和やか-散歩

「こんな映画見ました~」から「和やか-散歩」へ

ロック ~わんこの島~

2011年07月31日 | こんな映画見ました~(邦画)
『ロック ~わんこの島~』
2011年(日本)

監督:中江功
出演:佐藤隆太、 麻生久美子 、 土師野隆之介、 倍賞美津子

監督は「冷静と情熱のあいだ」の中江功。
伊豆諸島の三宅島で民宿“たいよう”を営む野山一家。
小学生の芯(土師野隆之介)は、両親や祖母に囲まれ、子犬のときからいつも一緒の愛犬“ロック”と楽しい毎日を送っていた。
そんな2000年8月、島の中心にそびえる雄山が大噴火し、全島民が島の外へ避難する事態に。
ところがその矢先、ロックがいなくなってしまう。
そして、東京での慣れない避難生活。それでも、ロックとの再会を信じ、懸命に毎日を生きる芯だったが・・・。
(allcinemaより)

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映画『ロック ~わんこの島~』について、という記事で書きましたが、主演の
少年土師野隆之介くんは、知人のお孫さんなのです。
いつもは一人で映画を見に行きますが、今回は主人と行って来ました。
 
 
ワンコと子供という設定では、これは涙、涙になるのは必至。
犬好き(柴犬飼ってます。)としては、映画館鑑賞はちょっと辛いです。
家でのDVD鑑賞で、タオルを顔に当ててオイオイ泣きながら見たいんですよぉ。
 映画館では大泣きできないし、、、。
 
でも、今回は隆之介くんを見なくちゃ~~!と、タオルハンカチ持参で、覚悟して映画館に乗り込みましたっ。
 涙よ出てくるな~って涙腺に言い聞かせながらの鑑賞です(笑)。
 
まず、おばあちゃんと母犬ハナちゃんとの別れで、もう涙デス。
家族に迷惑をかけまいと逝ってしまったハナ。
 
ここで、我が家の先代犬を思い出す私。そして涙・・・。
まずい、ここで泣いててどうする、私。
 
見ているうちに、ワンコと子供というアイテムで泣かせるというのではない作品だと気がつきます。
実際に起きた雄山の噴火のお話ですから、辛くて厳しい生活を強いられた方々のお話なんですね。
4年半もの間、他の土地で暮らした島民のお話しなんです。
当たり前ですが、ペット以前に人の暮らしが根底から奪われてしまったのですから。
 
ロックに里親を探し、手放すことを薦めた動物救護センターの獣医さんの話で、芯は自分なりに考え、手放すことを決断します。
このくだりが現実を明確に表していますよね。
 
芯、頑張れ!!って思わず心で叫ぶ私。
それにしても隆之介くん、上手い~~と思う私。
 
三宅島のこと、忘れないわよぉ~って思いながら席を立ちました。
 
映画の中で、おばあちゃんと芯の絡みがもう少しあったら良かったのに、と思いました。
また、少し大きくなった芯とロックの出会いのシーンで、今までお世話になった里親さんへの感謝の思いがシーンに表れていたらよかったな、と思いました。
 
あと一つ。
救護センターのケージの一つに柴犬がいて(柴犬がいるとすぐ目につくのです。)、可愛い~と思ってしまいました。
でも、あの柴ちゃん、救護センターで保護されてるわりには丸々太ってたな、、と思いました。スミマセン、つまらない事で・・・。<(_ _)>

      

            

      


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Movies-High11 ムビハイ 片岡翔スペシャル

2011年07月30日 | 映画祭・映画会
『Movies-High11 ムビハイ 片岡翔スペシャル』  詳細はこちら

      

 

『シロクマ』
2010年--14分--

監督:片岡翔
出演:芹澤興人/葛上昇悟/古内啓子/島野千尋


「早く生まれてきたいでちゅか」とママのお腹に話しかけると「いややわ」赤ちゃんはそう言った。関西弁で。
(ニューシネマワークショップHPより)


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この作品は表参道ヒルズスペースオーで一度鑑賞しました。

そのとき、お腹の中の赤ちゃんの声がオッサン声で、ちょっとびっくりしたのです。
だって赤ちゃんの声って、子供の声とか、女性の声優の声というのが私の感覚だったのに、いきなりオッサン声で「いややわ」といわれてもねぇぇ。。。

ところが、その声がものすごく印象に残るんです。
今回見て、そういうことかっ、、、と納得。
あの声が忘れられない、、、ちょっと頬を逆撫でされるような感覚、少しのイライラ感みたいなのが残るのよね。。。

ちゃんと温暖化、考えてる~?みたいに責められる感じというか(笑)。
という事で、この作品は私の心にチクリと棘を残してくれました。
役者の芹澤興人さんも、これまた印象に残る方でした。
 
