熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

「ツチイナゴ」の越冬

2011-12-31 08:31:39 | 日常の出来事・雑感
毎年、冬になると庭の片隅で見かけるこのバッタ、「ツチイナゴ」という名前らしい。



バッタは、冬には死滅するものだと考えていたので、てっきり地球温暖化の影響で冬でも生き長らえるようになったのかと思いきや、調べてみると、このツチイナゴに限っては、成虫で越冬するとある。
普通なら、夏場成長して秋に卵を産み、卵で越冬する方が楽だと思うのだが、よりによって寒い冬に成虫で越冬とは変り種である。

気温が低い時は、枯葉の下にでも隠れているのだろう、目にすることはないが、太陽が昇って暖かくなると日当たりのいい場所にきまって現れ、体を温めている。
たかがバッタとはいえ、冬に日向ぼっこをして寒さをやり過ごしている光景は人と同じで、どことなくユーモラスである。
ただ、氷点下のような寒い日が続くと流石に耐え切れず、多くが死んでしまうという。何故、卵でなく成虫で越冬する道を選んだのか、不思議だ。

一方、こちらは夏から秋にかけて盛んに他の虫を捕食していたカマキリ、冬の寒さに耐え切れず地面に死骸が転がっていた。


ただ、ちゃんと子孫を残すべく木の枝に卵が産み付けられていた。来年になればふ化して、夏には捕食している成虫の姿が見られることだろう。成虫になれるのは、数百匹の幼虫の中から僅か数匹というから、カマキリの世界も厳しそうだ。


狭い我が家の庭だが、目を凝らして観察していると昆虫の異なった生態系をうかがい知ることが出来る。
コメント
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