リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ぞうさん

2005年06月21日 03時31分53秒 | 日記
ウチのすぐ近所に芝生の生えた公園があります。そこを通って林の小径を登って行くと、丘の上にビニンゲンの広大な(日本人には広大に見える)畑が開けています。そのあたりは私の散歩コースのひとつなんですが、先日その小径のそばに生えていた木が何本か切られているのを見つけました。なんか妙にすかすかした感じになっていました。そのときは木が枯れていたので切ったんだろうと思っていましたら、実は違いました。
下の公園の一角に「ぞうさん」が新しく作られて子供たちの遊び場になっていましたが、そこに上から切ってきたと思われる木が転がって(というかちゃんと配置したんでしょうけど)いました。地面は木のチップが敷き詰められてクッションたっぷりで気持ちがいいです。子供を遊びに連れてきたお父さんがそのチップの上に寝転がっていました。
ちょっとそこから木を切ってきて作った・・・という感じですね。材料は現地調達という訳です。これって経費がかからずいい方法ですね。木自体は安くてもそれを運ぶ経費がすごくかかるでしょうから。ひょっとして、人力で坂道を公園まで滑らせてきて加工したのかな。
私の新しいリュートの表面板もモーリスの住んでいるところからそう遠くない山から切ってきた木だそうです。自分の住んでいるところの近くで取れた材料で物を作り、近所で取れたり作ったりした食物を食べる、これって省エネルギー、エコロジーを考える上で非常に大切なことですね。物流異動のための余分なエネルギーを使わないので安くなり、より安全!多分。

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