 

『Lieland』
2011年--20分--

監督:片岡翔
出演:菜乃華/脇知弘/坂本真/マメ山田/三輪ひとみ


誰もいないはずの深夜の人形劇場で、ひとり動く白ウサギ。
追いかけていくとその先に、アリスが隠れていた。
(ニューシネマワークショップHPより)


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子供が純粋なんて、嘘。でも心の柔らかさは事実。
柔らかい心は、どんな形にも、どんな隙間でも入り込んでいくのです。

「Lieland」で繰り広げられた、嘘と真のしのぎ合いと、アリスと名乗る少女のせつない嘘が鋭く迫ってくる感じです。
アリスのどっちの嘘を信じていいのか一瞬戸惑う私でした。
 
 
人形劇場でアリスを見つけるまでの展開が、非常に面白くてお気に入りです。
もう少し怖さを強調しても良かったかもしれないです。
 

『ゲルニカ』
2010年--21分--

監督:片岡翔
出演:川村悠椰/前田聖来/田村真紀


世界に終わりをみた少女と、少女に世界をみた少年。
(ニューシネマワークショップHPより)


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会場では川村くんとお母さま(だと思うのですが。)のお隣の席だったんです。
もちろん、川村くんが挨拶に出るまでは気が付かなかったのですが・・・。
 
なので、ちょっと書き難いのですが、私には少し難しい世界でした。
 
最後昇天したニャンちゃんを正面から見せられたのも、ちょっとショック。
もちろん作り物ですけど(笑)。
違う角度からニャンちゃんを見たかったかも。。
 

『ゆきだるまとチョコレート』
2011年--11分--

監督:片岡翔
出演:山本恵太/東優雅/稲垣怜花/佐々木裕人/折坂駿輔

ある日、ユウキは拾った赤いマフラーを雪だるまに巻いてあげる。
すると翌日、雪だるまは飴玉を持っていた。
(ニューシネマワークショップHPより)

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私はこれが一番好きだったかもしれないです。
ガキ大将(今は死後だとも聞いたことがありますが。。。)とちょっと気弱の男の子の魂と魂のぶつかり合いが、良かったです~。
 
今の世の中では、あんな本気の取っ組み合いって出来ないらしいですね。
実際、私だって男の子が取っ組み合ってたら、止めなさい!!って入って行くと思いますもの。
 
自分が大事にしてる世界を壊されて、弱虫だった少年が戦い挑む。
お互いとことん戦って、一種友情が生まれるんですね~。
 
いいですね~、この世界!!
何だか懐かしい世界でした。
(あっ、私は女性ですから、懐かしいっておかしいカナ。)
 

『くらげくん』
2010年--14分--

監督:片岡翔
出演:安田蓮/郡司大輝


くらげくんはくらげっぽいふくをきてるからくらげくん。
くらげくんはぼくのことがすき。なんとなくわかる。
(ニューシネマワークショップHPより)

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沢山の賞に輝いた作品です。
とにかく、少年二人の会話のテンポがいいんです。
テンポもいいし、話も面白い。二人の会話で二人の背景が描かれています。
 
少年の爽やかさと、愚かさ、可愛さ・・・。
それがそのまま大人になったような男もいるよなぁ、、、なんてオバ(ア)サンは思いながら見てました(笑)。

『ぬくぬくの木』
2011年--15分--

監督:片岡翔
出演:小野ゆり子/麿赤兒/草村礼子/南まりか/鈴木卓爾


人々の思い出がつまったぬいぐるみを結び、供養をする木。ぬくぬくの木。
(ニューシネマワークショップHPより)

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『ゆきだるまとチョコレート』と、この作品が私は良かったです。
作品のインパクトはこちらが強かったですね。
だって赤ちゃんを巡る心の戦いですから、印象は強いです。
 
巫女姿の小野ゆり子が凛々しくて良かったです。
なかなか迫力のある演技してました。
 
小野ゆり子さんが上映後の挨拶に出てらして、撮影で赤ちゃんを抱いたら、可愛くて離したくないって思って、そういう気持ちで演技しました、と話されてて、あぁ、いい役者さんだなって感じました。

     
「ムビハイ片岡翔スペシャル」では、映画ブログでお世話になってるmigさんの弟さんの
片岡翔監督の6作品が一気に上映されました。
これは、是非見たい~~~と思って行きました。

今回は、上映前に新宿で映画ブログのブロガーさんとお食事しました。
私は、ブロガーさんの集まりは初めての事でした。
集まった皆様の中で、Twitterやってないのは私だけのようで、migさんには連絡にお手数をおかけしてしまいました。
ちょっと緊張気味の私でしたが、皆さま良くして下さって楽しい時間を過ごさせて頂きました。
翔監督の映画は、本当に見て良かった!と思いました。
なかなかミニシアター系の映画館鑑賞が出来てないので、皆様のお話しには付いて行ききれませんでしたヨ。。。

