『イン・ザ・ルーツ』
著 : 竹内真
双葉社
孫息子たちが祖父から形見に「根付」をもらうところから始まる12年間を描いた家族小説です。
曰くつきの「根付」は、孫の三兄弟の青春と人生の転機に大きな影響を与えながら、次第に家族の歴史にまつわる一つの「謎」の真相へと近づいていきます。
「ルーツ」は、「根付」の「根」であるとともに、家族の「ファミリーツリー(家系)」の「ルーツ(根)」なんですね。
我が道をゆくミュージシャンの「じーちゃん」と彼を愛する孫息子たちの関係、そして、人のあたたかさが隠れているミステリーには、「東京バンドワゴン」シリーズを思い出してしまいました。
孫息子三兄弟(歩、進、望)の性格の違いが、それぞれの進路・恋愛・就職にあらわれていて、成長小説としても面白いと思います。
家族全員が泣いて笑って、家族の良さを分かち合えるラストが爽やかです。
最近、娘に祖父母(娘にとっては曾祖父母)の兄弟の話をしていて、自分自身がよく知らないことが多いと気が付きました。
冬の帰省のときにでも、ちょっと両親に聞いてみようかな……。
著 : 竹内真
双葉社
孫息子たちが祖父から形見に「根付」をもらうところから始まる12年間を描いた家族小説です。
曰くつきの「根付」は、孫の三兄弟の青春と人生の転機に大きな影響を与えながら、次第に家族の歴史にまつわる一つの「謎」の真相へと近づいていきます。
「ルーツ」は、「根付」の「根」であるとともに、家族の「ファミリーツリー(家系)」の「ルーツ(根)」なんですね。
我が道をゆくミュージシャンの「じーちゃん」と彼を愛する孫息子たちの関係、そして、人のあたたかさが隠れているミステリーには、「東京バンドワゴン」シリーズを思い出してしまいました。
孫息子三兄弟(歩、進、望)の性格の違いが、それぞれの進路・恋愛・就職にあらわれていて、成長小説としても面白いと思います。
家族全員が泣いて笑って、家族の良さを分かち合えるラストが爽やかです。
最近、娘に祖父母(娘にとっては曾祖父母)の兄弟の話をしていて、自分自身がよく知らないことが多いと気が付きました。
冬の帰省のときにでも、ちょっと両親に聞いてみようかな……。