『電気ちゃん』
楠 章子:著
毎日新聞社
児童書ではありません。
少し「異端」で、ひとりひとり孤独な登場人物たちの、情や愛、性もある物語。
周りの期待する「良い子」ではいられずに一歩踏み出した主人公たちの危うい生き方を怖いと思う反面、自分の中にも同じような衝動があることにも気が付きます。
児童書「古道具ほんなら堂」シリーズの楠さんの、同じ出版社からの本ということで読み始めましたが、軽くショックでした。
自分自身が、自分の子どもたちに「周りに恥ずかしくない生き方」をする「良い子」を求めていることが、よくよく分かりました。
質素でも美味しいものを食べて、小さな幸せを見つけられる毎日を過ごしてほしいけれど、子どもたちは私とは別人格だから、きっと幸せも違うのでしょうね。
母としては、ただただ体と心と未来を大切にしてほしいと願うばかり。
先日、生後1か月の赤ちゃんに会ったばかりだからか、「新しい生命」が男女の生活と切り離されている物語が多いことが気になります。この物語もそう。希望よりも不安が多いように感じます。
まさに今、日本に足りていないものかもしれないですね。
楠 章子:著
毎日新聞社
児童書ではありません。
少し「異端」で、ひとりひとり孤独な登場人物たちの、情や愛、性もある物語。
周りの期待する「良い子」ではいられずに一歩踏み出した主人公たちの危うい生き方を怖いと思う反面、自分の中にも同じような衝動があることにも気が付きます。
児童書「古道具ほんなら堂」シリーズの楠さんの、同じ出版社からの本ということで読み始めましたが、軽くショックでした。
自分自身が、自分の子どもたちに「周りに恥ずかしくない生き方」をする「良い子」を求めていることが、よくよく分かりました。
質素でも美味しいものを食べて、小さな幸せを見つけられる毎日を過ごしてほしいけれど、子どもたちは私とは別人格だから、きっと幸せも違うのでしょうね。
母としては、ただただ体と心と未来を大切にしてほしいと願うばかり。
先日、生後1か月の赤ちゃんに会ったばかりだからか、「新しい生命」が男女の生活と切り離されている物語が多いことが気になります。この物語もそう。希望よりも不安が多いように感じます。
まさに今、日本に足りていないものかもしれないですね。