私なりのペースで、好きな映画を見続けて行きたいと、新たに思いました。
またの機会にご一緒させてくださいね。
これからの翔監督のご活躍を期待し、お祈りいたしております。

 






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セブン・イヤーズ・イン・チベット

2011年07月27日 | こんな映画見ました~(洋画)
『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
---SEVEN YEARS IN TIBET---
1997年(アメリカ)

監督:ジャン=ジャック・アノー
出演:ブラッド・ピット、 デヴィッド・シューリス 

解実在したオーストリアの世界的登山家ハインリヒ・ハラーの原作を映画化した一大叙事詩。
神秘的な禁断の地・チベットを舞台に、ひとりの登山家がたどる魂の遍歴を描く。
1939年、世界最高峰の制覇を目指し、ヒマラヤ山脈へと向かった登山家ハラー(ブラッド・ピット)。
だが彼は第二次世界大戦の勃発により、イギリス軍の捕虜となってしまう。
登山仲間とともに、ヒマラヤ山脈を越える決死の脱出を図るハラーたち。
そして逃亡の果て彼らは、チベットの聖地へとたどり着く。
(allcinemaより)

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先日、BSで放映されていたので見ました。
 
 こんなに壮大な映画だったかなぁ~。
前に見たときは、少々退屈したような記憶があります。
以前、ブラピを少々苦手としていたからかもしれません。
 
一度だけの鑑賞で自分の中でランク付けしてしまうのは、ちょっと無理があるのかもしれないですが、再度鑑賞ってなかなかしないですヨ。
 
とてもいい映画だったという感想です。
 
ダライ・ラマの少年時代を知る数少ない人だったハラーの話しです。
戦争が始まった時に、たまたまインドにいたので捕虜収容所に入れられ、脱走してチベットに留まることになったハラー。
そこで ダライ・ラマと廻り会います。それは運命のいたずらとしか言いようがないですネ。
ダライ・ラマが目を爛々として西洋文化に興味を持つシーンが印象的でした。
 
映画には社会的な情勢も盛り込まれていますが、息子への想いがダライ・ラマの少年時代と重なり、それが軸となって描かれています。
ブラピ、好演してたんですねぇ。。。<(_ _)>
 
ハラーをwikiってみると、ドイツによるオーストリア併合も支持したとかで、公開当時では上映ボイコット騒動もあったようです。

 

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ザ・ゲーム

2011年07月24日 | こんな映画見ました~(洋画)
『ザ・ゲーム』
---EVEN MONEY---
2006年(アメリカ/ドイツ)

監督:マーク・ライデル
出演:キム・ベイシンガー、 ニック・キャノン  、 ダニー・デヴィート 、ケルシー・グラマー、 レイ・リオッタ 、ティム・ロス  、フォレスト・ウィッテカー 


『クラッシュ』の製作チームと、『あの日、欲望の大地で』のキム・ベイシンガー、『レポゼッション・メン』のフォレスト・ウィッテカーをはじめ豪華キャスト共演で贈るクライムサスペンス。
見知らぬ者同士のそれぞれの決断が、ある殺人事件と交錯する。
(TSUTAYA DISCAS解説より)

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日本未公開で、レンタルDVDで鑑賞。
この映画、未公開だったのは見終わって記事を書くに当たり知りました。
このキャストで未公開だったんですね~。
でも、ものすごく面白かったです!!
 
ある殺人事件から始まります。
最初はオムニバスのように、いろいろな角度のシーンが交互に現れます。
 
ギャンブル依存症の女性作家のキャロリン(キム・ベイシンガー)はカジノで、手品師で詐欺師のウォルター(ダニー・デヴィート)に声を掛けられる。
ゴッドフリー(ニック・キャノン)は将来プロ入りを期待されるが バスケットの選手だが、兄(フォレスト・ウィッテカー)がマフィアがらみの借金を背負い、八百長試合を迫られる。
一方、警察官たちもマフィアとの馴れ合いで金を手に入れようとする。
それが、だんだん一人の人物に繋がり始め、色々な角度から頂点で一緒になるという手法なのです。
 
私はとても楽しめました~☆
 
キム・ベイシンガー、ダニー・デヴィート、 レイ・リオッタ、 ティム・ロス、 フォレスト・ウィッテカーなど、同じくらいの比重で出ていますので、このあたりのファンの方にはオススメです。







