高過ぎる輸入家具

書斎用にリクライニングチェアを求めて何軒かの家具店をのぞいて見たが、４，５万円の物から２０～３０万円までとピンキリである。
４，５万円の製品は人工皮革で座り心地も固めでデザインも今一つ、国内メーカー品だが製造は中国という製品が多い。上の価格帯で良く目にするのは北欧からの輸入品、ソフトレザー製で包み込まれるような座り心地、流石高いことはある。



一生物と思えば、少々高くても座り心地優先で北欧製にしておいた方が先々後悔しないような気もするが、それにしても高い。
日本での販売価格は、果たして妥当なのだろうかと参考までにアメリカの価格を調べてみると、日本で定価１８万円前後の製品がアメリカで１２万円前後、実売価格は１０万円を切るではないか。アメリカも北欧からの輸入で条件は同じはずだ。
確かに幾ら革張りとはいえ、たかが椅子一脚、１０万円前後が商品価値として妥当な線ではという気がしてくる。日本の価格が高過ぎる。

以前、ドイツ製バイクについても、日本の価格がアメリカより３割近く高いことに驚いたが、家具についても同じようだ。
何故、これほどまでに日本は輸入製品が高いのか。関税？　それとも輸入代理店のマージン？　需要が少なく、高くしないとやって行けないと言う事だろうか。

このところ、輸入食品の価格はかなり下がってきたと実感するが、それ以外の分野で良いなと感じる輸入製品は高過ぎて手が出ない。それも商品価値に見合っていれば未だしも、どう見ても商品価値を上回る値段が付けられている商品も多いと感じる。
輸入品に関しては、日本は発展途上国並みということだろうか。発展途上国に行くと、輸入品というだけで法外な値段が付けられている商品を眼にすることがある。