リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

受け狙い?

2022年05月26日 09時11分16秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
時事ネタを少々。

沖縄の知事さんが何かの会議の冒頭あいさつで「ゼレンスキーです。・・・」と言ったそうな。これって高田純次のギャグですよね。高田さんがやっている街散歩番組で初めてのお店に入っていくとき「アラン・ドロンです」って名乗るパターンです。高田さんはプロの芸人さんですから、いい加減にやっているように見せて、どういう人物を名乗るかは結構きちんと計算しているはずです。

事もあろうに沖縄知事たる方が何も考えないで単なるうけねらいでこのギャグを使ったとしたら驚きです。知事は後でそれは冗談のつもりだったと釈明していますが、ことばは選んで使わないといけません。

今後この話がこれで立ち消えになるのか、後々までマスコミや対立勢力の政治家さんがつっこんでくるのかは見ものです。自民党の議員とか首長がこの手の失言をしたらマスコミや対立勢力の方たちは大騒ぎになるでしょうけど、今回はどうなんでしょう。推移を見守りたいです。

プーチンが批判

2022年03月26日 12時03分13秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
プーチンを批判、ではありません。プーチンがです。

今朝のネットニュース:
プーチン大統領は25日、ロシアの文化功労者へのスピーチで「日本では追悼の日にも誰が原爆を落としたのかは言わないことになっている」などと発言しました。

とありました。これは日本の教科書とか広島平和記念公園に設置されている「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」という原爆死没者慰霊碑の碑文の内容などを始めとする日本の見解を指しているようです。

広島の碑文の文面について私も高校生の頃に「誰が」過ちは繰り返さないのかと考えたことがあって、日本ではおかしいし、そらぁ、アメリカに決まっとるわな、と素朴に思ったものです。後に「誰が」というのは人類全体だということになっていることを知りました。広島市の公式見解もそうなっています。ですがこのことについてはずっと違和感を持っています。

まぁ公式見解はスジは通っているのですが、でもどうして「アメリカが」ということを言わないんでしょうねぇ。そこの説明がありません。これは言ってはいけないことのようです。

そこの問題点をよりにもよってプーチンが批判してきました。私はプーチンの指摘は全く正しいと思いますが、あんたが言うか?という感じがします。でも日本としてもあんな人に言われるようではいけません。

別にアメリカに賠償を求めると言うつもりは全くありませんが、歴史的な事実を厳粛に受け止め、いつかはアメリカは日本に公式に謝罪するべきです。(できればウチの近所を焼き払ったことも謝ってほしいです)こうしないことには本当の意味での戦争は終結せず、国家の威厳も保たれません。オバマが核のボタンが入っているバッグを持ってしゃーしゃーと広島にやってきて何も謝罪せずカッコだけつけて帰って行ったのを歴史的成果だと喜んでいる日本人は滑稽そのものです。

しかしプの字に言われたのはシャクですが、その通りなだけにこの「誰が」問題を国として正面から受け止めてほしいところです。でもウクライナ侵略の問題と絡められるとややこしいことになるかも知れませんし、ウクライナのアメリカでのスピーチでの「真珠湾発言」も絡んで来るともっとややこしくなりそうで難しいところではあります。


喫煙注意逆上男

2022年01月26日 10時46分09秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
電車内の優先席で足を上げて横になり電子たばこを吸っている男、これを光景を見て、「なんちゅーやっちゃ」「人の迷惑も考えんと」「多分あいつはヤンキーや」などと乗り合わせた乗客は思っていたことでしょう。そしてそのことを高校生に注意され逆上し暴力をふるうという事件が起こりました。

この事件、世の中に怒りが増幅して渦巻いています。私も報道を見て腹が立ってきました。何も悪いことをしていない高校生もホントにお気の毒です。TVのワイドショーではこの高校生の勇気ある行動を褒め称えています。でもちょっと視点を変えると別のことも見えてきます。

