ガラス板に溶液を塗りそれを感光させる写真「湿板写真」を復元されている方が今朝の日経文化欄に記事を書いていました。
この湿板写真は幕末の坂本龍馬の有名なポートレートにも使われた写真だそうですが、なかなか手間がかかる方法らしく筆者はまだ当時の技術レベルに達していないとのことです。
最近はこの古典的技法をさらに発展させたプラチナプリントというものあるそうです。銀のかわりにプラチナを使うと500年持つらしいです。
この記事を読んでいたらリュートの弦のことを思い出しました。昔のガット弦、特にバス弦はいろんな方法で再現が試みられていますが、いまだ決定打がありません。数年前に開発された合成樹脂弦であるローデドナイルガット弦は古典的なバス弦のかわりに使われていますが、なかなか使い勝手のいい弦です。音の持続時間も十分短い。
いったん失われた古典的な技法をさぐる中で新しい今の技術で代替品、発展品を作るというのはある意味必然的なことなのかもしれません。
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