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チェイシング/追跡

2011年07月22日 | こんな映画見ました~(洋画)
『チェイシング/追跡』
---TENDERNESS---
2008年(アメリカ)

監督:ジョン・ポルソン
出演:ラッセル・クロウ、 ジョン・フォスター、 ソフィー・トラウブ、 ローラ・ダーン

『ロビン・フッド』のラッセル・クロウ主演で贈るサスペンス。
刑事・クリストフオロ(ラッセル・クロウ )は、両親を殺害した少年・エリック(ジョン・フォスター )が未解決の少女連続殺人事件の犯人ではないかと疑い捜査を始める。
一方、16歳の少女・ローリはエリックに会いたいと家を飛び出し…。
(TSUTAYA DISCAS 解説より)

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日本未公開レンタルDVDで鑑賞。
レンタルDVDサイトの解説を読んで、ラッセル・クロウだし、面白そうなサスペンスだと思い、レンタルしました。

しかし・・・。
う~ん、DVDスルーでも仕方なかったナ、という感想デス。
サスペンスとしては中途半端、若い男女のロードムービーとしても魅力はありませんでした。

残念ですが、見終わって「エエッこれで終わり?」みたいな感じだけ残ります。

 

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水曜日のエミリア

2011年07月21日 | こんな映画見ました~(洋画)
『水曜日のエミリア』
---LOVE AND OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS
  THE OTHER WOMAN---
2009年(アメリカ)

監督:ドン・ルース
出演:ナタリー・ポートマン 、 スコット・コーエン 、 チャーリー・ターハン、 リサ・クドロー


「ブラック・スワン」でみごとアカデミー主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンがその前年の2009年に自ら製作総指揮を務め主演したヒューマン・ドラマ。
生まれたばかりの我が子を失い、悲しみから立ち直れないヒロインの揺れる心模様を等身大に描き出す。アイアレット・ウォルドマンの小説を「偶然の恋人」のドン・ルース監督が映画化。共演はTV「フレンズ」のリサ・クドロー。

ニューヨークで新人弁護士として働くエミリア(ナタリー・ポートマン)は事務所の上司ジャック(スコット・コーエン)と恋に落ちる。
妻子のいるジャックだったが、やがてエミリアは彼の子どもを妊娠、ジャックの離婚によって晴れて結婚にこぎ着け、幸せを手にしたかに思われた。
しかし、幸せの象徴だった赤ちゃんは、生まれてわずか3日で突然死してしまう。
悲しみに暮れるエミリアは、前妻との間を行き来するジャックの連れ子ウィリアム(チャーリー・ターハン)とも上手く関係を結べず、次第に追い詰められていく。
(allcinemaより)


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ナタリーを見たくて行って来ました。。。
 
既婚者と知ってて恋をし、身ごもり、相手の離婚と同時に結婚するエミリア。
普通に考えたら、やはり非難されてしまう女ですよね。
 
映画冒頭はそんなエミリアを説明するようなシーンから始まります。
ジャックと出会った頃の可愛いエミリアから順番に見せてくれるかと思ったら、嫌な女の部分からいきなり始まるのね・・・。
でも、ここでは観客は皆エミリアの味方なんですね。
  
話しの展開は、時間が前後しながら進められます。
 
継子のウィリアムとの会話が、この映画のとても大きな部分を占めています。
そのウィリアムへの対応で、エミリアの嫌な女の部分が見えてくるのですね。
 
でも最後、反発された継子のウィリアムの助言で、ズタズタの心が救われてくる辺りのエミリアをナタリーは本当に好演しています。
結局エミリアは大人になり切れてないうちに、恋愛をし母になってしまったのか、とも私は思えるのです。
でも、懸命に妻になりたい、母になりたい、と努めた女性としての情熱が継子ウィリアムに通じて、心がほわっとするラストでした。
 
ナタリーは本当に演技が上手いナって思いました。
離婚、再婚の多い世の中、ウィリアムのように難しい立場で生きる子供達が増えているって事でしょう。
子供は逞しいもので、誰が自分を愛してくれているか、きちんと判断出来るものなんですね。
    
    


    


     

 

 

 

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闇の列車、光の旅

2011年07月20日 | こんな映画見ました~(洋画)
『闇の列車、光の旅』
---SIN NOMBRE
  WITHOUT NAME---
2009年(メキシコ/アメリカ)

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ
出演:エドガル・フローレス 、 パウリナ・ガイタン 、 クリスティアン・フェレール、 テノッチ・ウエルタ・メヒア、ティアナ・ガルシア


