和やか-散歩

「こんな映画見ました~」から「和やか-散歩」へ

セックス・アンド・ザ・シティ

2010年04月30日 | こんな映画見ました~(洋画)
『セックス・アンド・ザ・シティ』
---SEX AND THE CITY---
2008年(アメリカ)

監督:マイケル・パトリック・キング
出演: サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイヴィス、 シンシア・ニクソン、クリス・ノース、ジェニファー・ハドソン

TVシリーズの最終話から4年後を舞台に、ヒロイン4人の友情とそれぞれ歩み始めた人生の行方を綴る。監督はTV版で製作総指揮を務めたマイケル・パトリック・キング。

セックス・コラムニストのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は、新聞の連載コラムを辞めるものの3冊のベストセラー本を出版し、プライベートでもミスター・ビッグ( クリス・ノース)と順調な関係を築いていた。
一方、PR会社社長のサマンサ( キム・キャトラル)は年下の恋人で俳優のスミスとロサンゼルスに移り住み、彼のマネージメントを手掛けている。
また、元アートディーラーのシャーロット(クリスティン・デイヴィス)は夫ハリーとの間に子供が出来ず悩んでいたが、中国人の養女を引き取り母親業に専念。
そして敏腕弁護士のミランダ(シンシア・ニクソン)は、夫スティーブと子供と暮らすも多忙な仕事と家庭の両立に悪戦苦闘していた。
それでも彼女たちの友情は今も変わらず固い絆で結ばれている。
そんなある日、キャリーはついに結婚を決心するのだが…。
(allcinemaより)

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TVシリーズ、全然見ていないので、なかなか鑑賞する気になれなかった映画です。
別に嫌っていたわけではありませんっ。
ただ、女性の生き方として共感できる部分があるかしら、、、という不安があったのは事実です(笑)。

映画としては展開もテンポよく、女性陣も頑張って生きてるって感じは受け取れて面白かったです。
TVシリーズの続きっていうことのようですが、映画作品として独立してるように作られており、混乱することはなかったです。
ハッピーエンドはスッキリ楽しいものですからネ。


 
 
 



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さらば、ベルリン

2010年04月29日 | こんな映画見ました~(洋画)
 

『さらば、ベルリン』
---THE GOOD GERMAN---
2006年(アメリカ)

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演: ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット 、トビー・マグワイア、ボー・ブリッジス

スティーヴン・ソダーバーグ監督が、40年代ハリウッド黄金期の名作のスタイルを踏襲して描き出す全編モノクロ映像による歴史ミステリー・サスペンス。
原作はジョゼフ・キャノンの同名小説。
 1945年、ベルリン。ヨーロッパの戦後処理を話し合うポツダム会談の取材のため、ベルリンにやって来たアメリカ人ジャーナリスト、ジェイク・ゲイスメール(ジョージ・クルーニー)。
彼には戦前、ベルリン駐在の記者をしていた時代があり、その時、人妻のレーナ( ケイト・ブランシェット)と不倫の関係にあった。
レーナのことが忘れられないジェイクだったが、2人は思いがけない再会を果たす。
レーナは、ジェイクの運転手をしている米軍兵士、タリー(トビー・マグワイア)の恋人となっていたのだ。
彼女の変貌ぶりに戸惑いを隠せないジェイクだったが、そんな矢先、タリーが謎の死を遂げる。事件に疑問を抱き真相究明に乗り出すジェイクは、やがて国家を巻き込んだ巨大な陰謀へと行き着くが…。



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あまりに雰囲気がクラシック映画のようで、見始めたとき私は違う映画を借りてしまったかと思わず確かめてしまいましたよ。

ジョージ・クルニーの顔が見えて、あっこういう作りの映画だったのね・・・。(^_^;)

ドイツの戦後処理で有能な科学者、研究者が米ソ間で取り合いになっていたという事なんですね。
事実そういう事があったかは分りませんが、同じ敗戦国でも国が二分されるという悲劇を経験しなかった日本では起こらなかった事なのでしょうか。。。

