読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

神の手(上/下)講談社文庫

2006年07月19日 | 読書
 原題名は「PREDATOR」。捕食者の意である。
パトリシア・コーンウェルの新翻訳(相原真理子)本。
主役ケイ・スカーペッタを初め、相棒のピート・マリーノ
姪のルーシーなどおなじみの人物がそれぞれ
屈折した心理状態で登場する。
 アメリカで石を投げれば、弁護士には間違いな
く当たる。外れても心理療法士には当たる。
詳しくは述べないがトラウマと多重人格と心
理療法士がキーワードである。P・コーンウェルを読ん
でいると自然、米国の警察機構と検屍の実態
には詳しくなる。率直にいって颯爽と登場し
た頃に比べ何となくストーリーの進め方が雑にな
ったように感じる。
 先日の落雷で梅雨は雲散霧消と専門外の
予報をしてしまったが、未だ梅雨前線が停滞
しているというので、残念だが前言撤回。
こんな日はゆっくり本を読んでいるに限る。
時折雨音を耳にしながら本の中に没頭するの
は醍醐味である。
コメント (5)
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