和やか-散歩

「こんな映画見ました~」から「和やか-散歩」へ

鐘を鳴らす子供たち ---古内一絵---

2024年04月22日 | 読んでみました~

---2024年4月22日(月)---

旅行などでバタバタしてて、随分前に読んだのですがやっと記事にしました・・・。


戦後日本を象徴する大ヒットドラマ「鐘の鳴る丘」をモチーフに、突如ラジオドラマに出演することになった子供たちと、自分たちが起こした戦争への後悔に苛まれた大人たちが、力を合わせ生きていく姿を描く感動の物語。(小峰書店サイトより)

 

先日読んだ『百年の子』が面白かったので、その著作者古市一絵の作品を読んでみたいと図書館で探した本です。

戦後ラジオで放送された「鐘の鳴る丘」に出演した子供たちの物語です。

「鐘の鳴る丘」とは、その共同生活の施設が丘の上にあり、とがった屋根の時計台に鐘を備えているというドラマの設定による。空襲により家も親も失った戦災孤児たちが街にあふれていた時代、復員してきた主人公が孤児たちと知り合い、やがて信州の山里で共同生活を始め、明るく強く生きていくさまを描く。日本全体が苦しかった時代、大人子供を問わず多くの人の共感を呼び、大ヒットとなった。(Wikipediaより)

 

〽緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります キンコンカン メイメイ仔山羊も 鳴いてます~

「鐘の鳴る丘」主題歌「とんがり帽子」のメロディは良く知ってるものの、その物語は戦争孤児の話という以外は何も知らないまま今まで来ました・・・。

その放送劇に出演した子供たちの暮らしを丁寧に描いている本でした。
その当時の日本の子供たちの様子、社会の様子、大人たちの決意など押しつけがましくない書き方が尚更心に響いてくるように感じます。

 

 

 


 

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阿茶 ---村木嵐---

2024年01月21日 | 読んでみました~

---2024年1月21日(日)---


私はこれから、
この世で最も恐ろしい罪を犯す。
 
才を買われ、徳川家康の側室となった阿茶。
生涯たった一人の女性を、彼女は愛した。
最後まで信じたのは、禁じられた宗教――。
 
時代小説の旗手渾身の傑作。
才気溢れる阿茶の、秘めた想いに迫る。

「一体どうすれば、天下が取れるのか」。美貌も有力な後ろ盾もない阿茶には、男を凌ぐ知恵があった。夫亡き後徳川家康の側室に収まり、その才を生かし織田・豊臣の天下を生き延びる。そんな彼女には、家康よりも息子よりも愛した人がいた。
阿茶の知られざる真実に迫る、傑作歴史小説。
(幻冬舎)

 

 

昨年のNHK大河ドラマ「どうする家康」を見てて知った家康の側室「阿茶」。
家康の戦場にも同行し、作戦の話し相手にもなる側室、、、。
ドラマを見てた時は、またぁ~大河ドラマお得意の史実とは違った見方をしてる阿茶でしょ、と思ってしまいました。ところがどうも描かれた阿茶は史実に近かったらしい・・・。
ということで、読んでみました。

子供の頃から女子であるのに、大人の話に首を突っ込む癖があったとあります。
大人の話といっても世間話ではなく、国の争い事の話なんですよね、、、。
それが縁あって家康の側室として仕え、家康の心の支えになった人生を送ることになった阿茶の物語、とても面白かったです。

しかし、キリシタンであったというのは小説ならではの想定なのか、史実なのかは分かりません。

ネタバレしますと、彼女が心から敬愛したのは阿茶より先に側室になった「於愛の方」。2代目将軍秀忠の母です。
阿茶も於愛の方も素晴らしい女性だったようで、その素晴らしい女性に愛された家康はやっぱり偉大な歴史上の人物だったと私は思えます。

 

 


 




 

 

 

 

 


 

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まいまいつぶろ ---村木嵐---

2023年12月23日 | 読んでみました~

---2023年12月23日(土)---

暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。
口が回らず誰にも言葉が届かない、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされた君主。
第九代将軍・徳川家重。
しかし、幕府の財政状況改善のため宝暦治水工事を命じ、田沼意次を抜擢した男は、本当に暗愚だったのか――?
廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の孤独な戦いが始まった。

第12回 日本歴史時代作家協会賞作品賞、第13回 本屋が選ぶ時代小説大賞 受賞。(幻冬舎)

 