映画としてはとても面白かったです。
トビー・マグワイアは清楚な印象が私にはあるのですけど、あの悪ぶりは良かったデス。

 

 

 




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アリス・イン・ワンダーランド

2010年04月27日 | こんな映画見ました~(洋画)
『アリス・イン・ワンダーランド』
---ALICE IN WONDERLAND---
2010年(アメリカ)

監督:ティム・バートン
出演: ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ

子どもの時に体験した不思議の国(ワンダーランド)での記憶をすっかり失くしていた19歳のアリス(ミア・ワシコウスカ)。
ある日、好きでもない相手からの突然のプロポーズに困惑していた彼女は、チョッキを着た白うさぎを目に止める。
その不思議なうさぎを追いかけて穴に落ちてしまうアリス。
辿り着いたのは、アンダーランドと呼ばれているあのワンダーランド。
白うさぎをはじめこの世界の奇妙な住民たちはみな彼女の帰りを待っていた。
アンダーランドは今や独裁者・赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)に支配された暗黒の世界で、アリスこそが年代記が予言する救世主だったのだ。
そして、そんなアリスを誰よりも待ちわびていたのが、赤の女王への復讐を誓う謎多き男マッドハッター(ジョニー・デップ)だったのだが…。
(allcinemaより)


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アリスの世界は子供の頃からそれほど魅力があった訳ではありません。

映画は3Dへの興味とジョニデ出演の魅力で見ました。
ジョニデの白塗りは以前は好きではなかったのですが、最近メイクのジョニデのほうが彼がフル回転してるようで好きですね。
以前は素顔の彼のはにかむような演技が好きだったのですが、メイクの弾けた楽しい彼がいいなぁって思っています。

話の内容は童話の続編のような形で、それはまた面白かったですネ。

ヘレナ・ボナム=カーターの意地悪、良かったです(笑)。
アリスのミア・ワシコウスカ、可愛かった頃のグウィネス・パルトローに似てると思いました。




 




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きみがぼくを見つけた日

2010年04月25日 | こんな映画見ました~(洋画)
『きみがぼくを見つけた日 』
---THE TIME TRAVELER'S WIFE---
2009年(アメリカ)

監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演: エリック・バナ、レイチェル・マクアダムス、 ブルックリン・プルー


ヘンリー(エリック・バナ)がクレア(レイチェル・マクアダムス)と初めて会ったのは彼が28歳の時。
しかし、20歳のクレアにとってそれは運命的な再会だった。
彼女は6歳の時に30代のヘンリーと出会っていた。
そう、ヘンリーはタイムトラベラーだったのだ。
しかしその時空移動は彼自身には制御不能で、何の前触れもなく、突然に過去や未来へ飛ばされてしまう非常にやっかいな“病気”だった。
少女時代にそんなヘンリーと偶然出会い、以来時空を超えて何回となくやって来るヘンリーに見守られるようにして成長していったクレア。
やがて2人の絆は、クレアが大人になるにつれて恋へと発展していくのだったが…。
(allcinemaより)

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タイムトラベラー、時空を越えた恋、私は実は苦手なんですよね~。
ところが、これは本当に面白かったです。
時空を越えてどこへでも行っちゃうヘンリーを愛したクレア。
生まれた子供も時空を越えられちゃうのです。
ある意味予言能力に優れたという感覚があり、違和感なくすっと心に入ってきた設定でした。
自分の過去や未来に会ってみたい、亡くなった親しい人に会ってみたい、という心の望みが叶うような世界でした。
 
 
 



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セールスマンの死

2010年04月23日 | こんな映画見ました~(洋画)
『セールスマンの死』
---DEATH OF A SALESMAN ---
1951年(アメリカ)

