おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

うちの(元)アパート・・・(2)

2006-01-14 20:24:13 | ブログ

Bedroom とにかく広い!! 全体で2ベッドルームと日本でいうところのLDKが20畳くらいあります。ベッドルームはそのうちのひとつだけを借りていて、そこも6畳くらいあります。トイレとシャワーがひとつになっていて(バスタブはありません。バスタブを置ける広さではないかな)、これらの部屋と入口をつなぐ廊下がまた広い!! 一日中家にいても、万歩計をつけていたらきっと何千歩も歩いていると思います。

そして明るい!! 3階といっても屋根裏部屋なので天窓がいっぱいあります。大家の奥さんエレナさんの趣味なのでしょうか床や壁の空色のアクセントになっているのがかわいくて気に入っています。

この部屋だけでなくブルガリアのほとんどの家がそうなのですが、とにかく内装が「手作り」っぽいのが特徴のようです。「手作り」というのは手作りグッツなどでかわいく飾るというのではなく、家そのものが手作りなのです。なぜこうなるのかというと、本職の建設業者が本当にあてにならないからです。まずは約束どおりにこないし、平気でむちゃくちゃな施工をするくせに先払いを要求します。それで内装などの細かいところは自分たちでできるようにしておかなければ、そんなめちゃくちゃな業者に頼むことになってしまうのです。このアパートも、天窓のコーキング、内壁の補修やペンキ塗りをバリュとエレナさん、そして長男のエモがやってくれました。(私も少しお手伝いしましたが・・・) マスキングも覆いもしないでいきなり塗ってしまうので、壁や床にハケ塗りした跡やペンキをたらした跡がありそれがまたなんともシロートっぽくっていいです。(あんまりきちんとしたところだと傷一つ付けられないから、住んでて緊張してしまいます。)そんな感じなので住人が自分で好きなように内装を改造するのもOKで(オーストリアなどもそうだと聞いたんですが、ヨーロッパはそうなんですかね?)、ギリシャのイケヤで買ってきた折り畳みのテーブルを勝手に付けさせてもらいました。(ペルニックに引っ越すときに遠慮なくはずさせていただきました。)

でも、掃除が大変!広いし、時々モップもかけるので疲れます。でも、日本にいたときからすれば本当に贅沢な悩みです。

入り口のところに段差はありませんが靴を脱いでスリッパを履くようにしています。「靴を脱いで家に入る」のは日本の専売特許だと思っていましたが、ブルガリアではほとんどの家で靴を脱いであがります。

西欧やアメリカ大陸出身の友人たちが「ブルガリアの家はせまいし寒いし、大変だ!」と肩をすくめていたので覚悟はしていたのですが、思ったよりずーっと住みやすいので驚いています。ん?じゃあ、ほかのヨーロッパ各国の家はもっと住みやすいって事? 意外に日本の住環境は過酷だということに気づいたのでした。

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うちの(元)アパート・・・(1)

2006-01-12 02:51:47 | ブログ

これは前のアパートの話なんですが・・・ブルガリアにロングステイしたいという方の参考にでもなればという事で・・・(あまり参考にはならないかな?)

Room 友人の紹介でブルガリア到着後すぐに見つかったうちのアパートは地上3階、地下1階、数人が共同出資して建てた比較的新しい建物です。出資者たちはみな外国に出稼ぎに行ってお金を貯めた人たちなので外国人である私の心情をよく察してくれます。(ブルガリアでは仕事が少なく、賃金もものすごく低いうえに物価が上がっているので多くの人がドイツやスペインなどに出稼ぎに行っています。)

さて、うちはその3階、直接の大家バリュは17歳を筆頭に3人の男の子の父親です。一番下は3歳で、まだカワイイ、って感じ。奥さんのエレナも良く気遣ってくれます。60Kmほど離れたサモコフという町に住んでいて仕事(ちなみにこの家族は芸人一家!)のあるときにソフィアで泊まるときに使っていた部屋を貸してくれたのでした。家賃は月200レバ(14000円)、今ソフィアでこの値段で広くていい部屋を見つけるのは結構むずかしいかも。さらに大きなパザールまで徒歩3分、すぐ近くに2つバス停があり、その上近い将来地下鉄の駅ができる、いま注目の地域です。オーブン、ボイラー、ベット、それにいくつかシュカフ(棚)がもとからあって、さらに大家が冷蔵庫、テーブル、食器類とタオルやシーツをそろえてくれました。

