたいという方の参考にでもなればという事で・・・(あまり参考にはならないかな?)
友人の紹介でブルガリア到着後すぐに見つかったうちのアパートは地上3階、地下1階、数人が共同出資して建てた比較的新しい建物です。出資者たちはみな外国に出稼ぎに行ってお金を貯めた人たちなので外国人である私の心情をよく察してくれます。(ブルガリアでは仕事が少なく、賃金もものすごく低いうえに物価が上がっているので多くの人がドイツやスペインなどに出稼ぎに行っています。)
さて、うちはその3階、直接の大家バリュは17歳を筆頭に3人の男の子の父親です。一番下は3歳で、まだカワイイ、って感じ。奥さんのエレナも良く気遣ってくれます。60Kmほど離れたサモコフという町に住んでいて仕事(ちなみにこの家族は芸人一家!)のあるときにソフィアで泊まるときに使っていた部屋を貸してくれたのでした。家賃は月200レバ(14000円)、今ソフィアでこの値段で広くていい部屋を見つけるのは結構むずかしいかも。さらに大きなパザールまで徒歩3分、すぐ近くに2つバス停があり、その上近い将来地下鉄の駅ができる、いま注目の地域です。オーブン、ボイラー、ベット、それにいくつかシュカフ(棚)がもとからあって、さらに大家が冷蔵庫、テーブル、食器類とタオルやシーツをそろえてくれました。
以前ここを貸したときはもう少し家賃が安かったようですが、そうするとこのアパートに最後になってついたペチカを取り付けるお金を確保できなかったようです。最初の家賃で大家が付けてくれました。以前に同じ部屋に住んでいた友人(あとから分かったのですが、かなりたくさんいた!!)が、「家賃はいくら?」(おいおい、そんなずけずけプライベートなこと質問するなよ・・・)と尋ねられて200レバと答えると、「え?それは高い」と言われたり、「信じられない」という表情をされたり。「外国人だから少し高くされたかな?大家にボラれたかな?」なんて最初は思ったのですが、でもそれもなるほど、です。友人たちいわく、「あのアパートは寒くて寒くて、長くは住めなかったのよね・・・」(あんなところ良く住んでるわね、という表情で)安くても長く住めなければ意味がないですもんね。マイナス20度になる国でしっかりしたストーブなしではやっていけません。
そして、ブルガリアの家は日本家屋よりずっと暖かく感じました。(欧米人からするとブルガリアの家は信じられないほど寒いそうなのですが・・・) 2階の住人が寒いのがいやでペチカにがんがんマキをくべるので床や煙突が通っている壁がほんのり暖かいのです。せっかくつけてもらったペチカですが、何回も使わずに冬が終わってしまいました。日本よりもずいぶんと寒くなるのに・・・風通しの良い日本の家よりも冬は快適です。