同年代のアーチストにユーミンがいますが、結構異なる道を歩んでいます。お二人とも裕福な家庭に生まれて結婚していますが、竹内は旧姓で通してますし、ユーミンは松任谷に変えています。
活動の過程も竹内は子育てをしながらのアーチスト活動で自称「シンガーソング主婦」ですが、ユーミンはずっとライブ活動を続けアルバム製作も多数多岐にわたっています。
竹内と異なりユーミンは若いうちからその才能を見込んだ多くのアーチストに「惚れ込まれた」いわば女王様みたいな存在です。
番組でも言っていましたが竹内は「中道」を行く作品作りを目指しているようで、思う存分高度な作品を作ってみてもいいが、それだと大衆が求めている竹内まりやではなくなる、というようなことを言っていました。
まぁこういった事情はユーミンでも多かれ少なかれあると思いますが、竹内の方がそういった意識は強いようです。番組のタイトルにもある「人生の扉」という曲なんかまさにそういうコンセプトドンピシャの曲です。
シンプルなメロディーライン、ハーモニーといい胸にぐっとくるストレートで分かりやすい歌詞といい、明らかにど真ん中を狙いにいっていますね。竹内はもっと複雑な構成の曲も作っていますが、こういうど真ん中狙いの曲も作れるという、これも素晴らしい才能だと思います。ど真ん中を狙うと大体はつまらない曲だったりクサイ曲になりがちのですが、このあたりはさすがです。
そうですねえ、私も同感です。それぞれ個性と志向があっていいなと思います。
いわいるシンガーソングライターの中には、1発屋という人もいて、厳しい芸能界だと感じます。でも、その1発屋でも毎年、テレビで思い出のあの曲、懐かしい青春ソング集とか、あの人は今などという番組で映像が出てきたり、ご本人が登場というのがあって、私も昔、好きなアーチストがいて懐かしく見てしまうこともあります。
逆に、1発か2発のヒットだけでもう半世紀以上も、その歌だけでテレビ出演してる歌手もいたりします。
生活もかかっているアーチストも個人事業主でもありますから、それでも自分の信念を突き通し、大衆に売れるものを書くことよりも自身のオリジナリティを大切にすることは、なかなか難しい面もあるように思えますね。ギャラを取ってなんぼの世界でもある・・。
芸能の世界は厳しいですよね、地方へのどさまわりで、温泉街等で手弁当で巡業しながら夢をかなえるために必死に頑張って、みかん箱の上に載って歌う人もいるんでしょうし。ギターにケースへの投げ銭を集めながらのストリートミュージシャンもいるのでしょうし。
たまたま出ていたステージで、有名プロダクションの幹部の目に留まりデビューなんて、夢のような話しでしょう。
世知辛い世の中、今日もどこかの場末の眠らない街の酒場界隈で、1人ギターを弾く若者がいるのかなあ。。。
私には70年代が懐かしいです。