『物語ること、生きること』
著者: 上橋菜穂子
構成・文: 瀧晴巳
講談社
「守り人」シリーズ、『獣の奏者』の作者、上橋菜穂子さんのインタビューを構成してまとめた「語りおろし」の1冊。
巻末には、上橋さんが幼少期から読んできた思い出深い本のリストがあります。
まさに、『物語ること、生きること』というタイトル通り。物語ること=生きること。
「作家になるにはどうしたらいいですか?」という子どもたちの疑問に、手紙や講演では伝えきれなかったことも含めて、彼女自身の幼少期から今までの人生を語ることで伝えてくれています。
上橋さん自身が、子どものころから知りたかった「どうやったら作家になれるのか?どうやって作家になったのか?」という疑問だからこそ、優しく温かい語り口なのでしょう。
おばあさんとのエピソードや、アボリジニ研究のフィールドワークの体験談は、彼女の作品の世界観の礎を見るようで、非常に興味深いです。
人の気持ちに届く物語を描くためには、様々な立場の人の気持ちを理解すること。
挑戦すること。書き続けること、直し続けること。人のアドバイスを受け入れること。成長し続けること。
作家を目指していなくても、人生に必要なことが多いですね。
中高生向けの書架に、置きたい1冊だと思います。
著者: 上橋菜穂子
構成・文: 瀧晴巳
講談社
「守り人」シリーズ、『獣の奏者』の作者、上橋菜穂子さんのインタビューを構成してまとめた「語りおろし」の1冊。
巻末には、上橋さんが幼少期から読んできた思い出深い本のリストがあります。
まさに、『物語ること、生きること』というタイトル通り。物語ること=生きること。
「作家になるにはどうしたらいいですか?」という子どもたちの疑問に、手紙や講演では伝えきれなかったことも含めて、彼女自身の幼少期から今までの人生を語ることで伝えてくれています。
上橋さん自身が、子どものころから知りたかった「どうやったら作家になれるのか?どうやって作家になったのか?」という疑問だからこそ、優しく温かい語り口なのでしょう。
おばあさんとのエピソードや、アボリジニ研究のフィールドワークの体験談は、彼女の作品の世界観の礎を見るようで、非常に興味深いです。
人の気持ちに届く物語を描くためには、様々な立場の人の気持ちを理解すること。
挑戦すること。書き続けること、直し続けること。人のアドバイスを受け入れること。成長し続けること。
作家を目指していなくても、人生に必要なことが多いですね。
中高生向けの書架に、置きたい1冊だと思います。