~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

心響く

2009-11-20 08:04:26 | 日記
病気でもないのに、動けない日というのがあるもので、
昨日は冬眠中という看板をかけて休んでいようかと思ってました。
そんな私の処に友人から本が届きました。
「みんな愛」(写真山本邦彦)というインドを撮った写真集でした。 
 緑多い日本からは想像できないような、荒れ果てた大地
 食べられることが生きることに直結している生活
 カースト制度の国に生れて、ずっとずっと貧しさの中に生き
 未来もまた途切れることのない、貧しさであることを
 知っている人々
その厳しい現実が写し出されている写真なのに、なぜか清らかさが
感じられるのです。
人口の多い国であるから、生も死も日常の風景のように過ぎて
行くのかもしれないのに、一人ひとりの人に、人間の尊厳を
感じられるのはなぜだろう…
写真とは心の底まで写し出すものなのだろうか
写真集の添えられた言葉は、色々な感情を一旦深いところに
沈めて、その上で浮かびあがってきた言葉のようで、
写真の輪郭をより深いものにしています。
生きることにぎりぎりの人達が放つ清らかさは、
どこから来るのだろう…
荒れ果てた大地の上で、これ以上ない笑顔が生まれるのはなぜ…
たくさんの疑問と問いかけを、自分自身にしながら
本を閉じた時、崇高な世界がひろがっているのを感じました。
それはきっと、どんなに貧しくても決して潰されない愛があるから
なのだと思いました。
冬眠中だったわたしの心は、遠くインドの大地を駆け巡りました。  
コメント
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