ホンジュラスに暮らす少女サイラ(パウリナ・ガイタン)。
父親は、彼女が幼いときにアメリカへと渡った不法移民。
ある日、その父親が強制送還され戻ってきた。そして、今度はサイラも連れて再びアメリカを目指す。
父親の新しい家族と一緒に暮らすという提案に気乗りはしないものの、父と叔父と共にメキシコへ向かい、そこからアメリカ行きの貨物列車の屋根に乗り込むサイラ。そんな無防備な移民たちを待ち構えていたのがリルマゴ(テノッチ・ウエルタ・メヒア)率いるメキシコのギャング団。
疑問を感じながらも彼らと行動を共にしていた少年カスペル(エドガル・フローレス)だったが、リルマゴがサイラをレイプしようとするのを見て、ついにリルマゴを殺してしまう。
裏切り者として組織から追われる身となってしまったカスペル。
サイラは助けてくれた彼に恩義を感じ、その後を追ってしまうが…。
(allcinemaより)


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中南米の、アメリカへの不法移民者を乗せた列車で出会う男女の心の一コマを描いた作品です。
監督は日系アメリカ人で、実際に列車の屋根で移民たちとの旅を経験しての製作という事ですので、南米の現実はかなり忠実に描かれているのだと思います。
 
 
映画前半はメキシコが舞台で、カスペルのギャング仲間との生活が綴られていきます
 
後半、移民たちの乗り込む列車の屋根でサイラと出会い、サイラを助けたために共に逃げるはめになります。
川を渡ればアメリカというところで、希望の光が見えるのかっ。。。
しかし、カスペルは川を渡る直前に仲間に殺されてしまい、サイラは川を渡り切り、希望を掴みます。
 
過酷な現実の中で、キラリと放つ一瞬の光を見せてくれるラスト、電話の向こうから聞こえてくる父親の新しい家族の声で、サイラの顔に表れた安堵感にほっとします。
でも、父親が死んでしまった事をその家族に告げ、アメリカで生きていくサイラには、これからが本当の戦いで、ほっと出来る生活は来るのかな、と思いました。。。
 
 
話しの筋書きを楽しむのではなく、ドキュメントタッチの映像を見る映画ですね。
色々な国の人々が見ることに意味のある映画だと思いました。 






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わたしの可愛い人―シェリ

2011年07月14日 | こんな映画見ました~(洋画)
『わたしの可愛い人―シェリ』
---CHERI---
2009年(イギリス/フランス/ドイツ )

監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ミシェル・ファイファー、 ルパート・フレンド、 キャシー・ベイツ  

1906年、パリ。
繁栄を謳歌するこの街で、ココットと呼ばれる高級娼婦は美貌と教養を兼ね備え、富ばかりか社会的なステータスも手に入れたまぎれもないセレブたちだった。
そんなココットの中でももっとも成功した一人であるレア(ミシェル・ファイファー )は、引退後は悠々自適な日々を送っていた。
ある日、レアの元同業者で数少ない友人のマダム・プルー(キャシー・ベイツ )から、彼女の19歳の息子フレッド(ルパート・フレンド)が女遊びが過ぎて手がつけられないと相談を受ける。
恋のイロハを知り尽くしたレアは、“教育係”の気持ちで彼女がシェリと愛称で呼ぶフレッドと付き合い始める。
ところが、不覚にもシェリに恋してしまうレア。
やがて2人の関係は6年が過ぎようとしていた。そしてついに、シェリに10代の娘との結婚話が持ち上がる。動揺を隠し、毅然と振る舞うレアだったが…。
(allcinemaより)


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高級娼婦を描いた映画「娼婦ヴェロニカ」は1583年のベネチア、こちらは1906年のパリ。
高級娼婦のもてはやされた時代がどの位長く、ヨーロッパのこの辺りまで広がっていたのかは分かりません。
日本では花魁(おいらん)に当たる位置づけになるでしょうか・・・。
 
女性の栄華と没落を象徴するような暮らし振りは、信じ難いものがありますネ。
栄華と没落があればこその、男女の心の綾を楽しむのが映画の便利なところですね。
 
ミシェル・ファイファー、50才を過ぎても美しく妖艶ですね~。
最後レアがフレッドを追いやるときの「年老いた女」と自分を表現するときの彼女のやつれた顔が、女優としてのキャリアと重なって綺麗、というか上手いなと思いました。
キャシー・ベイツはどんな役を見ても、適役だわって思わせてしまうところが凄いです。でも、高級娼婦でレアのライバルって、、、適役かな。。。
いや、引退してるんだから、やはり適役だったと思います。。。
 
華やかさが良かった映画でした。



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しあわせの雨傘

2011年07月11日 | こんな映画見ました~(洋画)
『しあわせの雨傘』
---POTICHE---
2010年(フランス)

監督:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ 、 ジェラール・ドパルデュー 、 ファブリス・ルキーニ、 カリン・ヴィアール 、 ジュディット・ゴドレーシュ 、ジェレミー・レニエ 


