和やか-散歩

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ひとでちゃんに殺される ---片岡翔著---

2022年02月12日 | 読んでみました~

---2022年2月12日(土)---

宙を舞うスキー板が、地下鉄の鉄扉が、墜落する信号機が、次々と呪われた生徒の首を断つ……。
怪死事件が相次ぐ教室に、謎の転校生がやって来た。
「縦島ひとで、十六歳です」圧倒的な美貌で周囲を虜にし、匂い立つような闇を纏う彼女の正体は!? 
助かるためには誰か一人を生贄に差し出すしかない――悪魔に魅入られた高校生たちが迫られる究極の命の選択。戦慄の学園サスペンスホラー。(新潮社サイトより)

 

           

片岡翔著『ひとでちゃんに殺される』を読みました。
片岡翔の長編小説第3弾です。(発行日2021年2月1日)

『さよなら、ムッシュ』『あなたの右手は蜂蜜の香り』など心温まる物語が素敵な片岡翔の作品が好きです。
ところが~!!この本は前作とは全然違う怖~いお話です。
購入してから読み始めるのに少々時間がかかりました。。。💦

しかし読み始めると展開に引き込まれ一気に読んでしまいましたヨ。
おどろおどろしい世界、片岡翔さんはこういうお話の世界も持っておられるのですね、と驚きました。。。

ひとでちゃんが可愛がる目々ちゃんは、星太郎のコアラのぬいぐるみのムッシュ<さよなら、ムッシュ>、雨子のあなた(子グマ)<あなたの右手は蜂蜜の香り>に通じるものがあります。そこがホッとするところですね。

 

 


 

 

 

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本---道をたずねる---

2021年06月20日 | 読んでみました~

---2021年6月20日(日)---  

本を読むことはあまりない私です。
本が嫌いというのではなく、本を読むより映画を見たいという方が優先してしまってます・・・。

凜のパパ(主人)は読書が大好きな人です。
先日、面白いから読んでみたら?と勧めてくれたのがこの「道をたずねる」でした。

 

地図の空白地帯を埋めろ!

人はみな「自分の道」をゆく英雄である。
友情、青春、仕事、人生。
俺たちは、ただ前だけを見て歩いてきた――。

地図会社キョーリンの調査員・合志俊介。彼の仕事は日本各地を歩き、家の表札を一軒ずつ書き留めること。
俊介には一平と湯太郎という幼馴染みがいた。三人は十五歳になる年、裏山のクスノキで誓いを立てた。
一つ、友のピンチは助けること、二つ、友の頼みは断らないこと、三つ、友に隠し事はしないこと。
その日から、男たちはそれぞれの“道”を歩き始めた。

地図づくりに生涯を捧げた男たちの熱き物語!(Amazonより)

            

今の暮らしには欠かすことの出来ない電子住宅地図。
通販の配達、タクシー、そして消防所、警察署、税務署、と国のあらゆる所で活躍しています。
本では地図会社キョーリンとなっていますが、これはゼンリンの会社が大きくなっていくサクセスストーリー。

私が運転を始めた頃は、行きたい場所を地図で調べ、交差点やバス停などの名前を大きなメモにして全身目にして(笑)運転しましたよね~。

地図会社の発展の経過は私たちの生活とともにあり、とても興味深く読みました。
ドキュメンタリータッチを縦糸に、人間関係の絡みを横糸に絡めて見事なエンターテイメント!
これ、映画化したらおもしろいでしょうね~~~!!

 

 

 


 

 

 

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児童書を読んでみました。

2020年06月02日 | 読んでみました~

---2020年6月1日(月)---

私のPCが置いてある部屋は子供達が昔読んだ本が本棚に並んだままになっています。
その背表紙を毎日見てて、いつか読んでみようと思う本があります。
インターネットなどこの世にない頃、カタログや本屋さんの冊子などで、子供達にどんな本がいいのか、、と児童書を探す作業は私の楽しみでもありました。

始めの2~3ページだけ覗いてみて、これが面白そう~と購入するのですが最後まできちんと読んだことはない私です。
まあ思えば、与えっぱなしだったかもしれませんが、子供たちの読む速度について行くのは家事に追われる私には容易ではなかったです。
そこで、読んでみたい本から手に取りました。

ますは、ミヒャエル・エンデの「モモ」、次は「はてしない物語」

面白いこと、その世界にどっぷりつかりましたが、他のことが何も出来ない・・・。

シニアになった私は、児童書がちょうど読みやすいようです。
まだまだたくさんの本が並んでいますが、読破は出来ないでしょうね。
気になるほんだけ、たまに手に取ってみたいと思いました。

感想文はご勘弁を・・・(笑)。

     

 



 

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『あなたの右手は蜂蜜の香り』を読みました

2020年04月11日 | 読んでみました~

『あなたの右手は蜂蜜の香り』

    片岡翔 著

あたしのせいで動物園に入れられたクマの「あなた」を、必ず救い出す。どんなことをしても。
雨子はそう誓った日から、親友の那智くんとも離れ、飼育員になるため邁進する。だが、それは本当に「あなた」の望むことなのか。
大人になった雨子が出した結論は――。
真っ直ぐに誰かを想う気持ちが交差する、切なく温かな物語。(新潮社のサイトより)

