リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

中世宗教音楽コンサート

2004年12月07日 18時44分13秒 | 日記
5時からレオンハルト教会でコンサートがありました。いつものオルガンコンサートとは違うコンサートです。中世の宗教曲とあったので興味深かったので出かけてみました。始まりの5分くらい前に教会の前に来ましたが,教会の中はあかりがついていて,なんかいかにもこれからコンサートって感じでした。

中に入ると,いきなり,入場券は?って。え,これただと違うの!しっかり15フランとられました。(学割で15フランだから結構高いです)プログラムを渡していたおねえさんは,スコラの学生で顔を知っていました。向こうも知っていたみたいですけど,名前が思い出せん。すぐとなりにはスコラの校長先生もいて,一応型どおりに挨拶。学生はちゃんと校長先生に挨拶をしなければいけません。

コンサートは子供のコーラスと女声によるもので,技術的にはちょっとあぶなっかしいところもありましたが,なかなかきれいでした。会場は満席。こういう子供がでるのは一人について1家族プラスその親戚に宣伝が行き渡るので,すぐ満席になるんだよね。

どこだい,孫のフランツは?そこよ,後ろから2列目の右から3人目。どれどれ,おういたいた。なかなかりりいしいもんだね。

って感じですね。

私が座った席がコーラスの横なので,こちらからお客さんを見ることができました。ざっと見渡すと,みんなスイス人ばかり。当たり前ですが,ちょっとなんか雰囲気が違うような。そう,街で沢山目にする中国系やアラブ系アフリカ系の人たちがいません。ていうか,東洋系は私一人みたい。キリスト教の音楽なので,宗教が違う人たちは来ないのは当然ですけど,そういや,クラシック系のコンサートでも同じような傾向で,そういうコンサートは主に土着系のスイス人(の一部)しか来ないようです。私はバーゼルの音楽文化は云々なんて人に話すときがありますが,自分が聞いたり見たりしている音楽シーンは一部のもので,同じ場所でも全然違うシーンが展開されているのかもしれません。

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