
今日は空いた(というか空けた)時間に国立公文書館の特別展を見に行ってきました。
地下鉄の広告で見かけて行きたいなあと思っていたら、今週で終わりだったので…危ないところでした。
今回のテーマは「漢籍」です。
漢籍とはその名の通り漢文で書かれた中国の書籍のことです。
内容は古代の歴史・思想・詩文などで、計51種類が展示されていました。
江戸時代の大名家や昌平坂学問所で用いられていたものが主で、
現在まで大事に保管されてきたわけです。
何百年も前に教科書として使われてきたものをこうして目の当たりに出来るのはうれしいことですね。
ひたすら漢字ばっかりのものもあれば全頁に挿絵が入っているものもあって様々です。
宋代以降、印刷技術の発達で書物が一気に広まったわけですが、
多くの人が安価で書物を手に入れられることが出来るようになったことは大きいですね。
以前も書きましたが中国の古典の解釈や研究というのはそれはすさまじいものでして、
ある資料に対してその何十倍もの分量の注釈がつけられるのも珍しくありません。
それも何百年、何千年前の資料に対してですよ!
ちょっと他の国では見られない文化だと思いますね。
それだけ優れた、時代を越えて普遍的な真理が記されているということなんでしょうね。
武田信玄が孫子の兵法に傾倒していたというのは「風林火山」からうかがえますが、
信玄は16世紀、孫子は紀元前の人ですからね…
時代が移っても結局人間のやることは大して変わっていないということなんでしょうかね。
入場無料だった上に立派なパンフレットまでついてきてかなりお得でした。
興味のある方は日曜までやっていますので是非どうぞ。
国立公文書館
それでは。