今日は、河瀨直美監督の「光」を観て来ました。
今まで観て来た河瀨監督の作品の中で、
一番好きかも~
大切なものを捨てた(失った)後にあるものは、
光…
私は、自分の命より大切だと思っていた子供を
失った時、一生暗闇の中を歩いていくのだと思って
いました。
底なし沼に落ちたと思いました。
希望の光なんて、自分には一生射してこないと
思っていました。
でも、ある時思ったのです。
自分が死んで、あの世で息子に会ったら
「母さん、あんたが死んでものすごく悲しかった
けれど、頑張って生きて来たよ」って言いたいと…
そうしたら、深い悲しみや苦しみを抱えていても
前を向いて歩いている人に会いたいと思ったのです。
その後に出会った人が、佐藤初女さんでした。
初女さんとの出会いが、私を大きく変えたのです。
初女さんの言葉を借りると、まさに「出会いは
未来をひらく」、そういう出会いとなりました。
もしかしたら、”光”って誰にでも平等に
降り注いでいるんじゃないかな…
心の窓が開かないと、見えない”光”
悲しみのどん底に居た時も、光は射していたんだ
光の向こうに息子も…
『天国は、はるか彼方にあるものではなく
今ここに始まっているように思えてなりません
私にとっては、苦しみがあっても、
”今、ここ”が天国です。
佐藤 初女』