今、注文して心待ちしている本があります。
『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』です。
世界で一番貧しいといわれたウルグアイの前大統領
ホセ・ムヒカ氏の演説です。
ムヒカ氏は給料の大半を貧しい人の為に寄付し
公邸には住まず、町から離れた農場で花や野菜作り
公用車は使わず、古い愛車を自分で運転して
大統領の仕事に行っていたそうです。
そのムヒカ氏のリオの国際会議で行った演説が
本になっているのです。
今朝の新聞に倉本聡さんが、ムヒカ氏のことを
書いていたのです。
倉本さんが挙げたムヒカ氏の言葉です。
『貧乏とは少ししか持っていないことではなく
無限に欲があり、いくらあっても満足しない
ことです』
『君が何かを買う時、お金で買っているんじゃない
そのお金を得るために費やした時間で買って
いるんだ』
『過ぎた時間とは、君の人生だ。
過ぎ去ったら取り返しがつかない。だから、
大切にしないといけないんだよ。人生という時間を』
『ひまは無駄じゃない。人が話し合う時間は
大切なんだ。
それが生きている時間なんだよ』
なんと豊かで深い言葉でしょう。
経済、経済と言い、経済が幸せをつくると
思われている指導者とは大違いです。
幸せって何かを、世界で一番貧しい国の大統領は
ちゃんと知っているのです。
経済一辺倒で来た私達は東日本大震災で
立ち止まり、何が大切なの気づいたはずだったのに
原発が安全じゃないって身をもって知ったのに
今までの遅れを取り返えすかのように、
又経済・経済と来た道を再び進んでいます。
国民の声を聴かず、戦争のできる国にして
これで普通の国になったという
私は、戦争をしない稀な国であって欲しいのです。
私たちの国は、一人ひとりの幸せを考えているので
しょうか
「人が話し合う時間は大切なんだ」とムヒカ氏は
言っていますが、私たちの国では人と人とが
向き合って話し合うことが、どんどん無くなってきたので
言葉が薄っぺらになって、言葉に心が
入っていきません。
もう一度立ち止まって、世界で一番貧しい大統領の
言葉に耳を傾けてみたいと、心から思います。