熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

呆れた東電の主張 「放射性物質は無主物」

2011-12-14 09:26:01 | 気になるニュース
福島第一原発事故の影響により汚染された福島県内のゴルフ場が営業停止に追い込まれ、損害賠償と除染費用の負担を求め東電と係争中だが、東電はこの訴えに対して「放射性物質は無主物なので、それが付着した土地の持ち主に所有権がある」と主張していると言う。
我が家でも狭い範囲とはいえ地表面で4マクロシーベルトのホットスポットが見つかったこともあり、無関心ではいられない。

初めて耳にする「無主物」という言葉だが、海を泳ぐ魚のように元々誰にも所有権が存在しない物を意味するらしい。
東電の言い分は、飛び散った放射性物質は東電が所有しているものではなく、従って検出された放射性物質は元々持ち主がいない。よって土地の所有者が除染すべき、と言う事らしい。

この東電の言い分を聞いて、納得する方は果たして何人いるだろうか。
東電の施設から出てきた物質によって、その地域が被害を受けていることは明らかであり、除染の責任を東電が負うのは社会の常識に照らすまでも無く、至極当然のことだと誰しも考えるのではないだろうか。

東電も、まさかこの主張が通るとは考えていないだろう。彼らとしては、原発関連訴訟の第一号案件でもあり、ここで負けては将来の訴訟で不利になるという思惑から、この詭弁を有するに至ったものと思うが、それにしても常軌を逸した主張には呆れる。

事故前までは安定的な就職先として学生にも人気が高く、かっては同社会長が経団連会長を務めるなど超優良企業であったが、なりふり構わない言動を見るに付け、最早その面影は感じられない。
コメント
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