先日映画『あなたへ』がTVで放映されてました。
私は未見でしたが、あまり興味がなくスルーのつもりだったのですが、途中から何となくTVの前に座り込んで後半を見てしまいました。
さて、DVDレンタルしてもう一度見るかどうか、、、で迷いました。
早速ネットで検索すると同名の本があるとのこと。
ついでにレビューを見ると、本の方が面白かった、、という投稿が多いのです。
しかも、この小説はノベライズ本で、映画から小説に書き起こされた小説でした。
本を読まない私はノベライズ本というジャンルがあることも初めて知りました・・・💦💦<(_ _)>
早速図書館で借りました。(主人が借りました。本は買ってません。)
いや~、確かに面白かったです。
高倉健演ずる倉島英二のロードムービー的な展開ですが、そのたびに出会う人々の物語も結構しっかり書かれていて、倉島とのかかわりも丁寧に説明されていました。
映画を途中から見た私は、うんうんと頷きっぱなし・・・。
なかなか感動的でした。
この小説を映画化した方が面白かったのでは?
登場人物に元国語教師で今は車上荒らしで警察に追われる杉野という男をビートたけしが演じています。
元国語教師だけあって、種田山頭火の俳句を度々持ち出すのですが、これがまた良い!
映画でもそんなシーンがあったのかな??
ちょっと興味惹かれた俳句を上げておきます。
う~~ん、ちょっと身に沁みます・・・。
・分け入っても分け入っても青い山
・からむものがない蔓草の枯れてゐる
・鶲また一羽となればしきり啼く
・捨てきれない荷物のおもさまえうしろ
・このみちをたどるほかない草のふかくも
・咳がやまない背中をたたく手がない
それと濱崎食堂の女主人多恵子の話もドラマティックでした。
倉島の亡くなった妻(映画では田中裕子)の言葉も印象的でした。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。」
「人生には賞味期限がない。」等々。。。
一応映画作品も上げておきます。
『あなたへ』
2012年(日本)
監督:降旗康男
出演:高倉健、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、大滝秀治、ビートたけし
高倉健が「単騎、千里を走る。」(2006)以来の映画出演を果たした人間ドラマ。
監督は、高倉とともに「夜叉」(1985)、「あ・うん」(89)、「鉄道員」(99)などを生み出してきた降旗康男。
北陸にある刑務所の指導技官・倉島英二は、最愛の妻を53歳で亡くし、「故郷の海に散骨してほしい」と記された絵手紙を受け取る。
生前には口にしなかった妻の真意を知るため、英二は自家製キャンピングカーで妻の故郷・長崎へと向かう。
「夜叉」「あ・うん」のプロデューサーで08年に死去した市古聖智が遺した原案を、降旗監督と脚本家の青島武が再構築したオリジナルストーリー。
高倉とは「夜叉」以来27年ぶりの共演となるビートたけしのほか、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるか、余貴美子ら、ベテランから若手まで日本映画界を代表する顔ぶれがそろう。
公開後の12年10月に他界し、本作が遺作となった大滝秀治は、第36回日本アカデミー賞(13年3月発表)で最優秀助演男優賞を史上最高齢で受賞。また、余貴美子も最優秀助演女優賞を受賞した。
-------私のひと言-------
この映画を見る機会があったら、追記致します。