よく草むしりをしていた近所のおばさんが、
最近は寒いから見かけないのかなと思っていたら、
亡くなったと聞き、茫然としてしまいました。
おばさんはいなくなっても、お庭の梅の花は咲きだして
います。
いつも春の訪れを告げるように咲く梅の花が
今年は淋しく感じます。
森のイスキアのふきのとうも、春を待っているのだろうか
春になったら、イスキアのふきのとうを摘む人が
いるのだろうか…
よく、初女先生がいなくなって森のイスキアはどうなるの
って聞かれます。
初女先生は、新しいイスキアを始めると言って
そのことは語っていましたが、ご自分がいなくなった
後のイスキアのことは、何もおっしゃっていなかった
ように思います。
亡くなった時に着るお着物は用意されていたのに…
いつか、誰かのところに天からメッセージが降りて
くるのでしょうか…
初女先生は「自然に任せましょう」と、よく言われて
いましたから、森のイスキアのこれからのことも
自然に任せていれば、先生が望まれるように
運ばれていくのでしょうか…
きっと、そうなんだろうなって思えるのです。
森のイスキアのふきのとうは、春の準備をして
じっと雪の中にいるのですね。
「直さんはどうしたの?ふきのとうだってちゃんと
準備をしているのよ」という初女先生のお声が
聞こえて来たような気がします。
寒さの中でも、季節は確実に春に向かって
いるのですね。初女先生…