それは世の中にある怒りの量という視点です。この視点から事件を見てみましょう。元の「怒り量」は電車の車内でその光景を見た人だけに渦巻いていた分です。被害者となった高校生の分は自身がぜんそくの持病を持っていたこともあり特に大きかったかもしれません。そして次の段階、高校生が注意をして暴行を受けている段階で電車内の怒り量はさらに大きくなりました。そのあとそれが事件としてTVのワイドショーでセンセーショナルに取り上げられるに至り何万倍も世の中に怒りが増幅して拡散してしまいました。

このように見ると次の2段階で怒りが飛躍的に増幅していったことがわかります。ひとつは高校生が注意をして暴行を受けていた時点、もうひとつはマスコミ(特にテレビ)がセンセーショナルに取り上げた時点です。

ここでは被害にあった高校生が注意をしなければよかったんだ、とかどうして他の乗客が助けなかったんだというようなことには触れません。注目したいのは客観的に見て各段階ではみな直球勝負でエスカレートし、それをエラいことになったと騒ぎ立てるギャラリーがいて、結果的に世の中の怒りの量が飛躍的に増大したという事実です。怒りの量が増えるとさらに次の怒りを呼びます。

悪いモノはかき混ぜないでそのまま置いておいた方がいいときもあります。物事を丸く収める知恵、そしてマスコミのあおりに乗ってはいけないという知恵も必要だと思います。


あんたが言うか?

2022年01月19日 16時35分01秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
安定的な皇位継承有識者会議がまとめた報告書について各党のコメントをテレビで見ました。その中であれれ?っと思ったのがK党のコメントです。内容はおおよそ次のようなことを言っていました。

天皇は男系男子によって継承するということが問題。女性天皇や女系天皇も認めていくべきだ。

こういう意見はよく見られるものですが、K党が言うと、あんたが言うか?って感じがします。それはこの党がその綱領の〔憲法と民主主義の分野で〕の項で次のようなことを言っているからです。

---引用
党は、一人の個人が世襲で「国民統合」の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである。
---引用終わり

とても重要な語句は隠していますが、要するに「一人の個人が世襲で「国民統合」の象徴となるという現制度」=今の天皇制、を廃止して共和制にするということです。(ホントは制度ではないと思いますが、話がややこしくなるのでとりあえず制度ということにしておきます)そして最後の方の文言は、今はまだ時期が来ていないけど、時期が来たら廃止に向かって動く、ということでしょう。

「その存廃」と言う言葉を使っていますが、これはその前の文言と矛盾しています。「民主主義および人間の行道の原則と両立するものではなく」と言っているわけですから、「その存廃」ではなく「その廃止」でしょう。自ら言っているように共和制と天皇制は両立できません。それにそもそも「解決されるべき」ことでもありません。ひとつの方向に持っていこうとする巧みなすり替え技術がさえる文章です。

綱領に天皇制廃止を掲げている党に安定的皇位継承に関する報告書について意見を聞く方も聞く方ですが、答える方も答える方です。K党としてはまず始めに「ウチの党は他と違って天皇制廃止を目指していますが」ということをまず始めに言うべきです。それとも「ウチはまず天皇制の弱体化をねらうためにまず女系天皇を推し進め、その結果国民意識に皇室離れが起こってきたら、いよいよ我が党の出番です」とはっきり言うべきです。これがウソ偽りのない誠実な態度です。




作曲家S氏

2021年11月20日 23時22分11秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
一昨日は作曲家野田暉行のギター協奏曲のお話をしましたが、また別の作曲家のお話をしてみましょう。野田氏と異なり世間的にはとても著名な方ですが、その方(仮にS氏としときましょう)について私がいつも気になることがあります。

それは先日の新聞でS氏のインタビューをしたという方の記事が載っていましたが、S氏はピアノもギターも満足に弾けないとおっしゃったそうです。ですので楽器を使わず全て頭の中で作曲するということでした。

楽器、特に和音が出る楽器を全く弾けないのに頭の中で作曲なんてできっこないのに、できるとおっしゃっているのがよくわかりません。楽器をバッチリ弾ける人が頭の中で楽器を再現するので、楽器を使わずに作曲ができるのです。バッハもベートーヴェンもそうでした。

