~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女先生、またヨブ記を思い出したよ

2017-03-17 16:39:23 | 日記

初女先生にお会いして間もないころに

「私、聖書の中でヨブ記って大嫌いだったんですが、

息子を亡くした後に思い出したのは、

ヨブ記でした」とお話しした時

先生は、黙って頷いていました。

今、またヨブ記を思い出しています。

苦しみを知らないと、他者の苦しみに

寄り添えないのかな?だからこんなに次々と

来るのでしょうか…

初女先生は、息子さんを亡くした後、これで

子どもさんを亡くした人の気持ちが分かるって

言われていました。

今日はこの先生の言葉に救われました。

『悲しんだり、挫折したり、方向を見失った後に

奉仕することに気づき、いったん行動に移すと

相手の喜ぶ姿に自分の生きがいを見出し

それが力になるのです。』

初女先生もいろんな思いをし、苦しんだり

悲しんだりしてきたのですね。

久しぶりにヨブ記を思い出しています。

私の人生もヨブ記に重なるのかな~


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限界乗り越え続けた初女先生の言葉

2017-03-15 13:17:01 | 日記

人生、どうしてこんなに次々困難なことが来るの

「何で」と天に向かって叫びたくなります。

「何で」のこたえがこないことは十分

分かっているのに…

そういえば、初女先生は「それは生涯続きます」と

言っていたな~

何もなく人生をおくれる人と、

一つ乗り越えると又、次なる困難が来ると言う人が

いるのは、どうしてだろう…

こんな時、先生がいらっしゃたら飛んで行って

話を聞いてもらうのに、今はもうそれも叶いません。

初女先生の「直さんには全部伝えてあるよ」という

言葉を拠り所に、私の中の初女先生と対話を

しなければ…こたえは自分の中にあると

先生は確信を持って言われていたから…

『限界をひとつ乗り越えると、また限界が

出て来ます。

限界をひとつずつ乗り越えることによって、

人は成長しますし、その過程は

生涯続くものだと思います。』

この言葉が生まれるまで、初女先生は

どれほど限界を乗り越えて来られたのでしょう

初女先生、共にいて下さいね。

 


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「ビッグイシュー」のおじちゃん

2017-03-13 23:14:27 | 日記

3月11日、東京慰霊祭に行く前に寄るところがあり

新宿西口を歩いていたら、「ビッグイシュー」の

販売のおじちゃんが、赤い帽子をかぶり最新号の

ビッグイシューを天に向かって目一杯手を伸ばし

アピールしていました。

「ビッグイシュー」は350円ですが、そのうちの

180円が販売者の収入となり、ホームレスの人の

自立を支えている雑誌です。

一度読んでみたいと思っていたので、おじちゃんを

見つけた時は嬉しくなりました。

がざごそと財布を探していると、おじちゃんは

目ざとく私に気づき、目と目がバッチリ

合いました。

「1冊下さい」と言うと、満面の笑顔で

びっくりするほど大きな声で「有難うございます」

と…

手渡された雑誌は、福島のことが特集になっていて

慰霊祭へ向かう私の背中を押してくれたような気が

しました。

ビックイシューを売っているおじちゃんは、

きっと一度は、この社会からはじき出された

人かもしれません。

生きる力が、萎えてしまったこともあったと

思います。

なのに、新宿の街ゆく人たちの中で、一番

はつらつとした顔をしているように思えました。

おじちゃんは「ビッグイシュー」を売ることに

自信に満ちた顔をしているのです。

そして、その雑誌はおじちゃんの自信を

裏打ちするような内容なのです。

販売する人も、買った人も「よっしゃー」と

元気にする雑誌です!

