子どもが安全にくらすために読む絵本(1)
『わるいのは じてんしゃ?』
タナカ ヒロシ/作
中谷 靖彦/絵
出版:ベースボール・マガジン社
娘が自転車に乗れるようになりました。
まだまだ一人で出かけさせるのは不安なので、しばらくは「お母さんと一緒にサイクリング」ということにしていますが、いつかは一人で出かけられるようにしなくてはいけません。
図書館に行ったら、ちょうど良い本を見つけました。
「子どもが安全にくらすために読む絵本」シリーズです。
「自らの身を守るきもちを、子どもたち自身に持ってほしい」という願いから作られた、低学年も読めるふりがな付きの絵本です。巻末にはクイズ形式で、身を守る知恵を学べるコーナーもあります。
『わるいのは じてんしゃ?』は、突然飛び出してきた幼児と接触してしまった中学生のお兄ちゃんが登場し、「歩行者優先」と「自転車が加害者になる危険」を分かりやすく教えてくれます。
警察官と親の対話シーンは、法律的なことも会話形式で理解しやすく配慮されていますし、親の心配も描かれているので、中学生の次男にも読んでもらいました。
「被害者がなくなったら、一生その責任を背負って生きていかなければならない」という言葉も、親が言うよりも自分で読むほうが効果的かもしれません。
歩行者との事故のときは全面的に自転車が責任を負うこと。どんな場合も歩行者優先・自転車は車道の左側を走行すること。
大人もしっかり自覚していないといけないですね。
イラストには描かれていませんが、ヘルメットをかぶることについてもQ&Aコーナーに記述があります。
出版社が「ベースボール・マガジン社」というのは意外でしたが、スポーツの未来を担う子どもたちの安全を考えてくださっているのでしょうね。
<「子どもが安全にくらすために読む絵本」シリーズ>
子どもが安全にくらすために読む絵本(2) みぎ・ひだり・みぎ
子どもが安全にくらすために読む絵本(3) いかのおすし
子どもが安全にくらすために読む絵本(4) こーろんだこーろんだ