まぁメロディくらいは作曲できると思いますが、オーケストレーションは無理でしょう。鼻歌を採譜してもらっている作曲家もいることだし。いいメロディを書くことができるのは大いなる才能ですので、別に楽譜が書けなくても楽器が弾けなくてもいいと思います。

でもそのS氏はオーケストレーションまでやっているのです。周りにいる人はわざわざ「S先生はいつも一人であれだけ沢山の曲を仕上げているのです」とおっしゃっていましたが、作曲はふつう一人でするものと違いまっか?まぁ分担する場合もあるでしょうけど。

私が推測するに、S氏が主要なメロディを書いて、スタッフ(きちんと作曲を勉強してオーケストレーションができる人)に全体の構成を指示して作っているのでしょう。佐村河内方式です。あ、この人もSですが、こっちはS2氏です。これって、別に恥ずかしいことでもなんでもないんですけどね。

ゴルゴ13は早くから分業体制を公言して確立しました。作者のさいとうたかを氏がなくなっても同じコンセプトで作品の制作を続けていくそうです。S氏の場合も早くから分業を宣言していれば、そのスタッフが同じような曲(オーケストレーションも含めて)を作り続けることができるのに、もったいない話です。あの雰囲気のメロディであればクリソツが達者な人ならいくらでもできるでしょう。

以上、あくまで個人的な感想です。実際の話とは異なることがあります。(なんかの栄養食品みたいですが。笑)

よみがえる古楽器

2021年11月08日 19時56分10秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
日曜日のNK新聞に「よみがえる古楽器」というタイトルの日曜特集記事が掲載されていました。古楽器のことについて広く知ってもらうのはとても素晴らしいことで興味深く記事を読ませて頂きました。タイトルに続く冒頭の概要段落では、ピアノが生まれる前に使われた鍵盤楽器チェンバロや弦楽器リュートなどは古楽器と呼ばれる・・・で始まっています。リュートの名前が早速出てきているので期待感が大きいですが、記事の隣に掲載されている写真を見ると、ほとんどが弦楽器でかつ民族楽器に近いものとか特定の国で使われていた楽器ばかりが写っています。なんか私が考えている「古楽器(ピリオド楽器)」とは少しずれがあるような感じがしますが、さてどんな記事なんでしょうか。

記事を読んでの感想ですが、ひとつひとつの事柄についてはインフォーマティブではありますが、全体として見ると何か少し別の方向に、誤解を恐れずに言えば、間違った方向に誘導されてしまう印象を受けました。いろいろな定義はあると思いますが、簡単に言うと古楽器(ピリオド楽器)というのは曲が作られた時代の楽器ということでしょう。それらの中には、古楽器としてのヴァイオリン一族、フルートなどの管楽器、トランペットなどの金管楽器など今のオーケストラの楽器の大半に古楽器バージョンが存在しています。

何もご存じでない方が本特集を読めば、古楽器は遠く離れた地域の古の楽器だというロマンティックな想像をすることでしょう。リュートと言えば吟遊詩人を思い浮かべるのと同じです。これらはあくまでも空想の世界ですが、今や古楽器はルネサンス・バロック時代の音楽だけでなく、モーツアルトやベートーヴェン(あるいはもっと以降)の作品を演奏するための「一般的な」楽器というのが世界的な認識です。モダン楽器で演奏するときも古楽器の演奏スタイルを取り入れる時代です。

記事冒頭の写真にあるような楽器を使って、古っぽい音楽を演奏するのを聴いたことがありましたが、実は音楽自体は演奏している方の創作でした。でもそういうのが別に悪いと言っている訳ではありませんしジャズや邦楽や現代音楽とのコラボもいいでしょう、無国籍風の楽曲もいいでしょう。私自身リュートを使って自分の作品を演奏しますし。