1977年、フランス。
地方のとある町に暮らすスザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、雨傘工場を経営するロベール(ファブリス・ルキーニ)を夫に持つ貞淑なブルジョワ主婦。
優雅な毎日を送りながらも、美しく着飾り亭主関白な夫におとなしく従うだけの“お飾りの妻”に満たされないものを感じ始めていた。
そんなある日、工場でストライキが起こり、ロベールと労働者側の対立がエスカレートしていく。
ところがその最中、ロベールが心臓発作で倒れてしまう。
かつての恋人でもある左翼の市長ババン(ジェラール・ドパルデュー)に説得され、自ら経営を引き継ぐハメになったスザンヌだったが、意外にも彼女流のやり方で労働者たちのハートを掴み、業績を大幅に改善させることに成功する。
こうして、スザンヌによる経営が軌道に乗り始めた矢先、退院したロベールが戻ってくるのだったが…。
(allcinemaより)


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カトリーヌ・ドヌーヴと言えば、「シェルブールの雨傘」はあまりに有名な映画で私もビデオ鑑賞したはずなんですが、ほとんど覚えてないっ。
「昼顔」は未見。
「ひきしお」も未見ですが、このサントラは流行りましたねぇ、当時。。。
 
という事で、彼女の作品で覚えているのは、「インドシナ」くらい。
後は最近の「隠された日記 母たち、娘たち」で見た時に、へえぇ~彼女今こんな感じなんだわ~って思ったのです。
この映画では、その「こんな感じ」の彼女です。
つまりイメージしてた彼女とはかなり年月が経っているって事です。
 
彼女の昔を思い起こさせるような邦題ですね。
 
さて、映画ですが時代は70年代のフランス。
ブルジョワの女性はこんな一面もあったかもしれないと時代背景を感じさせてくれました。
ただ、スザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)の若い頃は50年代ということになると、長男が誰の子かというくだりには、フランス女性だなぁ~と思いました(笑)。
 
楽しい映画だとは思いました。
この映画、本当は公開時にすごく見たかったのですが、DVD鑑賞でもOKでしたネ。。。
でも、ドヌーヴの魅力は大画面で!って言いたい方もあるでしょうけど。。。




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白いリボン

2011年07月10日 | こんな映画見ました~(洋画)

『白いリボン』
---DAS WEISSE BAND - EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE
  THE WHITE RIBBON---
2009年(ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア )

監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:クリスティアン・フリーデル 、 レオニー・ベネシュ  、ウルリッヒ・トゥクール  
、 フィオン・ムーテルト、 ミヒャエル・クランツ 、 ブルクハルト・クラウスナー 


「ピアニスト」「隠された記憶」の鬼才ミヒャエル・ハネケ監督が、ナチス台頭の時代の大人たちが子どもだった頃の北ドイツの田舎町を舞台に、人間の心の闇を痛烈に描き出すミステリー・ドラマ。
敬虔な村人が暮らす田舎町で次々と巻き起こる悪意に満ちた不可解な事件と、それによってあぶり出される村人たちの不穏な素顔を、全編美しいモノクロ映像で綴ってゆく。
2009年のカンヌ国際映画祭ではみごと最高賞のパルム・ドールを受賞。

第一次世界大戦前夜、北ドイツの小さな田舎町。
地主である男爵が支配するこの町で、ある日、帰宅途中のドクターが落馬して大けがを負う。
道に張られていた細い針金が原因だった。
その次には、男爵の製材所で女性の事故死が発生する。
さらに、男爵のキャベツ畑が荒らされ、挙げ句に男爵の息子が行方不明になる。
犯人がわからぬまま、敬虔な村人たちの間に不安と不信が拡がり、次第に村は重苦しく張り詰めた空気に覆われていく。
(allcinemaより)

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ハッピーエンドで終わらない、重苦しい中でのエンド。
ヨーロッパ独特の雰囲気の中で綴られた映画でした。
 
村に事件が次々起こっていきます。 
その事件は解決することなく、犯人の示唆もないまま次の事件が起こるのです。
この犯人探し的な目で映画を見ていくと、不消化でイライラだけが残ります。
結局、この映画は一つの事件の村人の反応、誰が何に憤っているのかを見ていくって事になるでしょう。。。
 
 
流され易い私は、こういう形の映画は苦手なんですヨ・・・。
その重苦しい中でエンド・ロールが始まった時、ええっ、これで終わりですかっ。。。
後は自分で解釈しないさいって、、、こと、、、か。。。
 