監督:ラズロ・ベネデク
出演:フレデリック・マーチ、ミルドレッド・ダンノック、ケヴィン・マッカーシー


アーサー・ミラーの同名舞台劇を映画化。
過去の栄光にすがる年老いたセールスマンの葛藤と悲哀に満ちた晩年を描く。
老いの惨めさや息子ビフ(ケヴィン・マッカーシー)との確執に打ちひしがれたウィリィ(フレデリック・マーチ)は、自ら命を絶つことで家族への愛を示そうとする。
フレドリック・マーチ主演。


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題名だけは知っているけど見たことがない映画です。
先日のTV放送録画で鑑賞しました。
前から気になっていたけど未見、という映画のTV放送は本当に有難いですね。

60年も前の映画なのに今でも通じる悲哀。
今は当時とは家庭のあり方が少し違って来ているかもしれないです。
でも、家族をいたわる気持ち、分っていても反発する気持ち、多少なりとも皆心当たりがありそうで、そこが見続けられる映画なのですね。

>自ら命を絶つことで家族への愛を示そうとする。
というラストなんですが、保険っておりるの・・・?と単純に頭をかすめました(汗)。

 
 
 



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意志の勝利

2010年04月22日 | 映画祭・映画会
『意志の勝利』
---TRIUNMPH DES WILLENS---
1935年(ドイツ)

監督:レニ・リーフェンシュタール
出演:


1934年のナチス党大会の記録映画。
ナチスのプロパガンダ 映画として制作された。
芸術作品としての評価は高かったが戦後世界から封印されたが、日本では67年振りに公開された。


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ある映画の会で鑑賞させて頂きました。
解説はその会での説明を載せさせて頂きました。

ヒトラーの演説とそれに聞き入るドイツの国民の熱狂振りが印象的でした。

非常に感想の書きにくい映画です。
ただ、この映画を見ると『わが教え子、ヒトラー』のブラックコメディがよく分ります。
『わが教え子、ヒトラー』の中では演説を上手くこなすために苦しむヒトラーを描いていますが、私はこの映画は好きでない、という感想を持ちました。
この『意志の勝利』鑑賞後に見たのなら、もっと違う興味で見られたのかな、って思います。
『意志の勝利』DVDは発売されていますが、ネットレンタルにはありません。
貴重な映画を見せて頂きました。

 
 
 

 

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阿弥陀堂だより

2010年04月18日 | こんな映画見ました~(邦画)
『阿弥陀堂だより』
2002年(日本)

監督:小泉堯史
出演: 寺尾聰、樋口可南子、田村高廣、香川京子、井川比佐志 、吉岡秀隆、小西真奈美、
北林谷栄


芥川賞作家・南木佳士の同名小説の映画化。
監督は前作「雨あがる」を初監督し、国内外で高い評価を受けた小泉堯史。
撮影は、四季の変化がはっきり感じ取れる長野県飯山市を中心とした奥信濃で行われた。

東京に住む上田孝夫(寺尾聰)と美智子( 樋口可南子)の夫婦。
孝夫は売れない小説家、美智子は大学病院の有能な医師だった。
ある日、美智子は流産をきっかけにパニック障害という心の病にかかってしまう。
都会の生活にも仕事にも疲れきっていた2人は、孝夫の故郷である信州へ移住することを決心した。
2人は移り住んだある村で、村の死者がまつられた阿弥陀堂で暮らしているおうめ婆さんを始め、様々な人々と出会った。
喋ることが出来ない難病を抱える少女・小百合は、おうめが日々思ったことを書きとめ、村の広報誌に“阿弥陀堂だより”として連載していた。
(allcinemaより)


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TV録画で鑑賞しました。

都会で疲れた夫婦が、信州の素晴らしい自然と村の人々の温かさで癒されていく展開です。
いい映画でした。
静かな展開と、心温かな台詞が心地よく流れました。

最近日本の俳優さん、知らない方がどんどん増えています。
もう少し邦画も見たいとは思っているのですが、なかなか手が回りません。
寺尾聰の作品は少し見てみたい気がしましたネ。