でも古楽器が奏でる音楽というのはそういうものだという認識が広まってしまうのはまずいのです。やはり本来のその楽器が使われていた当時の楽曲を演奏する、という土台があっての創作音楽でしょう。「古楽器は作曲当時の再現を目指した演奏から2000年代あたりからはジャズや現代音楽との共演など多様な表現が出てきた」と記事は言っていますが、新しい潮流というのは別にジャズや現代音楽と共演しなくても見いだすことは可能です。作曲当時の再現から再創造の方向です。他のジャンルとのコラボは今のところキワモノでしょう。キワモノを普通の潮流だと言ってはいけません。もっとも私はキワモノ自体は大好きなんですが。

記事の中で大きな間違いがありました。「リュート曲の楽譜は数少ない」です。えっ?!っと思わず文字をしっかりと確認してしまいました。インタビューされた方がそうおっしゃってもちゃんとウラを取って下さいね、記者さん。その方は音楽の専門家ではないのですから。16世紀以降のリュート曲の楽譜をかき集めたら、ピアノやヴァイオリン曲よりずっと多いと思います。ヴァイスひとり分でもslweiss.comによれば853曲あります。

複雑な状況で中止?

2021年08月19日 12時05分41秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
ネットのニュースをみていましたら、F1日本開催が中止決定されたそうです。

「日本のプロモーターおよび当局と協議を重ねてきた結果、日本におけるパンデミックの進行中の複雑な状況により、今シーズンのレースを中止するとの決定が日本政府により下された」

記事を読んで、ん?と思ったのは上部記事引用の「複雑な状況」です。複雑な状況ってなんでしょう?状況が複雑だから開催中止?って何かよくわからないです。コロナ禍なのに政治家等がパラリンピックを盛り上げようとする一方で行動自粛を国民にお願いしているという、水をかけながら火ををつけているような状況のことか。それともF1レース場のある某県の某AK知事がこの困難な時期だというのに自分の転身を狙って知事職を放り出してしまったということか。あるいはそれらがごっちゃまぜに複雑になってしまっている状況のことを言っているのか。いろいろ勘ぐってしまいます。そこで元の英文記事を探してみました。

"Following ongoing discussions with the promoter and authorities in Japan the decision has been taken by the Japanese government to cancel the race this season due to ongoing complexities of the pandemic in the country.

この記事の翻訳です。「複雑な」というのは「complexities」の訳出でしょう。単数のcomplexityを英和辞典で引きますと「複雑さ」という意味がでてきます。でも「複雑な状況」と訳したら文の流れからは少しおかしいと思わないといけませんよ、翻訳者さん。ひょっとしてAIさんかな?まぁどうせこんなことだろうとおおよその見当はついていましたが。(笑)

複数のcomplexitiesは、英英辞典を見ますと次のような説明が書かれています。

the details and problems that make something difficult to understand or deal with
(理解したり処理したするのを困難なものにしてしまう個々の事柄や問題点)

要するに本文でのcomplexitiesはdifficulties(困難)ということです。complexitiesの方がよりフォーマルな表現です。日本は今コロナ禍で大変困難な状況にあるから中止、ということです。まぁ普通の判断です。「複雑な状況で中止」では何いってっかわかんないby サンドウィッチマン、です。

「日本の主催者と当局が協議を重ねた結果、同国のパンデミックが、困難な状態が続いているため、日本政府は今季レースを中止する決定をした」はい、オソマツでした。

歴史的謝罪

2021年08月09日 13時10分59秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
1945年8月6日の広島に続いて同年8月9日には長崎にそれぞれリトル・ボーイ、ファット・マンと名付けられた原爆がアメリカにより投下されました。広島、長崎では平和祈念式典が毎年開催され、今年の広島の式典では菅総理がスピーチ原稿をすっとばしたのは報道されたとおり。

私が高校生の頃、修学旅行で長崎の平和記念公園に行くというので、少し予習をしました。広島は帰りの夜行で通過しただけでしたが、関連して広島の平和記念公園についても予習しました。

広島平和記念公園に設置されている慰霊碑にはこんな碑文が刻まれていることを知りました。「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」

これをはじめて読んだとき、「誰が」過ちを繰り返さないのかな?と思いました。アメリカが投下したはずなのに、これでは日本人が悪いという意味にとれるのとちゃうやろか、なんて高校生の私は素朴な疑問を持ったものでした。