ふ~む、難しい映画ですよ、これは。。。
 
牧師の息子マルティン(腕に白いリボンを巻かれた子)、ケヴィン・ベーコンの子供の頃の役をやったらいいのに~って思うほど、似ていませんでしたかぁ。私はそう思いましたヨ。
 



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BIUTIFUL ビューティフル

2011年07月08日 | こんな映画見ました~(洋画)
『BIUTIFUL ビューティフル』
---BIUTIFUL---
2010年(スペイン/メキシコ)

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ハビエル・バルデム 、 マリセル・アルバレス 、 エドゥアルド・フェルナンデス、
 ディアリァトゥ・ダフ 


「21グラム」「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、「ノーカントリー」のオスカー俳優ハビエル・バルデムを主演に迎えて贈る感動のヒューマン・ドラマ。
ハビエル・バルデムは本作の演技でみごとカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。

スペイン、バルセロナ。
この大都会の片隅で、移民や不法滞在者を相手に、時には違法なことにも手を染めて日々の糧を得ている男、ウスバル(ハビエル・バルデム)。
麻薬に溺れ荒んだ生活を送る妻マランブラ(マリセル・アルバレス)と別れ、愛する2人の子どもたちを男手ひとつで懸命に育てていた。
ところがある日、彼は末期ガンと診断され、余命はわずか2ヵ月と告げられる。
死の恐怖にも増して、何よりも遺される子どもたちの今後が、苦しみとして重くのしかかってくるウスバルだったが…。
(allcinemaより)


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う~~ん、ズシリと来ました。。。
生活するという事の現実の重さを見せつけられた感じです。
 
麻薬から立ち治る事が出来ない妻から、子供を守り、育てているウスバルに下った診断は癌、余命2ヶ月。
抱えている仕事は移民、不法滞在者を相手に法ギリギリの仕事。その移民、不法滞在者のために良かれとした事が結果大勢の死者を出すことにもなってしまい、自分の事に加えて苦しむウスバル。
 
人の命が親から子へ、またその子へと受け継がれていくのだという事をベースに、人は苦しくても生きていく現実を、知恵を絞って何とか乗り越えて行けるものだと展開していきます。
必死で子供達を守っていく中で、娘がウスバルの病気に気付き抱き合うシーンに、もう涙ポロポロでしたヨ。セツナイ・・・。
 
 
工場の中国人経営者が大勢の死者をウスバルの知らないうちに海に捨て去り、その遺体が浜に打ち上げられるシーンがあります。
不法に入国しようとした人々のボートや、トラックの事故で多くの人々が犠牲になったなんてニュースも時々耳にしたりします。
もしかしたら、こんな事情で多くの遺体が発見されることもあるのかな、なんて思いました。
 
海外からの移住者もだんだん増えてきた日本。
こんな辛い社会が広がらないかと胸も痛みます。
 
映画の最後、少し明るい光も見せてくれて、良かったわ、と思いました。
 
ハビエル・バルデムの素晴らしい演技に、かなり作品に感情移入してしまいました。
 
 

 




 

 

コメント (6)
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クレイジー・ハート

2011年07月04日 | こんな映画見ました~(洋画)
『クレイジー・ハート』
---CRAZY HEART---
2009年(アメリカ)

監督:スコット・クーパー
出演:ジェフ・ブリッジス 、 マギー・ギレンホール、 ロバート・デュヴァル 、ライアン・ビンガム 、 コリン・ファレル  

57歳のカントリー・シンガー、バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は、かつては一世を風靡したこともあるものの、すっかり落ちぶれた今では場末のバーなどのドサ回りで食いつなぐしがない日々。
新曲がまったく書けなくなり、かつての弟子トミー・スウィート(コリン・ファレル)の活躍にも心穏やかではいられず、酒の量ばかりが増えていく。
そんなある日、地方紙の女性記者、ジーン・クラドック(マギー・ギレンホール)の取材を受けることに。
親子ほども年の離れた2人だったが、思いがけず一夜を共にしてしまう。
しかし、離婚の痛手を抱え、4歳の息子と2人暮らしのジーンは、関係を深めることに躊躇いをみせる。
そんな中、巨大スタジアムで公演を行う弟子のトミーから共演の依頼が舞い込むバッドだったが…。
(allcinemaより)


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マギー・ギレンホールに好感の持てる映画でした。
ジェフ・ブリッジスもコリン・ファレルも歌が上手ですネェ。
 
ジェフ・ブリッジスの歌うカントリーソングの声がケヴィン・コスナーが歌うカントリーの声に実に似てるのでビックリしました。
役者の歌うカントリー、ジェフとケヴィンは身体の大きさも似てるということで、よく似た歌声だったのかしら・・・。
 