それでも、やはり私のネットレンタルリストには日本の作品は並ばないデス・・・。
やはり邦画はちょっと苦手。
自分の心のリズムに合わせるのが難しいのですよね。
きっと映画として楽しむって事より、親身になっちゃうのでしょうかねぇ・・・。

 
 
 



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西部戦線異状なし

2010年04月17日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『西部戦線異状なし』
---ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT---
1930年(アメリカ)

監督:ルイス・マイルストン
出演: リュー・エアーズ 、ウィリアム・ベイクウェル 、ラッセル・グリーソン 、ルイス・ウォルハイム


映画史に残るアメリカ戦争映画の名作。第1次大戦がはじまってまもない、ドイツのある町。
群衆の歓声に送られて、戦場へ向かう大部隊が進軍してゆく。
学校の教室では、老教師が生徒に愛国心を説いていた。
情熱に駆り立てられた若者たちは、ただちに出征を志願するが、前線は飢えと死の恐怖だけの毎日だった……。
数度に渡って繰り広げられる戦闘シーン、全編を貫く戦争批判とヒューマニズム、本作はその迫力とスケールの大きさからいってまさに歴史に残る戦争映画の名作である。

原作は、エリッヒ・マリア・レマルクが第1次大戦中の自らの体験をもとにして書いた同名の長大な記録小説。
今の時代でこそ「地獄の黙示録」や「プラトーン」「フルメタル・ジャケット」など、戦争批判を扱った映画・小説は数多く発表されているが、当時は時勢が時勢だけに、この小説が発表された当時も日本では検閲によって、なまなましい戦闘シーンを始め、ポール(リュー・エアーズ )がフランス兵の死体と一夜をすごすシーンや、帰郷したポールが学校で反戦的な事をのべるシーンなど、戦争の実態を描いたシーン及び戦争批判の箇所がことごとくカットされた。
映画も、日本の公開初日には長蛇の列に憲兵の目が光っていたという。
また本作は日本以外でも、世界各地で物議を醸しだした作品であり、ドイツでは左派・右派の衝突で血の騒動がおきてついには上映禁止となっている。

ちなみにこの作品が製作された1930年は、トーキーが誕生したばかりで、まだ大半は無声であり、装置が完備していない劇場も多かった為にトーキー版・無声版の2種類が製作され、日本ではトーキー版の方が上映された。
(allcinemaより)


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今でこそ反戦映画、国を批判した映画が作られてますが、第一次世界大戦後こんな映画が製作されていたんですね。
解説にもありますように、公開は難しかったようです。
そうでしょうとも・・・。

作品は素晴らしかったです。
とにかく、第一次世界大戦後にこういう映画が作られたことにビックリとともに感激しました。
こういう映画つくりの姿勢が根底に今も流れているのですよね。。。

 

 

 

 


 

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ハート・ロッカー

2010年04月15日 | こんな映画見ました~(洋画)
『ハート・ロッカー』
---THE HURT LOCKER---
2008年(アメリカ)

監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース


2004年夏、イラクのバグダッド郊外。
アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班では、任務中に殉職者が出たため、ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)を新リーダーとして迎え入れることに。
こうして、サンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)とエルドリッジ技術兵( ブライアン・ジェラティ)を補佐役とした爆弾処理チームは、任務明けまで常に死の危険がはらむ38日間を共にしていく。
しかし、任務が開始されると、ジェームズは遠隔ロボットを活用するなど慎重を期して取るべき作業順序や指示を全て無視し、自ら爆弾に近づいて淡々と解除作業を完遂。
任務のたび、一般市民かテロリストかも分からない見物人に囲まれた現場で張り詰めた緊張感とも格闘しているサンボーンとエルドリッジには、一層の戸惑いと混乱が生じる。
そして互いに衝突も生まれるものの、ストレスを発散するように酒を酌み交わし、謎めいたジェームズの一面も垣間見ることで理解を深め結束していく3人。
だがやがて、任務のさなか度重なる悲劇を目の当たりにしたことから、ある時ジェームズは冷静さを欠いた感情的行動に走り、3人の結束を揺るがす事態を招いてしまう…。
(allcinemaより)