久し振りに夢中で読んだ本です。

徳川家重という将軍を知ったのは、1995年のNHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」の中で中村梅雀が演じた家重でした。
まあ見事に演じられた家重で、これって本当?と思った事を思い出します。
その大河ドラマを欠かさず見てたわけではありませんが、梅雀演じる家重だけは鮮明に覚えています。私にはショックな歴史上の事実だったのでしょう。。。

で、本書はその家重のお話です。
生まれる時、難産だったことで障害を持つことになったとの事。
上手く言葉を発することが出来ず、頻尿で粗相ばかりする事で、周りからそれこそ馬鹿扱いをされてました。
が、家重の言葉を理解する青年、大岡忠光(大岡忠助の遠縁に当たる)が現れ、人生が一変します。
その忠光と二人三脚の人生が綴られてて、涙を誘われました。

本当は頭の良い将軍だったというのが、現在の解釈ですね。

感動しました。
これ映画化するとしたら、忠光は菅田将暉ですね・・・?

 

 


以下は私の心覚えです。

 


 

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家康政権と伊奈忠次 ---本間 清利---

2023年09月15日 | 読んでみました~

---2023年9月15日(金)---

黄金の地の三河・駿河・甲州・信州から荒涼の坂東の地に、天下人の秀吉から移封を命じられた家康は一言の愚痴も口にしなかった。
関東郡代を命ぜられた忠次は昨日までの敵を温かく包み、荒れ狂う大河を治め、沼地を田園に変え、家康天下取りの経済基盤をみるみる確立。(叢文社)

徳川家康関東5ヶ国時代の知的指導者「伊奈忠次」のお話です。
豊臣秀吉により本拠地・三河・遠江から、関東に国替えを命じられた家康最初の施策は江戸の町づくりで、ほぼ未開であった江戸の町づくりに抜擢された伊奈忠次を語った本です。
〔国替え 三河・遠江・駿河・甲斐・信濃⇒武蔵・相模・上野・下総・上総〕

利根川治水を行った伊奈忠次という人物の事を知りたいと図書館で探して借りました。
しかし、この本は少々難しかった・・・(;'∀')
忠次の行った検地・知行・年貢制度改革など残された資料を解読していく形で、何をしたかと読み解いていくのですね~。訳分からん状態の所は読み飛ばしました・・・💦

しかし、生い立ちから家康に巡り合うまでのところ、つまり私の知りたかった部分はとても分かり易く書いてあり、楽しめました。

利根川の水路を変え外海に流れるようにした治水の話は今の東京の礎を作ったとも言われており、とても興味惹かれました。

 


 

 

以下は、ネットから抜粋、私の心覚えなので飛ばして下さいね。

伊奈忠次(通称・熊蔵。1550~1610)は、三河生まれながら、一向一揆の際には父・忠家とともに一揆側に身を置いた。長篠(ながしの)合戦で陣借りをして、後に家康に再び仕えた。
その後は、家康の嫡男・信康(のぶやす)付きとなったが、信康の自刃後には出奔して堺にいた。
天正10年(1582)6月、本能寺の変に際して、堺に来ていた家康に再会し「伊賀越え」にも護衛の1人として参加、再び帰参が許された。

三河・遠江の奉行職を委ねられ、後には代官衆の筆頭に抜擢される。秀吉の小田原征伐(北条氏滅亡)の際には、秀吉から駿河・遠江・三河の道路・船・橋梁の整備を命じられ、これを実行した。

家康が関東に入国した後は、関東代官頭として民政に力を入れた。
家康が忠次を見込んだのは「前代の領主であった北条氏は民政に長けており、領民感情は北条氏を懐かしんでいたから、その関東経営は難しかった」からである。家康は「伊奈忠次ならば、問題なく民政を行うだろう」と期待した。

関東は、日本最大の沃野であったが、利根川・荒川など大きな河川があって、季節ごとに氾濫を繰り返すばかりか、その流路もしばしば変えるために沼沢や荒れ地が増え、豊作と凶作とが交互に来るなど、農業の格差が著しかった。
忠次は、新田開発や検地などで土地の有効利用と農業の収穫安定を図った。こうした忠次の水利事業は成功を収め、後に「伊奈派」とか「備前派(忠次の官位が備前守であったから)」と称される。

