リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

7本目にして・・・

2009年10月27日 21時08分15秒 | 音楽系
バロック・リュートの3コースの弦が、振動不良でしたので、交換しました。実は先日の六華苑のコンサートは、その振動不良弦でやりました。注文してあった弦が到着したのが、コンサート直前だったので、交換せず、まぁだましだましやったわけです。

で、昨日から交換していますが、もう不良品ばっかりで、少々頭に来ています。弦はP社の直径0.65ミリの研磨ナイロン弦ですが、6本も振動不良、音程不良です。開放弦で音程の揺れがありすぎて、そもそも開放弦で2本の弦が合わない。ちょうどピントが合わないレンズみたいです。そういうのが3本、残りは、音程が異様に狂ってました。今回念のため8本注文しておいたんですが、残りあと1本というところで、やっとまともな2本になりました。あぶなかったです。(^_^;)

2コースの0.525は2本目でよかったですし、1コースの0.45はなんと一発でオーケー。こういうこともあるんです。倍くらいお金を出してもいいから、一発でぴたりとそろう弦を出してくれませんかねぇ、P社さん。3倍くらいなら出してもいいですよ、ええ。なにしろ手間が大変ですから。

一応P社さんの名誉のために申し添えておきますと、巻き弦はめったに不良品はでません。それにP社の研磨ナイロン弦は私の好みの音でもあります。ですから、不良品が多く出ても、選んで使っているわけです。それから念のためにもうひとつ申し添えますと、「不良品」なんていってますが、実際は非常に微細なレベルの話です。気にならない人も結構いるというレベルかも知れません。ですから世間的には「不良品」ではないのかも。このあたりが難しいところで、P社に「不良弦」を送り返してやろうか思案するところです。