リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

本来ならば

2011年04月20日 19時28分51秒 | 音楽系
本来ならば、一昨日にはモーリスが日本に来て、昨日今日と日本を案内していたはずでしたが、大震災のためキャンセルしてしまいました。かわりにといってはナンですが、この間の録音が終了した後でモーリスのスタジオを訪問致しました。ということは既にブログに書きましたね。(笑)

途中で何度か乗り換えてやっと到着いたしましたが、本当にあたたかかったです。モーリスの話では、今年はとうとうスキー場に雪が降らなかったらしく、向こうの方に見える切り立ったスイス風の山にもほとんど雪はありませんでした。

いつぞや4月に訪問したことがありましたが、そのときは結構寒かったと記憶しています。そういや昨年の8月の終わり頃の彼からのメイルには、もうストーブを入れたというようなことが書いてありましたが、それ以降はそんなに寒くはならなかったわけですね。

私の生徒が注文してあった楽器が完成していました。



ピエトロ・ライリッヒをモデルにした、丸っこいボディを持つ弦長66cmのかわいいバロック・リュートです。私の楽器は、ライリッヒではなくティフェンブルッカーをモデルにしていて弦長もこれよりは5cmも長いので、弾き比べてみると相当キャラは異なると感じました。でも不思議なもので共通したモーリスの音がしています。