忠次は、関東の水運・治水・土地の有効利用ばかりでなく、同僚の青山忠成らとともに、徳川家臣団の関東における知行割りも担当した。
家康の新しい領国での本格的な組織作りの基本となる作業である。家康の意を受けての知行割りであるが、その総奉行は四天王の1人・榊原康政であり、その下に忠次や青山らがいて、実行部隊となった。

知行割りは、武藏をはじめ江戸の周辺諸国に100万石を上回る天領(直轄地)を設置し、徳川一門・譜代上層部から42名を1万石以上の大名に仕立て、北条氏一族や家臣の支城を中心に、領国外の敵対勢力(例えば、伊達氏・佐竹氏・最上氏・上杉氏・里見氏など)に対峙するような形で有力な上級家臣団(四天王・十六神将/など)を領国の周辺部に置き、それ以下の石高の家臣団を領国の中央部に配置した。
上野・箕輪12万石の井伊直政、上総・大多喜10万石の本多忠勝、上野・館林(たてばやし)の榊原康政、下総・矢作4万石の鳥居元忠などがその代表的存在である。

こうした家康の新領国は、結果として江戸の強固な防衛態勢が敷かれることになった。

こうした功績に対して、家康は忠次に武藏国足立郡小室(埼玉県伊奈町)と鴻巣(こうのす)併せて1万石を与えた。忠次の領国経営も「民政」に力を入れ、領民からは「神様」として崇められたという。忠次の善政は、伊奈町という命名にもなった。

 

 


 

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百年の子 ---古内一絵---

2023年09月04日 | 読んでみました~

---2023年9月4日(月)---


昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌。
人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。

舞台は、令和と昭和の、とある出版社。
コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。
そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。
世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。
なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。
子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んで、この先の未来への切なる願いを映し出す。
戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。

いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です。(小学館サイトより)

小学館創立100周年にあたり、作家古市一絵が書いた学年誌のお話です。

小学館の学年誌とは学年別学習雑誌として1922年に創刊された雑誌で、今は「小学一年生」のみの発行となっているようですが、以前は「小学一年生」~「小学六年生」と各学年の雑誌が発行されていました。戦前から戦争を経て、戦後、日本の子供たちの未来を育むように発行されていました。

主人公の明日花はこの学年誌100周年記念の記念の催し物を担当するにあたり、学年誌の歴史を調べていきます。その中でその年代に向き合った人々の熱心な思いに触れていく中で、祖母(鮫島スエ)がかかわっていたことに驚きます。

祖母の足跡に触れることで、母の在り方、今の自分が見えてくるのです。
未来の子供達のために作られる雑誌は、当然時代に翻弄されてきました。

祖母鮫島スエは私の母と、母待子の時代は私自身と、ちょうど時代が重なることもあり夢中で読みました。
著者も語っているように、学年誌の歴史というより三世代の女性の生き方の物語でした。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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愚行録 ---貫井徳郎---

2023年08月16日 | 読んでみました~

---2023年8月16日(水)---

ええ、はい。あの事件のことでしょ?――幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。
深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家4人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。
理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。確かな筆致と構成で描かれた傑作。
『慟哭』『プリズム』に続く、貫井徳郎第3の衝撃!(東京創元社サイトより)

 

先日「ある男」鑑賞後、原作を読んでみたいと感じました。しかし映画を見た後に本を読むのもねぇ、、、と思ったのでその代わり?「ある男」の石川慶監督の作品「愚行録」の原作を読んでみることにしました。

ちょっと変わったミステリーでした。
一家惨殺という痛ましい事件を、週刊誌の記者田中武志が田向夫妻(被害者)の同僚や学生時代の同級生、元恋人にインタビューして回ることになります。
理想の家族と思われていた田向家が周りの人々のインタビューを進めるるうちに意外な裏の顔を持っていることが明らかになっていく、、、という展開。

始めのうちは家族に好意的な話が聞けるのですが、次第に裏面を持つ夫婦の話が出てくるのです。
インタビューされる周りの人たちの話、これが人の心の弱さと強か、好意と狡さが引き出され、誰しもが隠し持つ心の底を微妙に突いてくるのですね。

そして最後に真犯人が明かされると、やられた~、、、。心にイガイガが残る小説でした。

映画は多分見ないです。
美しいシーンは望めないし、再び心がイガイガされるのはもういいわ、と思いました。

 

 


 

