リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

国境警備

2024年09月16日 19時55分13秒 | 日々のこと

2009年と2011年にアルバム製作のためにドイツの片田舎のスタジオに滞在しました。そこはスイスとの国境の村ですが、ドイツの領地がちょうど盲腸のようにスイスに入り込んだところです。

北以外のいずれの方向に向かってもすぐスイスに行ってしまいます。

ここはちょうどスイスとドイツの国境です。ちょっとわかりづらいかも知れませんが、小石が多い道路面側がスイスです。私は写真の右側(東)からやってきたのですが、録音スタジオから歩いて15分くらいのところです。

ドイツは沢山の国と国境を接していますが最近ドイツに難民が来るのを防ぐために国境を警備するようになったそうです。ヨーロッパの27ケ国間にはシェンゲン協定が結ばれていて、協定締結国間は自由に行き来できるようになっているようです。

今回のドイツの決定はそのシェンゲン協定の趣旨に悖ると思われますが、なんか協定の条文の中に逃げ道が上手につくられているそうで、それを「活用」したらしいです。でもそれって多分一時的な場合に限ると思うのですが。

写真の国境はスイスとの国境なのでここを超えてくる難民は多分いないでしょうけど、ここなら楽勝ですよね。でもそもそもスイスに入ること自体が難しい(スイスはシェンゲン協定をフル承認しているわけではないので)のでここに警備を付けることはないでしょう。