リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

信頼関係

2009年06月16日 13時34分51秒 | ローカルネタ
スゥエーデンの人はあまり貯蓄をしないそうです。ある老人がこのご時世なので、貯金をしようと銀行に行ったら、貯金なんかしないで使いなさいといわれて薄型テレビを買った、と先日の某テレビ番組でやってました。

スゥエーデンの税金は高いそうですが、出した分きちんと自分たちに還元されているという実感がありそれが国に対する信頼感を形成しているのでしょう。

日本の場合は、お上は税金を取るためにはかなり姑息なことまでして取る割には、その税が還元されているという実感に乏しいのでみなさん貯蓄に走るのでしょうね。お金持ちに対して税の取り立てが厳しいのはわかりますが、一般庶民に対しても厳しいのはどうなんでしょう。

例えば、103万円とか130万円の「所得の壁」なんてありますよね。ウチの息子もこれにひっかかってえらい目に遭ったことがありました。それも実際にトータルして「壁」を超えたのではなく、一ヶ月分だったか二ヶ月だったか(三ヶ月だったかな(笑))の収入をもってして、「壁」を超えると判断されたんです。実は、彼はそれ以降バイトをしばらく休んだので、年間通しては「壁」の下の方しかいっていません。こういうルールを作って平気でいるのでは信頼はされません。こっちも税法上の落とし穴にひっかからないように注意するし、なんとか抜け道を探そうとしたり、貯蓄の備えをしたりして自己防衛に走ることになるわけです。

この「壁」を引き上げるか、ぎりぎりの人に対しては税率をぐっと下げるようにしてほしいですねぇ。近いうちに選挙がありますが、その結果次第で日本は変わるのでしょうか。