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2009年のアカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、など6部門でオスカーを取った映画。
予告では爆発の瞬間や戦闘場面など紹介されていて、あまり積極的に興味を持てなかったのですが、ロードショー今日までということで、やはり見に行きました。

最初から最後まで、ハラハラドキドキ、ヒヤヒヤの連続でとても刺激的な作品でした。
オスカー受賞も分るわ~って思いました。

爆発物処理班って普段平和な街中で仕掛けられた爆弾や、昔の戦争で埋もれている爆弾の処理という認識しかありませんでした。こんな戦闘が行われている地域での活躍もしていたのですね・・・。
この危険な仕事が中毒のようになって、命の危機を感じてないと生きた気がしないようなジェームズのような存在が現実にいるという事なのでしょうか。

戦争云々というメッセージではなく、爆弾で死ぬ人が減るようにと仕事をする処理班の現実と葛藤がとても丁寧に描かれていました。
音響効果が利いてました。
ヒヤヒヤのシーンの音が怖かったデス。




 




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會議は踊る

2010年04月14日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『會議は踊る』
---DER KONGRESS TANZT---
1931年(ドイツ)

監督:エリック・シャレル
出演: ヴィリー・フリッチ、リリアン・ハーヴェイ、コンラート・ファイト


トーキー初期のドイツ映画が面白い。ナチズムに染まる前の、いわゆるワイマール文化の燗熟を感じさせるからだが、とりわけオペレッタ映画に秀作が多く、中でも本作の楽しさときたら……。
ナポレオン失脚後の欧州の情勢に対処する1814年のウィーン会議が華やかな宴“レセプション”に明け暮れ“会議は踊る、されど進まず”と呼ばれた事実から、ロシアのアレクサンダー一世(ヴィリー・フリッチ)が替え玉を使って、公式行事と手袋屋の娘クリステルとのお忍びの恋を巧みにこなすのを軽妙にロマンチックに描く。

主題歌『ただ一度だけ』はどなたも聞き覚えがあるだろう。
娘に扮した可憐なリリアン・ハーヴェイはこれで一躍国際スターとなったが、第二次大戦勃発で母の祖国イギリスに渡り、そのまま引退してしまったかぐや姫みたいな人。
99年に95分の「ドイツ語完全版」がビデオ・リリースされた。
(allcinemaより)


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ナポレオン失脚後のウィーン会議、「会議は踊る、されど進まず」の言葉が示すように各国の利害が絡んで会議は進まなかったという史実から、あんな楽しい映画が生まれるなんて興味深いですよね。

ナポレオンがエルバ島を脱出し、パリに戻るというところで、各国の要人が蜂の巣をつついたように立ち去るシーンでは史実を実感も出来るシーンです。

ロシア皇帝アレクサンダーがお忍びで手袋屋の娘クリステルとデートした居酒屋で歌われた歌、素晴らしかったです。
こんなに楽しい映画だったとは思いませんでした。


 

 

 

 


 

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天使と悪魔

2010年04月12日 | こんな映画見ました~(洋画)
『天使と悪魔』
---ANGELS & DEMONS---
2009年(アメリカ)