こういう雑誌が世界で販売されていることに

世の中捨てたもんじゃないという、希望の光を

感じます。

3月15日発売の次号の特集は「どこにもない食堂」

『あなたが行ったこともない食堂が生まれている。

どこにもないという意味での”ユートピア”食堂。

生きていく元気が沸くような4つの食堂誕生の

経緯、目指すもの、起業に込められた思いを聞く』

と、書いてあり

おじちゃんのところに、また買いに行きたく

なりました~



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慰霊祭に参加して

2017-03-12 18:07:26 | 日記

昨日、3月11日は田口ランディさん達が

毎年行っている慰霊祭に行って来ました。

ランディさんとのご縁を頂いてから、行くように

なった東京慰霊祭。

集うた人と思いを寄せて、同じ時間を過ごす

毎年、素敵な音楽を奏でて下さるピアニストの

ウォンさんが「こんなに楽しくていいのかな~」

と、言ってました。

4台のスピーカーから聴こえてくる音は、この世と

あの世を行き来し漂う音のように聴こえ

この今が、あちらの世界とも繋がっていることが

感じられました。

ウォンさんとランディさんとのトークで

原発事故10年くらい前、東海村の臨界事故から

原発に関わって来たランディさんが

「反対とか賛成とかじゃなくて、これは対話でしか

解決していかない。日本がやることなんだよ

広島・長崎・第5福竜丸・東海村・福島と

5回も被爆している国は、世界で日本だけなんだよ」

と、言われていたのがぐさっときました。

廃棄物の処理も、事故が起きた時の対処も

何も出来てないうちに原発を稼働してしまい

取り返しのつかない大きな事故を起こしても

原発は再稼働している…

原発の平和利用の言葉は、もう私たちの心を

動かさなくなったし、安心・安全・低コストという

根拠のない言葉に、乗っかっていたとこに

日本中の人が気が付いたはず…

台湾は原発を全廃すると決断したのに、

なぜ日本はできないのだろう

こんな大きな原発事故を体験しているのに…

ランディさんの言っていた「対話」という言葉が

心にズシンと来ています。

身近な人から対話を始めることなら出来る

5回も被爆しているこの国に住んでるということは

傍観者ではないってことだから

そのことを、どれだけ自分のこととして受け止め

られるかってことなんだ…

この問題を解決するのは「対話」なんだ。



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照射された記憶

2017-03-10 21:58:50 | 日記

今朝の新聞に「女たちの3.11」という投稿が

載っていました。

『豆腐、納豆、卵、牛乳、ほうれん草のおひたし

煮物、焼いたサケ、味噌汁…』これは2011年

3月11日の午後に、石巻の女性の家の冷蔵庫に

入っていたものだそうです。

あの日は金曜日で、この女性は週末の同級会に

参加するために留守中の食事を冷蔵庫に用意して

いたそうです。

震災当日の話を聞くと、女性は6年前の冷蔵庫の

中身から語ったと書いてあり、そのことが

私の心に残りました。

日常の生活が突然奪われたとき、記憶はその前の

処から、まるで細胞に照射されたように

消えない記憶として残って行くのです。

私も、子どもが倒れたと連絡を受けた時のことが

昨日のことのように、ハッキリと覚えて

いるのです。

小田原で買って来た新鮮ないなだを刺身に

しようと準備をし、息子の好きなコロッケを

作っていた時に電話が鳴ったのです。

学校へ向かった時着ていた服も手提げも、

あの日あの時の空の暗さも、全部私の中に

残っているのです。

人間の記憶の不思議さを感じます。

昨日までの当たり前の日常が剥ぎ取られる時

初めて、その日常がどれほど掛け替えのない

ものだったかに、気が付くのです。

それが石巻の女性にとっては、冷蔵庫の中身

であり、私は息子に食べさせようと思った

おかずだったのです。

今日、何年振りかで子供たちが小学校の時に

よく行った「わんぱくの森」に一人で散歩に

行きました。

子犬のようにころころと走り回っていた

子どもたちの思い出が、突き上げて来ました。

「となりのトトロ」に出てくる”りゅうのひげ”を

見つけて、その実を子どもたちと摘んだこと…

その”りゅうのひげ”が今なお生い茂っていたのです。

涙が溢れながらの散歩となってしまいましたが

春に向かう木々や草花に励まされました。

明日は3月11日

今年もランディさん達の慰霊祭に行ってみようと

思います。

消えない記憶を胸に、集う人と共に同じ時間を

過ごす為に…



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味噌作り

2017-03-08 23:57:15 | 日記

天気予報で、今日は寒さの底と言っているのを聞いて

今日やるしかない!と、味噌作りを決行しました。

初女さんの本には、1日~2日かかるとありましたが

朝から始めれば3時ぐらいには終わるだろうと

思ったのが甘かった~

去年は2キロだったのを、今年は3キロに

この1キロが結構大きくて、味噌の仕込みが

終わったら8時半を過ぎてました。

初女さんは、味噌ぐらい簡単なのだから自分で

作ったほうがいいと言ってましたが、

やっぱり時間がかかります。

初女さんは森のイスキアで養護施設の

女の子達に味噌の作り方を教えていました。

ベルギーでも味噌を仕込んだと聞きました。

私などは、年1回の味噌も「やるぞー」と気合を

入れなければ出来なのに、初女さんは気合など

一滴もなく、「では、始めましょう」の一言で

出来るのですから、すごいです。

毎年、味噌を仕込んだ瓶に「ありがとう」と

書いた紙をと、初女さんの写真を貼っておくのです。

