---DJANGO---
1966年(イタリア/スペイン)
監督:セルジオ・コルブッチ
出演:フランコ・ネロ 、 ロレダナ・ヌシアック
メキシコ国境の寂れた町。マリアという商売女を助け、町を牛耳る権力者の一派を皆殺しにした流れ者ジャンゴは、革命軍と共にメキシコ政府の金を奪うが……。
1966年(イタリア/スペイン)
監督:セルジオ・コルブッチ
出演:フランコ・ネロ 、 ロレダナ・ヌシアック
メキシコ国境の寂れた町。マリアという商売女を助け、町を牛耳る権力者の一派を皆殺しにした流れ者ジャンゴは、革命軍と共にメキシコ政府の金を奪うが……。
西部劇を模倣したマカロニ・ウェスタンには、低予算から来る少ない登場人物やありきたりなセットという物理的な問題の他に、ヨーロッパ人の役者を使わなければならないのと、アメリカらしい描写を避けるため(ロケ地も主にスペイン辺りだったりする)舞台の設定をメキシコ近辺に置く作品が多い。
これらの要素はおのずと西部劇の陽性とは全く逆の性格を作品に与える事になり、(イタリアお得意の残酷描写もあって)マカロニ・ウェスタンは常に死臭漂う暗黒面、負のイメージとして確立していった。
この作品はそういった意味で例えば黒澤を下敷にした「荒野の用心棒」などより遥かにマカロニ・ウェスタンというものを体現している。
ぬかるみが何処までも続く荒野、町の周りに広がるのは壊れかけた橋のかかった底なし沼、住民は皆生気に欠け、唯一革命に意気盛んなメキシコ人たちは目的を果たさぬまま虐殺されてしまう。
そして、汚れた北軍の制服を身に纏い棺桶を引きづる主人公ジャンゴ(フランコ・ネロ)。
重苦しいまでの暗さが占めるこの映画にやがて一つの光が射す。
人生に疲れ色恋沙汰はもう終わったと嘯くジャンゴが出会ったしがない女、マリア(ロレダナ・ヌシアック)。
二人が互いを必要だと感じた時、ジャンゴは裏切りのために両手を砕かれたまま権力者との最後の死闘に赴く。
アクション映画として見るのもそれはいいだろう。当然である、監督はS・コルブッチだ。
だがこれはジャンゴとマリア、陽のあたらない人生を送って来た二人の痛いほどのラブ・ストーリーでもあるのだ。
映画は二人の恋も、行く末も描きはしない。
ただラストシーンで闘いを終えたジャンゴがゆっくりと歩み出すだけである。
マリアが待つ酒場へと、死が支配する墓地に背を向けて……。
(allcinemaより)
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先日鑑賞して楽しかった『ジャンゴ 繋がれざる者』はこの『続・荒野の用心棒』を参考にしてあったそうなのです。
こちらの作品は未見だったので、今回レンタルDVDで鑑賞しました。
参考にされてたのは、「ジャンゴ」という名前だけ?かと思う位話は別のお話しだったのですね・・・。
胸がすくような銃撃戦は確かに参考にされていたでしょうか。。。
この映画の主人公ジャンゴを演じたフランコ・ネロは『ジャンゴ 繋がれざる者』にもカメオ出演してたというのは、migさんのブログで初めて知りました。
これは教えてもらわなくちゃ分かりません!
気になっていたので見てみました、という映画でしたっ。