和やか-散歩

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あの日のように抱きしめて

2015年11月27日 | こんな映画見ました~(洋画)
  
『あの日のように抱きしめて』
---PHOENIX---
2014年(ドイツ)

監督: クリスティアン・ペッツォルト 
出演: ニーナ・ホス、 ロナルト・ツェアフェルト 、 ニーナ・クンツェンドルフ  
 
 

「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルト監督と主演のニーナ・ホスが再びタッグを組み、終戦直後のドイツを舞台に贈るノワール映画。
ユベール・モンテイエの『帰らざる肉体』を映画化。
 
アウシュヴィッツから奇跡的に生還したユダヤ人女性が、容貌の変わった妻に気づかない夫の頼みで、本人でありながら偽装妻を演じるという哀しくも皮肉な状況の中で繰り広げられる心理劇の行方をサスペンスフルに描き出す。
共演も「東ベルリンから来た女」のロナルト・ツェアフェルト。

1945年6月、敗戦直後のドイツ、ベルリン。
強制収容所から奇跡的に生還を果たした元歌手のネリー(ニーナ・ホス )。
しかし顔に深い傷を負った彼女は、親友のユダヤ人弁護士レネ(ニーナ・クンツェンドルフ)の助けを借りて顔面の修復手術を受ける。
レネは新たにできるユダヤ人国家にネリーと一緒に行くことを夢見ていた。
一方、ネリーの望みはただひとつ、元の顔を取り戻し、ピアニストの夫ジョニー(ロナルト・ツェアフェルト)のもとへと帰ること。
やがて顔の傷も癒えたネリーは、ついにジョニーを見つけ出し、最愛の夫と念願の再会を果たす。
しかし妻は収容所で亡くなったと頑なに信じるジョニーは、ネリーを妻に似ている別人と思い込んでしまう。
そして、妻が生きていたことにすれば、一族の遺産を相続できるからと、ネリーに妻のフリをしてほしいと持ちかける。
夫への愛ゆえに、この皮肉な提案を甘んじて受け入れるネリーだったが…。
(allcinemaより)
 
 
 
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従姉妹が見て良かったという映画だったので、上映されてる所を探して見に行きました。
上映されているのは「川崎市アートセンター アルテリオ映像館」。
 
以前、死刑台への招待(1965)RETURN FROM THE ASHESという映画が同一原作で公開されたことがあるようです。
 
同一原作の映画は未見ですが、そちらはサスペンス色の強い展開のようです。
こちらの作品は、ヒロインのネリーが、愛する夫の心の真意を確かめたいという展開で進められています。
ユダヤ人のネリーがナチに捕らえられたのは夫の裏切りだったのか・・・。
真実の愛を信じたいネリーは、収容所で顔が目茶目茶になるほど痛めつけられるが、夫に会うために治療で元の顔を取り戻します。
しかし、再開した夫は妻が生きていたとは思ってなくて、妻に似た人として出会ったネリーに妻の振りをして、妻の財産を奪おうと試みるのです。
 
夫婦の役を演じる二人、そして昔のようにジョニーが弾くピアノでネリーが歌う・・・。
ネリーが歌う歌は夫婦だけが知ってる二人の歌・・・。
ピアノを弾くジョニーの手が驚きで止まる、、、ネリーは歌い続ける・・・。
そこで映画は終わります。
 
ものすごく余韻の残るいい映画でした。
 
 
 
 
     
 
     
 
 
    

 

 

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間奏曲はパリで

2015年11月10日 | こんな映画見ました~(洋画)
 
 『間奏曲はパリで 』
---LA RITOURNELLE
  PARIS FOLLIES---
2013年(フランス )

監督: マルク・フィトゥシ 
出演: イザベル・ユペール、 ジャン=ピエール・ダルッサン、 ミカエル・ニクヴィスト、 ピオ・マルマイ 
 

「ピアニスト」のイザベル・ユペールが、あたりまえの毎日に満たされない思いを抱き、パリでのささやかな冒険を通して改めて人生を見つめ直す倦怠期の主婦を演じるコメディ・ドラマ。
共演は「ル・アーヴルの靴みがき」のジャン=ピエール・ダルッサン。
監督は、これが長編4作目のマルク・フィトゥシ。

フランス北東部ノルマンディ地方。
ブリジット(イザベル・ユペール)は田舎町で畜産業を営む真面目で無骨なグザヴィエ(ジャン=ピエール・ダルッサン)を夫に持つ中年主婦。
子どもも自分の手を離れ、夫と2人で決まり切った毎日を送るだけの平穏だが退屈な日々にふと疑問を感じてしまう。
そんな時、パリから来た姪の友人でイケメンの青年スタンと意気投合し、久々にトキメキを感じたブリジット。
すっかり気持ちが大きくなった彼女は、夫に嘘をつき、淡い期待を胸に、パリで2泊する女のひとり旅を決行するのだったが…。
(allcinemaより)
 
 
 
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メーテリンクの「青い鳥」的なお話です。
自分の置かれたところで精一杯生きる、幸せを見つける、、、という展開。
そういう展開、結構好きです。
 
フランスの田舎って素敵~。
フランスの田舎生活ってお洒落~。
 
 
平穏な日々にちょっとだけ退屈した主婦ブリジットの可愛い冒険。
そしてそれを、ちょっとやきもきしながらも、優しく受け止める夫グザヴィエの大らかさ。
いいですね・・・。
 
 
 
 
     

 

 

  

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マイ・インターン

2015年11月09日 | こんな映画見ました~(洋画)

 

 
 『マイ・インターン』
---THE INTERN---
2015年(アメリカ )

