お恥ずかしいながらやっとの思いで登り切った槇尾山・施福寺の本堂の前、「お疲れさん」と
待ち構えてくれていたかのように馬酔木が咲いていました。
山の上の僅かな平地にぎっしりといろんな建造物がありました。
まず本堂にお参りを済ませ、堂内拝観(500円)をさせてもらいました。
本堂の正面からは参拝だけでは全く拝見できない立派な仏像が、
それは沢山納められていました。 (残念ながら撮影禁止)
方位を守る四天王、開山時のご本尊であった丈六の「弥勒菩薩像」、両脇に千手観音と
文殊菩薩、札所のご本尊・行基の高弟であった法海上人によって造立されたとされる
「十一面千手観音立像」。
「不動明王像」、「方違大観音像」なども。
巡礼の中興者とされる花山法皇を馬が道案内をしたと伝えられており、本尊と背中合わせの後堂(本堂の裏側)には馬頭観音が安置されていました。
境内には他にも
西国三十三か所の観音様を安置した観音堂。
聖観音菩薩像
智彗如来坐像
子安観音像
花山法皇を道案内をした馬の像
など銅像もいっぱい。
灯篭も
本当に急な坂道で、それ以外に車など上がってくる道もないのにこんなに立派なと
疑問が湧いて、お寺の方に尋ねてみると
「1845年の山火事でほぼ全山が焼け落ちて、160年ほど前の江戸末期に建て替えら
れたはずなのですが、たぶん馬か牛を使ってかと。 それにこの山の材木を構造材に
使ったのかも知れませんね」と丁寧に答えてくださいました。
登山・下山途中に多くの方々と「こんにちは」とご挨拶させていただきました。
「あともう少しじゃき、頑張って」と私よりも年上のご婦人連れに、「四国の方ですか」
と尋ねると、徳島は阿波池田から来られたようでした。
いやぁー 皆さん健脚で恐れ入りました。