リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

BWV1006a(20)

2024年08月27日 09時40分21秒 | 音楽系

プレリュードの残り全部です。

右指の運指記号について、実線で斜め下に向かっているのは人差し指で連続的に弾弦します。(129小節目、138小節目)それから上向きまたは下向きの破線は、薬指・中指・人差し指の順で弾弦します。(128小節目)

134小節目は一拍目と三拍目の和音の内それぞれ一音ずつ省略しました。自筆譜に書かれている通りだととても演奏しにくいのとそれらがなくても和音構成上は問題ないとの判断でこの形にしました。まぁこのくらいはバッハさんもまけてくれるかな?

これでプレリュードは一応完結です。ここで発表後も弾きながらポジションを変えた部分もありますので、その変更分を反映した「暫定フィックス版」を次回お届けしたいと思います。バロック・リュートを演奏される方はぜひつまみ食いをお楽しみください。あるいは出版されているホプキンソン・スミス版や今村泰典版と比較するのも面白いかも知れません。なお今村版は最近のものではなくずっと前に出版されたものをご覧ください。最近のタブはホ長調版ですので比較の対象になります。まぁ条件としては似ていますが。


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