リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

330万のアンプと9800円のアンプ(1)

2023年11月29日 16時00分12秒 | 音楽系
YouTubeをみていましたら、こんなのがありました。



これは驚きの内容です。330万のアンプの音は9800円のアンプと音が変わらないというのです。私が驚いたのは、こんなフェイクに84万視聴があり、コメントも賛成のものばかりだったことです。(まっとうなコメントもひとつふたつありました)

私の今までの経験では、今も使っているLuxman L-507fの音を初めて聴いたとき、それまで使っていた山水のアンプ(Luxmanよりは大分お安い品です)の音との違いに驚きましたし、カーオーディオでMINIの標準についているものをAudisonに変えたら音は様変わりでした。

一番驚いたのはドイツでの録音のときです。ドイツでは2回(2009年と2011年)録音しましたが、1回目と2回目とではマイクプリ以外は全て同じ、奏者も楽器も弦もマイクもセッティングも椅子の高さも、もちろんスタジオもエンジニアも同じでした。マイクプリだけ異なっていたのですが、1回目と2回目の録音でではかなり音が異なっていました。マイクプリを変えるだけでこれほど変わるものだと驚いたものでした。

このスタジオで使われている2つマイクプリはもちろんプロユースの高級品です。その2つの間でも音が相当変わるのに、数万円程度の安物に変えてみたら比較にならないレベルの変化はあったことでしょう。

このスタジオで使われている2つマイクプリはもちろんプロユースの高級品です。その2つの間でも音が相当変わるのに、数万円程度の安物を使ったとしたら比較にならないレベルの変化(優劣の)はあったことでしょう。

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2 コメント

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re (nakagawa)
2023-11-29 19:40:47
そうですね。エレキもアンプ次第で音は変わりますよね。まだこの続きを書く予定です。
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Unknown (やまねこ)
2023-11-29 18:05:17
こんばんは。
オーディオ関連の機器はとても奥が深いものですね。
プロユースの最高級品から廉価版まであり、目的や志向で取捨選択するものでしょうが、特にアンプの世界は深いなあと感じます。高級品といえどマイクプリが違うだけでそれほど変わるほど実感できるとは。。さすがは高級品だけのことはあるのですねえ。
 私なども、室内で聴く音楽は、それなりの普通の仕様ですが、エレキのアンプには拘りがありました。
 昨今の便利なトランジスタアンプではなく、英国製のマーシャル真空管アンプです。立ち上がりにちっと時間は要しますが、ウォームで図太い痺れるような音はトランジスタアンプでは出せず各別です。もちろん、この手のアンプは家で爆音など出せるものではありません。一遍で近隣騒音で苦情殺到ものになります。そこで実は家の一室を完全防音仕様にしています。12畳の部屋ですが、そこをエレキ部屋にして弾いてるのです。
最近の市場では、その真空菅アンプをシュミレーションした小型アンプが出ていますが、楽器屋で試奏した時には、かなりの出来だなあと、その技術に驚きました。しかも50年代から80年代頃のバリバリの出音まで網羅し、さらにPCで自由にイコライズ設定できるという優れものです。
 私のように昔からあるものに拘る時代じゃないのかと思うほどです。軽薄短小時代、極まれりです。
 正直、スタジオで1発どり時代でもなくあとで編集加工自由自在な現在、アンプの世界もコンピューターシュミレーションで何でも可能になってしまってることに隔世の感があるなあと思いました。
 でも、それでも私はこのリアルなマーシャルの爆音に拘りますし、代えるつもりもありません。消耗品の真空管は交換が必要ですが、その手間も楽しいものです。
 愛用の旧車もそうですが、最先端でなくとも自分の拘りは大事にしたいなと思っています。
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