監督:ロン・ハワード
出演: トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー


ハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は、ルーヴル美術館での一件以来冷戦関係だったヴァチカンから思いがけない協力要請を受ける。
秘密結社イルミナティがヴァチカンを窮地に陥れていた。
それはかつてガリレオを中心とする科学者によって組織されるも、ヴァチカンの激しい弾圧で消滅したものと思われていた。
しかし秘かに復讐の機会を待ち続け、教皇の逝去を受けて行われようとしていたコンクラーベに乗じてついに復活を果たしたのだ。
彼らは最有力候補の枢機卿4人を誘拐し、1時間ごとに殺害すると予告、その上ヴァチカン全体を爆破する計画まで進めていた。
そのためにスイスのCERN(欧州原子核研究機構)から恐るべき破壊力を秘めた“反物質”をも盗み出していた。
そこでCERNの科学者ヴィットリア・ヴェトラ( アイェレット・ゾラー)も駆けつけ、ラングドンと協力して事件解決に乗り出すが…。
(allcinemaより)


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「ダ・ヴィンチ・コード」がダメだった私は、なかなか積極的になれなくて、やっとレンタル鑑賞しました。
こちらの方が分り易い、とお友達ブログの感想が多かったように私もこれは楽しめました。
展開が分り易かったですね。(^_^;)

ただ恐るべき破壊力を秘めた“反物質”の爆発がヘリコプターからパラシュートから降りられるくらいの高さでの爆発で、町が守られたのかしらって気はしましたが。。。

ユアン・マクレガーが好演してました。
教会と科学者の対立、なかなか興味深いテーマで面白かったです。


 
 
 




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ディファイアンス

2010年04月11日 | こんな映画見ました~(洋画)
『ディファイアンス』
---DEFIANCE---
2008年(アメリカ)

監督:エドワード・ズウィック
出演: ダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル、ジョージ・マッケイ、アレクサ・ダヴァロス


1941年、ドイツ軍に侵攻され、ナチス親衛隊と地元警察によってユダヤ人狩りが始まったベラルーシ。
両親を殺されたトゥヴィア( ダニエル・クレイグ)、ズシュ(リーヴ・シュレイバー)、アザエル( ジェイミー・ベル)のビエルスキ兄弟は森の中へ逃げ込み、生きる手立てを模索していた。
すると彼らの周りにはやがて、逃げ惑っていた同胞のユダヤ人が次々に合流してくるのだった。
またそんな中、トゥヴィアは両親を殺した犯人を突き止め、復讐を果たす。
日に日にユダヤ人が集まり、食料や武器を調達しながら共同体を築いていくトゥヴィアたち。
やがて、彼らは“ビエルスキ・パルチザン(民衆による非正規軍)”を名乗り、銃を手にドイツ軍への抵抗を始めるのだが…。
(allcinemaより)


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戦うユダヤ人の話は今まであまり見たことがありませんでした。
最終的には1200人もの人々が森で生活し、森の中で一つの社会が出来ていたのです。
トゥヴィア・ビエルスキとズシュ・ビエルスキは戦後アメリカに移住し、事業を興し幸せに暮らしたという、事実のお話だったのですね。

ダニエルがこの役をとても真実味のある演技で良かったです。
トゥヴィア(ダニエル)は初めからブループを先導するつもりはなく、自分たち兄弟が生き延びるために森に入っていったのですが、そこに逃げ込んだ同胞を見捨てることが出来ず、次第にグループが大きくなっていったのです。

ビエルスキ4兄弟がその大きく膨れたグループを引っ張っていく中で、それぞれに
成長していきます。手を取り合ったり、反発して殴りあったりと、人として生きることの葛藤を私たちに充分に見せてくれます。

長兄のトゥヴィア、次兄のズシュのやり取りは、一つ一つが人間らしく生きるためには?ということを観客に投げかけているように感じました。
白い馬にまたがるトゥヴィアはかっこ良かったです!
その愛馬を食料にしなければならなかった厳しい現実・・・。

世間には知られていなかったという事実は、まだまだ多くあるのでしょうね。。。

 
 



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大いなる幻影

2010年04月10日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『大いなる幻影』(再見)
---LA GRANDE ILLUSION---
1937年(フランス)

