昨日、たまたまつけたテレビで
「ばっちゃん~子どもたちの立ち直る居場所」という
ドキュメント番組を観ました。
保護司をしていたばっちゃが、そのお役目を終えた後も
空腹が非行の元と、自宅で子供達にご飯を作り
食べさせているのです。
お腹が空いていたら、万引きするとか売春とか
悪いことしか考えないから、訪ねて来る子供に
手作りのご飯を食べさせる、そんな活動を十年以上も
続けている82歳のばっちゃん
「食べることは生きること」を実践している方です。
ご飯を食べると、子ども達が安堵の表情となっていくの
です。
お腹が満たされると、心が満たされていくのですね。
佐藤初女さんが『おいしいものを食べるのではなく
おいしく食べることが大事』と言われていました。
家でご飯を作ってもらえない子ども達も、ばっちゃんの
ところで美味しそうにご飯を頬張っていました。
ばっちゃんは言います。生まれる環境は選べなくても
生き方は選べると…
少年院から仮出所した子どもが、ばっちゃんを泣かせ
たくないと言って、立ち直ろうとしていました。
食べるということが、いのちでありその人の魂まで
直結している事を感じさせられました。
テレビ局の人が、「なぜ続けられるのですか?
子ども達からもらうものがあるからですか」という
ような質問に、ばっちゃんは「やめたいよ」というだけ
でも、後で「子どもに助けて!と言われたことの
ない人にはわからないよ」と言われたそうです。
ばっちゃんの家は、マンションの一室で決して広い
とは言えません。
ばっちゃんは、余裕があるからこのようなことを
しているのではありません…
ばっちゃんが、朝からおむすびを作っていました。
今日は誰か来るのですかと、聞かれると
約束はないけれど、作っておくんだよと…
初女さんもそうだった、ご飯さえあればって言って
いました。
大人でも子どもでも、お腹が満たされた時に
初めて、心がほぐれて行くのですね。
ばっちゃんと初女さんが重なりました。
再放送が14日深夜0時10分からNHKであります。
是非、ばっちゃんと出会って欲しいです!