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地中の星 ---門井慶喜---

2023年07月25日 | 読んでみました~

---2023年7月24日(月)---

資金も経験もゼロ。
夢だけを抱いてロンドンから帰国した早川徳次は、誰もが不可能だと嘲笑した地下鉄計画をスタートアップし、財界大物と技術者たちの協力を取り付けていく。
だがそこに東急王国の五島慶太が立ちはだかる! 
『家康、江戸を建てる』の著者がモダン都市東京の揺籃期を描く、昭和二年のプロジェクトX物語。
(新潮社サイトより)


地下鉄銀座線は中学時代通学に使っていたため、とても興味深く読みました。
もう60年も前の事です。
低い天井と黄色の車両、走っているときに時々途切れる電燈、キ~~ンというあの音など、覚えているのはそのくらいでしょうか、、、。

東京の地下鉄路線の数が次々と増えて行くのを見ていた年代の人には、とても興味のある小説だと思います。
東急の礎を築いた後藤慶太が地下鉄にこんなにかかわっていた人とは知りませんでした...。( ´︵` )
東急といえば渋谷の様変わり、ミラノ座跡地再開発などスゴイですよね。
あ、これは又違うお話になりますが。。。

新潮社のサイトに門井慶喜の「地下鉄が拓いた昭和という大衆の時代」という記事が掲載されています。
興味のある方は見てみて下さいませ。⇒こちら

 

 

 

 


 

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徳川家康の江戸プロジェクト ---門井慶喜---

2023年06月11日 | 読んでみました~

---2023年6月11日(日)---

関東の寒村にすぎなかった江戸。
なぜ徳川家康は、その江戸に幕府を開いたのか。そして、どのように巨大都市を造営していったのか。
直木賞作家が、自身の家康観や江戸観を明かしながら、家康の壮大な「江戸プロジェクト」を掘り下げる。
また家康以後、江戸から東京へと変貌する首都の姿も追う。
2020年のオリンピックを控えた東京が、家康が「建てた」江戸から学べることは数知れない。(祥伝社新書より)


『家康、江戸を建てる』の簡単なおさらい編のような本でした。
『家康、江戸を建てる』をもう一度読みたいけど、全部読み直すその気力はなかった私にはちょうどピッタリでした。

面白かったです。

 

以下は私のメモです。
いつか行って見てみたい所として書き留めておきます。

第六章 家康の建てた江戸を歩く
①関宿城博物館
②東京都水道歴史観
③日本銀行と貨幣博物館
④関口大洗堰

 

 





 

 

 

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ぼくらの近代建築デラックス!  ---万城目学著/門井慶喜著---

2023年05月03日 | 読んでみました~

---5月2日(火)---

近代建築をこよなく愛する人気作家二人が、大阪・京都・神戸・横浜・東京の名建築をたずね歩き、その魅力を語りつくしたルポ対談集。
万城目氏おすすめ、漫画の世界のように贅が尽くされた「大阪綿業会館」、妖怪好きの名建築家による国立一橋大学の「兼松講堂」、門井さんが大学の頃からの憧れ、人間国宝の作家による椅子がある京都「進々堂」、あと一歩でトンデモ建築になる寸前の「築地本願寺」、そして講談社に日比谷公園、横浜の女子校校舎。

歴史の造詣深く、空気感を巧みに表現するさすがの対談、建物の由緒とともに流れ込んでくる生きた情報を読むうち、この本を持って見学に行きたくなること請け合いの建物好き必携本。
文庫では、神田や有楽町ガード下を巡る東京特別編、解説が冴え渡る台湾編もあらたに追加!
(文春文庫より)

スケッチで出かけるようになってから、歴史のある建物に興味を持つようになりました。
建築される所以にまで興味がある訳ではないのですが、先日読んだ門井慶喜の本に刺激されて読んでみました。
東京、横浜はスケッチした建物も出てきて面白く読みました。


この本を読むと本当に全部見てみたくなりますね~。

 

 


 

 

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徳川家康という人 ---本郷和人---

2023年04月29日 | 読んでみました~

---2023年4月29日(土)---

徳川家康とはどんな人物か? その生きざま、家臣団、軍事、政治・経済、外交、文化への関心……重要ポイントを徹底解説。
頼朝、信長、秀吉とはまったく異なるリーダー像が浮かび上がる。(河出書房新社サイトより)

興味深く読みました~。
なかなか面白かったです。
歴史上の人物はいろいろな見方があり、いろいろな像がありますので、読みだすとキリがないですよね。


ま、大河の松潤家康を楽しむのが、私らしくていいかなって思います。

 