監督: ナンシー・マイヤーズ 
出演:アン・ハサウェイ 、 ロバート・デ・ニーロ 、 レネ・ルッソ 

アン・ハサウェイ扮するファッション・サイトの若い女社長が、ロバート・デ・ニーロ扮するカルチャーのまるで違う70歳のインターンに戸惑いながらも、次第に奇妙な絆が芽生えていくさまを描いたハートフル・コメディ。
監督は「恋愛適齢期」「ホリデイ」のナンシー・マイヤーズ。
 

ファッション通販サイトを起業し、ニーズを的確に掴んで短期間で急成長させることに成功したジュールズ(アン・ハサウェイ)。
そんな彼女の会社に、シニア・インターン制度によって採用された70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)。
妻に先立たれ、新たなやりがいを求めて再び働くことを望んだ彼だったが、若者ばかりの会社ではすっかり浮いた存在に。
ところが、ベンはそんなカルチャー・ギャップを楽しみ、たちまちオフィスの人気者に。
一方、ここまで仕事も家庭も順調そのものだったジュールズは、急速に拡大した会社の経営にうまく対応することができず大きな試練に直面していた。
そんな時、彼女の支えになってくれたのは、どこか疎ましく思っていた人生の先輩、ベンだった。
(allcinemaより)
 
 
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楽しい映画でした。
ロバート・デ・ニーロがこの年で演じる素敵な役ですね。
色々なキャラクターを演じてきたデ・二ーロですが、こういうデ・ニーロが見たかったのよ~、という役でした。
アン・ハサウェイもなかなか良かったと思います。
 
自分の立ち上げた販売サイトが、予想以上に発展し、会社が大きくなりダンナさんが主夫となって家庭に入るという設定。
現代ではありそうな事態です。
そして、男性も女性も自分の立ち位置に悩み、苦しむ。。。
お決まりの、男性の起業が成功して女性が家庭を守る形だと起こらない衝突が起こるのですね。
 
そんな中で、ベンが優しく見守り包んでくれる。。。
なんというデ・ニーロの心地よい役!
現実では、年寄りがそんな役を務めなくではならないのでしょうね。
成熟した社会では、シニア世代がきちんと役割を果たせるのでしょうけど、自分含めて今のまわりにちゃんといるかな、、、そういう役を担える人。
 
そんな印象を持った作品ですが、楽しく見られたらそれでいいのだと思います。
私は楽しめました。
 
レネ・ルッソの出番が多かったのも嬉しかったです。
彼女のしなやかさではない女らしさが好きです。
 
 
 
 
     
 
     
 
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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

2015年11月07日 | こんな映画見ました~(洋画)

 『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』
---GRACE OF MONACO---
2014年(フランス/アメリカ/ベルギー/イタリア )

監督: オリヴィエ・ダアン 

出演: ニコール・キッドマン、ティム・ロス
 
 
コール・キッドマンがハリウッド・スターからモナコ公妃となった伝説の美女グレース・ケリーを演じる伝記ドラマ。
 
モナコ公妃としての生活に馴染めず苦悩を深めるグレース・ケリーの心の葛藤と、夫レーニエ公とフランス大統領シャルル・ド・ゴールとの政治的対立をめぐる国家の危機に際し、彼女がいかなる選択をしたか、その知られざる秘話を描く。
共演はティム・ロス、パス・ベガ、フランク・ランジェラ。
監督は「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」のオリヴィエ・ダアン。

1956年、人気絶頂の中、26歳という若さで突然ハリウッドから引退し、モナコ大公レーニエ3世の妻、モナコ公妃となる道を選んだグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)。
その“世紀の結婚”から6年、彼女はいまだに宮中のしきたりに馴染めず、孤立感を募らせる息苦しい毎日を送っていた。
そんな時、ヒッチコック監督から次回作「マーニー」のヒロイン役を直々にオファーされ、心ゆれるグレース。
ところが折しも、モナコが国家存亡の危機に直面してしまう。
フランスのド・ゴール大統領がモナコに過酷な課税を強要し、一触即発の緊張状態に陥ってしまったのだ。
大国フランスを相手にやがて万策尽きるレーニエ。そんな夫を支え、愛する家族と国家を守るため、グレースはある覚悟を胸に行動を開始する。
(allcinemaより)
 
 
 
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ニコール・キッドマンが綺麗でした。
ニコールは優雅な女性から、アバズレ女まで見事に演じてしまうのですよね。
 
私は何年か前、モナコでグレイス・ケリーのお墓を見ました。
その時にガイドさんから、グレイスは女性としてはあまり幸せではなかった、、、という話を聞きました。
 
グレイスがモナコ公妃として生きることになったということより、モナコという国が独立国として存在してる事の方が興味深かったです。
が、それは映画のみでは知ることは無理なことです。
モナコの歴史を勉強する気力はありません。
ただ、フランスの圧力に苦しむレーニエ3世の姿を垣間見ることは出来ました。
その妻として、グレイスは本当に苦しみ、また公妃として立派に生きたことは伝わってきました。
ティム・ロス、大きな役で嬉しかったです。ただ、適役かは?でした。
 
そして驚いたのは、結婚後もヒッチ・コックから映画出演の話があったということ。
本当なのかしら。
ハリウッドってすごい力のある処なのですね。。。
 
グレイス・ケリーの作品で鑑賞済みは「真昼の決闘」 (1952)・「裏窓」 (1954)
・「ダイヤルMを廻せ!」 (1954)・ 「喝采」 (1954)。
未見の映画もいつか見てみたいです。
 
 
 
 
 
      
 
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