以前ここを貸したときはもう少し家賃が安かったようですが、そうするとこのアパートに最後になってついたペチカを取り付けるお金を確保できなかったようです。最初の家賃で大家が付けてくれました。以前に同じ部屋に住んでいた友人(あとから分かったのですが、かなりたくさんいた!!)が、「家賃はいくら?」(おいおい、そんなずけずけプライベートなこと質問するなよ・・・)と尋ねられて200レバと答えると、「え?それは高い」と言われたり、「信じられない」という表情をされたり。「外国人だから少し高くされたかな?大家にボラれたかな?」なんて最初は思ったのですが、でもそれもなるほど、です。友人たちいわく、「あのアパートは寒くて寒くて、長くは住めなかったのよね・・・」(あんなところ良く住んでるわね、という表情で)安くても長く住めなければ意味がないですもんね。マイナス20度になる国でしっかりしたストーブなしではやっていけません。

そして、ブルガリアの家は日本家屋よりずっと暖かく感じました。(欧米人からするとブルガリアの家は信じられないほど寒いそうなのですが・・・) 2階の住人が寒いのがいやでペチカにがんがんマキをくべるので床や煙突が通っている壁がほんのり暖かいのです。せっかくつけてもらったペチカですが、何回も使わずに冬が終わってしまいました。日本よりもずいぶんと寒くなるのに・・・風通しの良い日本の家よりも冬は快適です。

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身近なゴトバチカたち

2006-01-02 19:06:55 | ブログ

正月といえば、ニューイヤー駅伝と箱根駅伝・・・でも大晦日の紅白も含め、このブルガリアでは見るすべもない・・・ 少し悲しい今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 特に東欧圏にお住まいの皆様、日本っぽい新年は迎えられるのでしょうか・・・。

ところで、話はまったく変わってまたも食べ物のことですが・・・ ブルガリアには安くて美味しい食材がいっぱいあって、レストランでは、店を選べば美味しいものをたくさん食べた上にビールまでつけて300~400円でおなかいっぱいになれます。超~ウレシ~!!でも、レストランで食べた料理を、「うちで試してみよーっと!」と思って真似しても、これが美味しくない・・・(悲)。どうしてなんでしょう??

先日友人のズラティナ(ズラトカ)が食事に招待してくれました。彼女は私たちの親年代、まだ独身の20代後半の娘が二人いてこの娘たちと同居しています。彼女はプロブディフというブルガリア第2の都市出身なのですが、けっこうなまりがきつくて私にはわかりづらいブルガリア語を話します。

彼女は料理をして人を招待して食べさせるのが大好き!!私の友人たちも結構お呼ばれしているのです。私たちの母親のような「おばさん」ズラトカの出すごはんはどんなもんでしょう? たぶん、典型的なブルガリア料理じゃないかな~、なんて思っていましたが・・・

バス停で待ち合わせをして家まで連れて行ってもらったのですが、中心に程近い超キレイな新築のアパートに住んでいることが判明!ひゃーっ!!これは私の友人のだれよりもいい部屋に住んでるな~・・・最上階の彼女の部屋に、娘たちはイタリア旅行で不在、彼女は真新しいキッチンで料理の腕をふるったのでした。

すごーくキレイなお部屋!! そしてアジアンテイストの家具!! 「娘たちは、いつか日本に行ってみたい、って言ってたわ。」そ、そーですか・・・ズラトカのなまりと結構変わったファッションセンスからは想像できないお部屋の雰囲気です。

食前酒には典型的なブルガリア風にラキヤが出てくるかな、と思いきやベーリーズ(コーヒーとクリームの甘いリキュール)が出てきました。これブルガリアではとっても高いんだよなあ~、と思っていると「娘たちがおいていったのよ、私はなんだか知らないのー。」でも、こんな美味しいお酒をこんなところで飲めるなんて、大感激!「オイシイ~~!!」

そして前菜は・・・「ラザニアっていうんでしょ、これ、イタリア料理??」なんていいながら出してきたラザニアが、これがまた超おいし~っ。(^^) ブルガリアでこんなにおいしいラザニア、どうして?? 

メインはパルジェニ・カルトフィ(フライドポテト)とシシチェ(お肉と野菜の串焼き)、これはここの料理です。そしてビールも結構おいしいシューメンスコでした。とても美味しくて大満足!!!

Pmfoods 私の母親となんだか共通点の多いズラトカですが、超洗練されたおいしい料理をつくる、スーパー・ゴトバチカ(調理人)なのでした。そして、ズラトカに限らず、「その辺の、どこにでもいるおばちゃん」たちが作る料理が、これがまたすごく美味しかったりするのです。なにか日本人の私にはわからないコツでもあるんでしょうか・・・ 小さなパーティーなんかがあるときには、すごくおいしい料理やお菓子がテーブルに「これでもか」とばかりにならびます。そして「ブルガリアは世界で一番貧乏な国なのよねー。」なんて本気なのか冗談なのかわからないことを言う、う~んいかがなものかな・・・ 身近なゴトバチカたち、ほんとに意外な、新しい発見でした。

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