話しの展開は、まあ普通。ミュージシャンにありがちな筋書きです。
これは相手役の女性で映画の雰囲気がぐっと変わると思います。
マギー扮するジーンの生き方が、とても自然体というか普通の人だったので、ラストほっとするというか、現実的な話しと感じたというか、その辺が私にはいい印象の映画でした。
 
ロバート・デュヴァルが見られたのも嬉しかったです。
 
評判だった「トゥルー・グリット」、3.11の地震の後で見そびれてしまいました。
早くDVD鑑賞したいです~。



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エリックを探して

2011年07月02日 | こんな映画見ました~(洋画)
『エリックを探して』
---LOOKING FOR ERIC---
2009年(イギリス/フランス/イタリア/ベルギー/スペイン )

監督:ケン・ローチ
出演:スティーヴ・エヴェッツ、 エリック・カントナ 、ステファニー・ビショップ、 ジェラルド・カーンズ 
 

大のサッカー好きという社会派の名匠ケン・ローチ監督が、かつて名門マンチェスター・ユナイテッドでエースとして君臨した元フランス代表のスーパースター、エリック・カントナとの異色のコラボで贈る、心温まる人生一発逆転コメディ。

マンチェスターの郵便配達員エリック・ビショップ(スティーヴ・エヴェッツ)は、しょぼくれた中年オヤジ。
2度の結婚に失敗した彼は、7年前に出て行った2度目の妻の連れ子2人を一人で育ててきた。
しかし、その2人の息子はいまやすっかり問題児。おまけに、未だに心から愛しているものの、今さら合わせる顔がないと感じていた最初の妻リリーと再会しなければならなくなり、気持ちが沈んでいた。
そんな彼の心のアイドルは、地元マンチェスターの英雄、エリック・カントナ(エリック・カントナ)。
今日も自室に貼った彼のポスターに向かって愚痴をこぼすエリックだったが、なんと突如どこからともなくカントナ本人が現われた。そして含蓄ある格言で彼を励まし始めるのだったが…。
(allcinemaより)


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ケン・ローチ監督の作品と言うと、バリバリの社会派ドラマですよね。
これも、イギリス社会を背景に映し出したドラマでしが、なんともファンタスティックな映画でした。
これを見て、まだ見てないケン・ローチの作品をことごとく見てみたい~と思ってしましたよ。
 
私は非常に面白かったです。
ウディ・アレンの「ボギー!俺も男だ」を少し思い出していました。
 
 
人が生きて行く上で、自分ではどうしようもない事が多いです。
でも、それを流す事も、何とかしたいと思う事も、誰もが一応に試みていますヨネ。
そんな人間のあり方を、上手く、温かく、せつなく描いてくれています。
 
いいですねぇ~、この映画。。。




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瞳の奥の秘密

2011年07月01日 | こんな映画見ました~(洋画)
『瞳の奥の秘密』
---EL SECRETO DE SUS OJOS
   THE SECRET IN THEIR EYES---
2009年(スペイン/アルゼンチン)

監督:フアン・ホセ・カンパネラ
出演: リカルド・ダリン、 ソレダ・ビジャミル 、 パブロ・ラゴ 、 ハビエル・ゴディーノ  

2009年に本国アルゼンチンで公開されるや歴史的な大ヒットとなり、みごとアカデミー外国語映画賞にも輝いたサスペンス・ドラマ。

刑事裁判所を定年退職したベンハミン(リカルド・ダリン)は、有り余る時間を使って、彼の人生で未だ忘れることの出来ないある殺人事件を小説にしようと決意する。
そしてかつての職場を訪ね、当時の彼の上司で、今では検事に昇格している女性イレーネ(ソレダ・ビジャミル )と再会を果たす。
2人が関わった事件が起きたのは、25年も前の1974年。
銀行員の夫リカルド(パブロ・ラゴ)の最愛の妻が自宅で暴行殺害された事件。
やがて捜査は暗礁に乗り上げ、そのまま1年が経った頃、ベンハミンは駅で容疑者発見に執念を燃やすリカルドを偶然目にする。
その姿に触発され、イレーネとともに捜査を再開したベンハミンは、ついに事件の核心へと迫るのだったが…。
(allcinemaより)

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捜査打ち切りになった25年前の事件、そして25年目前に心の中に封じ込めたイレーネへの思い、その双方のベールが剥がれていく面白さにドキドキしながら鑑賞しました。
 
事件の驚きの結末は、リカルドの気持ちを考えると悪いとは言えないけど、尋常でない不気味さに胸が悪くなりそうでした
 
そして、その不気味さを救ってくれたのが、ベンハミンが貫いたイレーネへの思いです。
爽やかとは言えないですが、心をスッキリさせてくれたドッシリした映画でした。 



コメント (4)
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