 


 

 

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どうした、家康---上田秀人 他---

2023年04月17日 | 読んでみました~

---2023年4月17日(月)---

人質から天下人へ。
徳川家康のドラマチック人生!幼少で母と生き別れ、少年時代は人質として各地を転々とした徳川家康。
戦国の世を勝ち抜き、天下人として幕府を開くまでに、何度も訪れる人生の節目で、都度難しい選択を迫られた。
織田家に囚われてから大坂の陣まで、歴史時代小説の精鋭十三人が趣向を凝らす、歴史改変もありの短編集。
織田家の人質となっていた少年時代 桶狭間の戦い 三河一向一揆 三方ヶ原の戦い 本能寺の変後の伊賀越え 小牧長久手の戦い 関東移封 関ヶ原の戦い大坂夏の陣など。
徳川家康の節目となった事績や事件をテーマに、ついに天下を手中に収めるまでの分かれ道を彼がどう切り抜けたか、史実に忠実な作品だけではなく、「あのときこうなっていたら」という歴史改変ものも含むバラエティー豊かなラインナップで、超短編を集めました。(講談社BOOK倶楽部より)

 

著:矢野隆、風野真知雄、砂原浩太朗、吉森大祐、井原忠政、谷津矢車、上田秀人、松下隆一、永井紗耶子、山本巧次、門井慶喜、小栗さくら、稲田幸久

 

大河ドラマの向こうを張ったような短編集に興味惹かれて読みました。
家康を様々な角度から見て、様々に描いているところが面白かったですね。

NHK大河ドラマと重なるシーンもあり、それもまた物語としてなかなか面白かったです。

私は上田秀人著の「親なりし」が良かったです。
これは家康が年取ってからの話で、これから先大河に出てくるのかな~。
今は松潤の可愛らしい奥方瀬名を 架純ちゃんが演じていますが、瀬名は歴史上では悪妻として扱われているらしい・・・。
長男の信康と瀬名は家康に言わば殺されてしまいます。
その悔いを家康がしみじみ語るのが「親なりし」で、これは胸つかれました・・・。
大河「どうする、家康」ではその下りをどんな風に描くのでしょうか~~。

 

 

 


 

 

 

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東京、はじまる---門井慶喜---

2023年03月26日 | 読んでみました~

  ---2023月3月26日(日)---


この男がいなければ、今日の東京の風景は、なかったかもしれない。

日本銀行、東京駅、国会議事堂……経済、交通、そして民主政治という近代国家を象徴する建物を次々と設計した明治の建築家・辰野金吾。
理想の首都「東京」を作り上げようとする辰野はまさに維新期ならではの超人だった。
しかし、超人であるがゆえの破天荒さは周囲を振り回し……。

下級武士から身を立てるべく学問に励み、洋行して列強諸国と日本の差に焦り、恩師ジョサイア・コンドルを蹴落としてでも日本人建築家による首都作りを目指した男の一代記は、今日の風景が生まれるに至った「東京のはじまり」の物語でもあった。

今日誰もが見慣れた建築物の向こう側に秘められたドラマを知ると、東京を歩くのが楽しくなること間違いなし!
『家康、江戸を建てる』の著者だからこそ書けた、「江戸」を壊して近代「東京」の街づくりを志した日本人初の建築家・辰野金吾の熱い生涯。(文藝春秋BOOKSより)

 

先日読んだ「家康、江戸を建てる」が面白かったので、門井慶喜著ということで読んでみました。
こちらもなかなか興味深かったです。
建築物を作るってことはその街を設計することになるのですか~。
すごい人たちが日本にはいたんですね~。確かに才能のある辰野金吾ですが、人としてはかなりアクの強い方だったという描き方でした。
映像にしたら面白いでしょうね~~。菅田くん抜擢でいかがでしょうね~~♡

 

 


 

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家康、江戸を建てる---門井慶喜---

2023年03月13日 | 読んでみました~

---2023年3月10日(金)---

 

『家康、江戸を建てる』は、門井慶喜の歴史小説。
5編からなる連作短編集で、2016年2月8日に祥伝社より刊行された。

豊臣秀吉の命により関東へ国替された徳川家康が低湿地を拓き徳川260年の礎を築く姿を、治水工事、貨幣鋳造、飲料水の確保、江戸城の石積み、天守の建設の5つの側面から描く。
第155回直木三十五賞候補作。(Wikipediaより)

