世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ミネルヴァの嘲笑

2012-05-26 08:15:20 | 画集・ウェヌスたちよ
ミネルヴァとはギリシア神話ではアテナにあたりますが、エリルの詩集にありましたな。
「アテナ」というタイトルで。

立派な男だというのなら
見せてみなさいよ その男を

さてこういうことを女性に言われたら、男性のみなさんはどうします?
相手にしても負け、逃げても負け。どっちにしても、勝つのは無理ですね。でも男性は、ずっと、女性に勝ち続けている。女性に負けたことなんか一度もないんですよ。いつでも勝ってる。勝って、勝って、勝ち続けている。

この世界には、バランスというものがありますから、あんまり勝ちすぎると、少々(どころではない)困ることになるんですよ。結局男は、女に大負けしなきゃならない。どこかでね。女性を馬鹿にしすぎると、とんでもないところで、表裏がひっくり返りますよ。

負けたくない気持ちは、まあわかりますが、やりすぎましたね。男性は。
さてどうします?

そんなに男が立派ですばらしいのなら、見てみたいわ。

女神はほほ笑みながら男に言っている。男はにっちもさっちもいかないところに追い込まれる。さてどうしたらいい?どうすれば、男がすごいことを証明できる?ミネルヴァの挑戦にこたえてみても、無視して逃げても、どっちも負けだ。どうしていいかわからず、立ち往生して何もできない男を見て、ミネルヴァは大声をあげて笑うでしょう。
「なあに?こんなものだったの?男って」


やれやれ、仕方ないから教えてあげましょう。もし、わたしが男だったら、こうしますね。

女神の前にひざまずき、深々と頭を下げ、申し上げます。
「申し訳ありません。わたしの負けです」

はい、これが正答。本物の男ならこうする。

できますか?


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