言葉から出る言霊のエネルギーと、初女さんの

写真から溢れ出るオーラで、美味しいお味噌に

なるようにと…


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初女さんからのメッセージ…

2017-03-07 23:31:55 | 日記

突然、無性に初女さんに会いたくなる時があります。

随分長いこと亡くなった息子を追い求めて来たので

生き続ける魂の存在は感じています。

でも、それでも会いたくなる時があるのです。

今日は、その思いが押し寄せて来ました。

どうしようもなくなった私は、初女さんの本

『いのちをむすぶ』を手に取り、初女さんの心に

ノックするように、本の表紙に3回

コンコンコンとして、目をつぶりページを

開きました。

そして、そこに書いてあった言葉は…

     ちょっとお休み

  人間関係で行き詰ったときや

  進もうとしても進んでいけないときは

  心を騒がせず、しばしそこにとどまって

  休みます。

  煮物と一緒ですよ。

  時間を置くと味がじんわりふくまれて

  おいしくなりますでしょ。

  前へ前へと進み続けるばかりでは息切れします

  結果を急がないほうがいいですね。

  必要なものは必要なときに与えられますから。

           (佐藤 初女)

動けなくなっている私への初女さんからの

メッセージのようです

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「生き抜く」こと

2017-03-06 23:39:29 | 日記

「私達の目標は、「生き抜く」ことです。

ただ生き抜くだけでも大きな学びがあります。

そこに喜びを見出してください。」

江原さんのこの言葉を知った時、初女先生の

お姿が思い出されました。

先生は、私たちに生き抜く姿を見せて行って

下さいました。

先生はご主人の見取りにより、生き抜くことの

大切さを実感されていたようです。

『いのちに関して主人がいつも言っていた言葉が

あります。

「生あるものは、さいごの一息まで生きる」

砂はいつまでたっても砂ですが、土ならば

植物の芽が必ず生え出てきます。

「生あるものは必ず生きる。それを、私たちは

見過ごしている」

「自分も最後の一息まで生きんとして生きる」

亡くなる最後の一息まで生きようと頑張って

くれました。』初女先生が本に記した

この言葉のように、先生もまた最後の一息まで

生き切られたのだと思います。

3月は若い人にとって旅立ちの季節でもあります。

何の為に生きているのかわからないと、

思い悩んでいる人も少なくないと思いますが

「生き抜くこと」が、生きる目標だと思うと

生きることを、もっと大事に出来るかもしれ

ません。

94歳の人生を生き抜いた初女先生の人生が

この言葉と重なります。






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「女」は強し

2017-03-05 23:36:55 | 日記

書展が今日で終了しました。

小学1年生の女の子が、私の書を観てころころと

笑ったそうです。

「どうして笑うのって」聞いたら「『女』って

書いてあるけれど、これは男だよ」と言って

笑っていたそうです。

強く逞しいのは、「女」ではなくて「男」だと

小学生のお子さんは思っていたようです。

いや~小さい頃は男の方が強いと思っていましたよ

私も…

しかし、ちょっと長く生きてみたら、どっこい

その逆で、女の方が絶対強いと思うのです。

「女」を観ていたら男性が「やっぱり女性の方が

強いよな~」と、思わず呟いていました。

やっぱり、いのちを生み出す性だから…

「女々しい」なんて言葉は、真の女性を知らない

人が作った言葉かしら?なんて思ってしまいます。

母は強しと言いますが、本当にそうです。

母性は圧倒的な強さの中から生まれるのです。

そして、優しい人は強いのです。

初女先生は、強い方でした…

私も強くなりたいな~

小学生に「女」じゃない「男」だと笑われた『女』



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初女さんの愛

2017-03-03 10:09:19 | 日記

夜中の2時半まで、初女さんの番組を観ていました。

前回(9月だったかな)観た時は、会いたい気持ちが

つのりましたが、今回は今なお…いや、今まで以上に

初女さんの愛に包まれ支えられ、初女さんの

眼差しに見守られていることを感じました。

映像の中で、初女さんを訪ねて来られた

十年以上拒食症を患っている女性が、言っていた

言葉が私の心に響いています。

「言葉ではないんです。

心の穴を埋めるというのじゃなくて、心に穴が

空いた私をそのまま抱きしめてくれるのです」

初女さんは、本当にそうでした。

黙って聴いて下さり、そしてそっと

「一緒に食べましょう」と言って下さるのです。

食べられなかった人が、初女さんのお料理を

初女さんと共に食べる

すると食べられる自分を、その人自身が

信じられるようになる、それはもう一歩を

踏み出したということ…

人生は過酷だって思える時があります。

でも、その過酷と思える人生を歩んでいく

力は、とてもシンプルなところにあるのかも

しれません。

「食べるものは、いのちだから

そのいのちが体の中で自分の中のいのちと

一緒になって一生き続ける」と…

初女さんが、よく言われていました。

食べることは、いのちを支えることになる

初女さんの生涯を貫いた信仰のように思えます。

いのちを支える食事を作られる時の

初女さんの真剣さと神聖さが、やっと分かって

来ました。

何という深い愛でしょう…



 

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