実はこの碑文については慰霊碑設置時からいろいろ議論になっていたそうですが、「誰が」というのは「人類みんな」ということで落ち着いているようです。

でも「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから by アメリカ」ならよくわかるのですが、「人類みんな」が主語では、戦争中にアメリカが戦術のひとつとして日本の広島、長崎に原爆を投下し何十万人という非戦闘員を瞬時に死に至らしめた、という事実が隠れてしまっている感じがします。

アメリカの退役軍人が存命の今はまだ難しいでしょうけど、条件が整った中期的将来にアメリカは日本に原爆投下に対する歴史的謝罪をすべきだと思います。このような大殺戮をうやむやにしておいていいはずがありません。その意味では2016年のオバマ大統領の広島訪問は、本当は断るべきだったと思います。

某タレントが原爆の悲惨さを知ることは重要だという旨の発言をしていましたが、そのレベルで終わるのではなく、アメリカの謝罪に向けて日米共に歴史的な準備を整えていかなければならない時期に差し掛かっているのではないでしょうか。

EVシフト(3)

2021年07月21日 09時56分36秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
EVに関しては次のような問題があげられます。


EVは少しは売れているといっても実際は補助金があるからこそ。
電池の製造まで含めると実はEVはディーゼルより二酸化炭素を多く排出するのでは。
電池製造に必要なレアメタル採掘時の環境汚染問題がある。
テスラなどのスポーツモデルは実は全く反環境車である。
EVは航続距離が短く、充電に時間がかかり、充電ステーションも不十分。
EVのお値段はとても高い。(電池が高価だから)
廃車時の大量廃電池の処理が未解決。


まぁ適当に思いつくまま書いたので、はずれているのもあるかも知れませんが、少なくとも昨今のマスコミで大々的に話題になっているEV化=環境対策というのは、きちんと議論を積み重ねて出した方向性ではないことがわかります。

多分余程の画期的な電池が登場しないかぎり、2035年に内燃機関全廃なんてありえないでしょう。いくらなんでもわずか10数年で技術的問題が解決されるとはとても思えません。

画期的な電池とは、製造時のより少ないエネルギー消費、電池材料調達で環境問題を引き起こさず十分な供給量がある、廃電池問題も解決し、満充電時間5分、航続距離1000km・・・こうなったらイヤでもEV化します。でもそうなったらあのリアクションタレントのあのTV番組は成り立たなくなりますが。

こういった経緯でのEV化、そのうちに壁にぶつかって方向転換を余儀なくされるかも知れません。もちろん私は今のEVみたいに不便で高価なクルマは買いません。

専門家によるきちんとした議論ここをごらんください。
EVの行く手に待ち受ける試練(前編)

EVシフト(2)

2021年07月17日 16時37分31秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
ディーゼル不正検査問題を起こしてしまったVWは、いっそ中国と同調してEV転換した方が儲かると考え、今までとコロッと方向を変えました。ディーゼルで勝負していたら、いつまでも汚名がついてまわるが、EV転換したらご破算になると考えた、ざっくり言うとこんなところかも。

20世紀の終りころ私は何回か上海に行く機会がありましたが、その頃都心を走っている車はタクシーが大半であとは時々バスという感じでした。そのタクシーがVW製のサンタナという車種でした。同じ車ばかり目につく光景はある意味異様でした。でもタクシー代がとても安かった(日本円に換算すると)ので、上海市内はどこに行くにもタクシーでとても便利でした。今はそうは行かないでしょうけど。

VWはこのようにもともと中国には早くから進出していたようですが、このVWのディーゼル不正検査問題を契機とする突然のEVシフトは、欧米の他のメーカーもVWがシフトするならメリットありと考えEVになびきました。EV専業メーカーのテスラは当然大歓迎。Made by Sweden なんて宣伝してはいますが、中国資本になってしまったボルボは当然早くからEV化を宣言しています。もちろん錦の御旗は「環境問題」です。

この話、ホンの最近数年のことです。もはや経済がその方向で動いているので、もうイケイケドンドンで地道な議論の積み上げは通らなくなってきています。