リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

加納木魂(1939-2025)

2025年01月22日 18時50分45秒 | 音楽系

ギター製作家の加納木魂氏が先日お亡くなりになりました。享年86歳。加納氏は名古屋出身のギター製作界の重鎮で、父君の木鳴氏の後を継いでギター製作家になられた方です。

加納氏は当ブログでも書いたことがありましたが、古楽黎明期にあってとても優れたリュートを製作した斯界のパイオニアでもあります。私自身、かつて氏の製作による8コース・ルネサンス・リュートと13コース・バロック・リュートを使っていました。リュートとは名ばかりのレベルの低い楽器しかなかった当時にあって、リュートという楽器はこういう風に鳴るのだということを高いレベルで示すことができたのは氏の大きな功績だといえます。

後年リュート製作は止めてしまいましたが、わりと最近までときどき名古屋のギター専門店ミューズ音楽館でお目にかかることがありその時はいつもお元気な様子でした。ミューズ音楽館の山下氏は、お亡くなりになる2,3日前にもお元気なお姿に接していたとのことですので突然の訃報ということでした。

ここに追悼の意を表し氏のご冥福をお祈り申し上げます。

 


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