片岡翔プロフィール
1982年、北海道生まれ。2014年に映画「1/11」を監督。脚本家として、「町田くんの世界」「I”s」「トーキョーエイリアンブラザーズ」「きいろいゾウ」などを手がける。
2017年、初の小説『さよなら、ムッシュ』を刊行。
『あなたの右手は蜂蜜の香り』が2作目の小説となる。(新潮社のサイトより)

----私のひと言---------------------------------------------------------------

少し前に読んでいたのですが、アップが遅くなりました。
読書の感想はちょっと苦手です。
映画と同じようなもののように思えるのですが、少し構えてしまうのかもしれません。

映画ブログのお友達は、片岡翔さんのお名前は既にご存じですよね。
『さよなら、ムッシュ』に続く第二弾の長編小説です。

前回の作品と同じように、泣かされました。
今回は片岡翔の優しさに負けないぞ!みたいな構えで読み始めました。<(_ _)>スミマセン

でも、やっぱりあの繊細な優しさにはやられてしまいましたね。。。
私はあまり本を読まない人なので、本については書くことが出来ませんが、感じたことだけ書きます。

ファンタジーなお話かと思っていたら、もっと現実的でありえそうな展開でした。
現実に近い分、人の気持ちに説得感があってそこが泣けました。
誰でも強い自分と弱い自分とのせめぎ合いの狭間で、心がゆらゆらしているのだと思うのです。特に若い頃はね。
その感情の揺らぎの描写が、実にいいのですよね。

もし、まだ未読でしたらオススメしたいと思います。

 

コメント (2)
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『さよなら、ムッシュ』を読みました。

2017年08月07日 | 読んでみました~
『さよなら、ムッシュ』

片岡翔 著

                 

 ――これからは、ぼくがせいたろを守るから。
小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、幼いころに他界した母に作ってもらったコアラのぬいぐるみ・ムッシュを大事にしていた。

ムッシュは母が亡くなったその日にしゃべりだし、以来、星太朗の無二の親友となっていた。
そして、そのまま20年の時が過ぎたある日、しゃっくりが止まらなくなった星太朗に大きな転機が訪れる。

身長はA4サイズで、ずんぐりむっくり、歌うことが大好きなムッシュの十八番は「スーダラ節」。
大人のような、でも、大人でも言わないことを教えてくれる反面、その行動は子どもっぽいところだらけ。

 一方の星太朗は引っ込み思案でちょっと奥手。
小学校時代はぬいぐるみ(ムッシュ)をもっていたせいで、いじめられていた。
純情すぎて童貞歴27年、けれども、容姿は悪くない。

高校のときから替えていない丸眼鏡は、最近では一周まわって流行っているし、清潔さには人一倍気を付けている。

パッと見、自由奔放なムッシュに、ふり回される星太朗、という関係だが、ムッシュはムッシュなりに星太朗を気づかい、星太朗はムッシュのことをかけがえのない存在だと感じている。

そんなふたりには、ひみつノートがあった。

 「ムッシュのことは、だれにも言ってはならない。
(言ったらムッシュはヤミのソシキにつかまって、人体じっけん(コアラだけど)されるだろう)」
仰々しい注意書きに続けて、ふたりの夢が箇条書きされている。
そして、ある転機をきっかけにふたりは、この夢を叶えるために動き出す・・・。

 

 

「かわいい!」「おもしろい!」あらたな愛され系キャラクター誕生!!
"おせっかいやき"で"かまってちゃん"のムッシュに夢中になること間違いナシ。

随所に散りばめられたムッシュのカラオケレパートリーがいい味、出しています。
まじめな青年とやんちゃなぬいぐるみのドタバタ劇。

そして、ラストには思わぬ感動の波が押し寄せ、涙が頬をつたう友情物語。

著者は映画監督、脚本家として活躍する片岡翔、本著が待望の小説デビュー作!!

そして、カバーイラストは、松本大洋氏の描き下ろしです。

(小学館サイトより)

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 ムッシュにこんなに泣かされるとは思っていなかったです。

大人の男性がぬいぐるみを抱いて生きてる。。。
正直、私の好みではないかも、、、と思いながらも読み始めました。

こんなに胸が苦しくなる展開だったの~?
読み始めたら一気に読んでしまいました。

片岡翔監督の短編映画は何本か見せて頂いてますし、『1/11 じゅういちぶんのいち』
『たまこちゃんとコックボー』も見ています。

この小説は短編映画と同じ匂いがしました。
甘くそして切ない、、、。でもこの切なさは心に突き刺さるような鋭さも感じました。
それは私が見た翔監督の短編映画には感じなかった鋭さでした。
映像と小説の違いかもしれませんね。

とにかく、翔監督の優しさ溢れる小説でした。

未読の方は是非~!!

 


 

 

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