監督:ジャン・ルノワール
出演:ジャン・ギャバン、 ピエール・フレネー 、 エリッヒ・フォン・シュトロハイム、 ディタ・パルロ

「ゲームの規則」「黄金の馬車」のジャン・ルノワールが戦時下の男の友情を描いた人間ドラマ。
第一次大戦のさなか、ドイツ軍の捕虜となるマレシャル中尉(ジャン・ギャバン)とボアルデュ大尉(ピエール・フレネー )。
さまざまな階級の人間の集う収容所で、一緒になった連中とも打ち解けないままに、やがて脱走計画が企てられる……。
身分や出自などを剥ぎ取り、人間を剥き出しにしてしまう戦争。
その極限での人間同士の絆を描く名作。
(TSUTAYA DISCASイントロダクションより)

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以前に見たことがあるような気がして、ブログを見てみましたら見てました(汗)。

第一次大戦時、ドイツの捕虜となったフランスの兵士が脱走を企て、成功する話です。
捕虜といっても、なかなか丁重な扱いだと驚かされたのは前に見たときと同じです。。。
ドイツに撃墜されたフランス将校がドイツ将校に食事を招待されるなんてシーンがあったのですね・・・。
この映画、話の展開の状況が変わるときの説明シーンが割りと省かれているのですね。
前回見たとき、私は状況を把握しないまま見てた部分があったと気がつきましたヨ・・・。


戦時下、貴族出身将校ということで敵同士でも胸襟を開くことが出来たり、同じ国の兵士でも境遇の違いから心が合わなかったりと、戦争という異常な社会の中での人間関係が描かれています。
マレシャルら二人は脱走したあと戦争未亡人に匿われるのですが、つかの間の平和が一層戦争の悲劇を演出します。

第一次大戦後にこんな風に戦争をテーマにしたような(揶揄した?)映画が作られていたんですね。


 
 



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赤い風船/白い馬

2010年04月07日 | 映画祭・映画会
『 赤い風船』
---LE BALLON ROUGE
 THE RED BALLOON---
1956年(フランス)

監督:アルベール・ラモリス
出演: パスカル・ラモリス、シュザンヌ・クルーティエ


モンマルトルの町並みを舞台に、少年と赤い風船の交流をポエティックに描きあげた傑作ファンタジー。
生命を持ったかのようにたゆたう風船の描写と少年の自然な反応、その赤い色を基調に据えた画面の美しさとそれを支えた撮影の見事さ。
ほとんど台詞を排して映像だけで物語るその様は“珠玉の短編”と呼ぶに相応しい。
カンヌ映画祭短編グランプリ受賞。
(allcinemaより)


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ある映画の会で鑑賞させて頂きました。
解説の通り、台詞がほとんど無い短編で、絵本をめくるような感じがしました。
少年を追いかける赤い風船は、見る人によっていろいろに置き換えることが出来ます。

見つけ出し手にしたあと、慕われたり引かれたり、周りの人に疎まれたり羨ましがられたり、取り上げられそうになって壊れたかと思ったら、大きな姿で返ってきてくれる・・・。

これが私の赤い風船だな~って心当たりがないのが、ちょっと淋しいカナ。
お空に連れて行ってくれるような風船ではなく、ふわり~と上がったとたんにパチン!って割れるようなシャボン玉なら心当たりがいっぱいあるのですけどね(笑)。

 

 

 

『白い馬』
---LE BALLON ROUGE
 THE RED BALLOON---
1952年(フランス)

監督:アルベール・ラモリス
出演: アラン・エムリイ、パスカル・ラモリス


ラモリスはさかんに空を飛び回る映画ばかり撮ったが、これはその前の、大地をかける掌編。
フランス南部のカマルグ地帯、野性馬のリーダーの白い馬クラン・ブランは、馬飼いの一団の垂涎の的だった。
しかし誰一人これを捕らえられる者はなく、彼らは猟師の少年に、捕まえたらお前にやる、と吐き捨てる。
ある日、葦に火を放たれ、逃げ惑う白馬を少年が救って以来、彼らは大親友となる。
馬飼いたちに追いかけられた彼らは、海の中までも駆けて行く……。

