~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女さんの詩

2017-11-06 23:02:51 | 日記

今回の座間の事件で、自殺サイトというのが

あることを知りました。

もう、何年前になるでしょうか、

ライフリンクの立ち上げの時に、初女さんが講演

したのです。

あの頃は、自殺遺児を支えるという意味も

大きかったように記憶してますが…

初女さんの講演の日に、東京では珍しいくらいの

大雪になり、電車も止まったほどでしたが、

会場は一杯の人で埋め尽くされました。

日本は年間自殺者が、ロシアに続いて世界第2位

だそうです。

年間3万人以上の人が自らの命を絶っているのです。

座間の事件は、自殺という言葉に引き寄せられた

若い人たちが犠牲になりました。

痛ましすぎて言葉がみつかりません。

私たちの国は、世界第2位の自殺の多い国で

あるということを心に留めなければならないと

思います。

初女さんがいたら何と言われるでしょう。

前にも何度か載せましたが、初女さんが遺して

下さった詩をもう一度読み返してみたいと

思います。

 『私たちは今、混迷の時代を生きています。

  気持ちがささくれだつときもあります。

  心が揺れ動くときもあります。

  でも、どうぞそこから逃れないで。

  自然もままに受けとめて。

  芯が一本通っているのであれば、

  ゆれ動いても、いいではないですか。

  ”今のあなた”ができることを

  続けていけばいい。

  小さいと思われることも。

  ひとつひとつ、大事にしていけばいい、

  今、私がのぞむのは、

  「展開」ではなく「融合」です。

  支え合って、とけあってこそ、

  大きな流れは生まれるものです。

  多様なものが、多様なまま

  共にいきていく

  「生物多様性」という言葉の意味を

  考えながら生きることが

  未来を切り開くことにつながると

  私は思うのです。

  人にも、ものにもいのちがあって、

  そのいのちが響きあう中で、

  私たちは生きています。

  人に

  自然に

  感謝する心を忘れないで。

  それが私の、願いです。

  雪深い里から、

  私は今日も

  祈りの鐘を鳴らしています。

               佐藤 初女』







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