リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

改訂版

2005年03月19日 09時58分23秒 | 日記
2週間くらい前から、以前出版したヴァイスリュート曲集の再販に向けて、改訂作業を始めています。「元本」として本物が見られたら一番いいんですけど、それはドレスデンにいかなきゃ無理。(笑)それでスコラの図書館にある、カラー出版されたものを参照しているんですけど、字が消えてたりする箇所がたくさんありまして、私の本の方がはるかに実用的ですね。イ長調の序曲で始まる組曲なんかほとんど何も見えません。この曲は私の本ではばっちり見えてます。(←これが「売り」なんです)

スコラの図書館はボブの授業の資料を探しによく利用しますが、バロック期のマニュスクリプトはそう多くはありません。でもさすがにヴァイスはありますねぇ。借りるのはすごい簡単で、所定の紙に必要なことを書いて番をしているお姉さんにサインをもらうだけです。こんなアバウトなんで大丈夫かなといつも気にはなります。噂によると、リュート関係が少ないのは、学生や先生が持っていくからって聞きましたけど、まさかねぇ。

改訂作業はカフェの目立たないところで、こっそりと隠れてすることが多いです。(笑)1986年に作った曲集を頭からずっと読んでいって、その時修正した箇所を「元本」と比較しながら進めていくんですけど、なかなか楽しい作業です。今回の作業は自分が加筆・修正した箇所の確認ですけど、何箇所か修正し忘れ!?や間違いがありましたので、それらを正して改訂版とする予定です。こればっかしあまり集中的にはできないので、週1回か2回程度やって、4月一杯には終了するだろうと踏んでいます。今やっているのは改訂箇所のメモ作りなのでそんなに大変ではないですけど、日本に帰ってから実際の原稿に手を入れるのがちょっと大変そう。ホームページには9月に出しますなんて書いたけど、日本の夏は暑いしなぁ・・・なんてこと言っていてはいけませんね。(笑)

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