 

 

 

NHK大河ドラマ『どうする家康』を毎週見ています。
大河ドラマを見るのは何年振りかしら・・・?
昨年菅田将暉にハマった時は、すでに菅田扮する義経が出る最終回でしたし・・・。
通年で見た大河はいつだったでしょうか・・・。多分20年以上前ですね。。。

今年の主人公は松本潤ですね。松潤はちょっとお気に入りなんです、私。。。
でも嵐の歌は全然知らないので、ファンとは言えませんが。。。
という事でこの本は今年の大河の主人公、徳川家康の話なので興味がありました。

以前から、こんな小さな国の首都東京が世界の主要都市になり得たことへの興味が私の中にはあります。
それを探求するほどの熱意は私にはありませんけど、単なる興味はあります。この本、そういう私の興味からすると実に面白い本でした。
小説とは言え、多分史実からは外れてないと思います。

今年は松潤と一緒に家康の物語を追ってみたいかな~って。
本はとても面白かったです。

 

 


 

 

 

 

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銀河鉄道の父---門井慶喜--- 

2023年03月02日 | 読んでみました~

---2023年2月27日(月)---


数多くの傑作を残した宮沢賢治。その父・政次郎との究極の親子愛を描いた第158回直木賞受賞作。

政次郎の長男・賢治は、適当な理由をつけては金の無心をするような困った息子。
政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。
やがて妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも――。(講談社BOOK倶楽部より)

 

2023年5月に公開される映画『銀河鉄道の父』の原作です。
宮沢賢治の父を役所広司が、宮沢賢治を菅田将暉が演じます。
映画を楽しみにしているのですが、その前に読んでみました。
読み始めたときは映画の予告に出てくる二人の顔がちらつき、もはや映画の世界です(笑)。

しかし、だんだん教科書に出てくるあの宮沢賢治の顔になり、賢治の父(顔は知りませんが)になり、雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
が重なってきます。
壮絶な作家の人生が迫り来るのです。

しかし、この時代にこんな息子に甘い父親がいたことに驚きました。
著者はその驚きで書いた本だとか。。。

我が家の親戚で、この賢治と同じ時代に生きた人が自宅で結核療養してた話を聞いたことがあります。妹のトシが自宅の別棟で病気と闘う姿があまりに同じようだったので、心が締め付けられました。
妹のトシは、若い頃活発で自分の意見をきちんと言える女性だったのに、本当に惜しいことでした。

始めは菅田将暉がどんな風に演じるのかな、という興味で読んだのですが最後はしっかり賢治とその父の世界に浸かっていました。

この著者の本、もう少し読みたい、と思ったところです。

 

 


 

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この子は邪悪---片岡翔 脚本 南々井梢 著---

2022年08月30日 | 読んでみました~

---2022年8月30日(火)---

 

『嘘を愛する女』『哀愁しんでれら』『マイ・ダディ』などを輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト
「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017」準グランプリ作品。
第42回ポルト国際映画祭 審査員スペシャルメンション獲得の話題作を小説化。


心理療法室を営む窪司朗の娘である花はかつて一家で交通事故に遭い、司朗は脚に障害が残り、母は植物状態に、妹は顔に火傷を負った。
その事故で心に傷を負った花のもとに、自身の母の心神喪失の原因を探る少年・四井純が訪れる。
花は純と次第に心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年間の植物状態から目を覚ました母を連れて家に帰ってくる。
司朗は「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶが、花は違和感を覚える。

「この人、お母さんじゃない――」。

「家族」のダークサイドを描く新感覚ミステリー。

『この子は邪悪』片岡翔 脚本 /南々井梢 著

2022年07月08日 出版/徳間書店サイトより)

        

9月に片岡翔監督の映画『この子は邪悪』が公開されるという事で読んでみました。
「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」という企画で映画化された『嘘を愛する女』『先生、私の隣に座っていただけませんか?』はAmazonプライムで鑑賞済み。
「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017」準グランプリ作品で片岡翔脚本・監督で映画化され9月1日から公開されます。

その前に本を読んでみました。

この「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」という企画に興味を持ち始めました。
話の展開が今までにない発想でとても面白いと思っています。

この企画で受賞した作品で映画化されたものをもう少し見てみたいと思っています。

9月1日から片岡翔監督作品の映画『この子は邪悪』が公開されるということで、本の感想はまたの機会にしたいと思います。

 

 


 

 

 

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