美しいモノクロの映像詩。なびくたてがみ、あがる水しぶき、裸馬にはだしでまたがる少年、そしてラモリスお得意のヘリコプターによる俯瞰ショットが、彼らの自由への逃亡を永遠のものにする。
53年度カンヌ短篇グランプリ、及びジャン・ヴィゴ賞。
(allcinemaより)


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こちらは、53年度カンヌ短篇グランプリ受賞で、赤い風船が56年カンヌ短篇グランプリ受賞ということで、1対となってDVDに納められています。
こちらは少年が助けた白い馬が追手から逃れるために、少年を背中に乗せたまま海の彼方まで泳いで行ってしまうというラストです。
このラストは浦島太郎と重なってしまいました。
何十年か後、タイムカプセルから降りるように戻って来る?

月に帰ったり、海底に潜って時空を越えたりと、日本の御伽噺のファンタジーってレベル高い~なんて、方向違いの感想を持ってしまいましたが、映画は本当に幻想的でした。

教えて頂かなかったら廻りあう事が出来なかった作品でした。








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セントアンナの奇跡

2010年04月05日 | こんな映画見ました~(洋画)

『セントアンナの奇跡』
---MIRACLE AT ST. ANNA---
2008年(アメリカ/イタリア)

監督:スパイク・リー
出演:演: デレク・ルーク、マイケル・イーリー 、ラズ・アロンソ、オマー・ベンソン・ミラー、マッテオ・スキアボルディ、ジョン・タートゥーロ




社会派の名匠スパイク・リー監督が史実をヒントに綴られた同名小説を映画化した戦争ドラマ。第二次大戦下、イタリア・トスカーナに送られた米軍黒人部隊“バッファロー・ソルジャー”に焦点を当て、皮肉な境遇に置かれた黒人兵の葛藤と彼らが体験したひとつの奇跡を、史実を織り交ぜミステリアスかつ感動的に描き出す。

1983年のニューヨーク。
ある日、郵便局に現われた男性客を定年間近の郵便局員が射殺する事件が発生。
そして犯人の男ヘクター(ラズ・アロンソ)へ殺人の動機や被害者との関係を追及する中、彼の部屋では歴史的に重要なイタリアの彫像が発見される。
そんな不可解な事件の謎を解く鍵は、1944年のイタリアまで遡るのだった――。
第二次大戦下、アメリカ軍の黒人だけで組織された部隊“バッファロー・ソルジャー”は、イタリアの最前線でナチスと戦っていた。そのさなか、無線兵でイタリア語が堪能なヘクター、リーダーのスタンプス(デレク・ルーク)、自分勝手なビショップ(マイケル・イーリー)、心優しいトレイン(オマー・ベンソン・ミラー)の4人は、アンジェロ(マッテオ・スキアボルディ)という少年を救ったため部隊とはぐれ、敵陣で孤立してしまう。
やがて、アンジェロの手当てのため、トスカーナの小さな村へ身を寄せる4人。
そこで、彼らと村人たちとの間には、人種や言葉の壁を越えた交流が芽生えていくのだった。
だが、そんな心休まる時も束の間、村がナチスの大軍に襲撃されてしまい…。
(allcinemaより)


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事実をヒントに書かれた小説の映画化。
序奏部分のシーンがラストに繋がるドラマチックな展開に胸が熱くなりました。

戦争の最前線で黒人部隊の兵が少年を助けることで、人らしい感情を持ち続けるのですネ。
その少年が見た村人への裏切り者の正体、それが40年後に現れてくるのです。

そして劇的なラストに唸りました~!

ジョン・タートゥーロの使い方が贅沢でしたヨネ。

 

 

 


 

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