リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

お得情報

2006年02月09日 00時57分56秒 | 音楽系
しらかわホールで行われる,鈴木雅明チェンバロコンサート(曲目は平均律第2巻,3月7日)とマタイ受難曲(4月9日)のチケットを買いました。
3月7日のコンサートを買うと,2月11日のレクチャーコンサートがただになるという特典付きなので,迷わずに買いです。

マタイはついでに買ったのですが,ついでのついでにしらかわメイトの会員になりました。会員になるとチケットが1割引きで買えるとのことでした。(一般会員費=1500円)

チケットを買う前に会員になったということにしてもらえるため,チェンバロコンサートとマタイのチケットは1割引で購入できました。ということは,普通に買うより会費を払っても100円安くなる!これはお得です。コンサートがひとつタダになり,さらに100円安い。みなさん,残された日々はあと少しですが,バッハがお好きな方にはぜひおすすめです。

マタイのソロは豪華メンバーです。エヴァンゲリストはゲルト・テュルク,バスがペーター・コーイ,カウンターテナーがロビン・ブレイズ,ソプラノは知らない人ですけど,なんという豪華なメンバー!

今回のマタイは第1稿に基づいて演奏されるそうです。ということは,あの第56曲のガンバのオブリガートソロはリュートです。リュートは今村泰典です。これは本人が言っていたので間違いないです。リュート好きな人はこれも聴き所です。

リュートが好きでバッハも好きな人は迷わずGo!

フーガ

2006年02月06日 19時44分54秒 | 音楽系
日産の車にフーガというのがありますよね。今日,車に乗っていたら,隣の車が日産Fugaだったので,ちょっと気になっただけなんですが。もっとも日産では,Fugaは風雅でもある,なんてこといっていますけどね。

自動車系の名前にはちょくちょく音楽系がありますね。マツダ・ファミリア・プレストとか。(笑)ま,プレストは音楽用語ではありますが,単なる副詞なのかも知れません。

ホンダ・プレリュードというのもありましたね。もう今は消滅?ホンダ・ジャズというのもありますよ。確か日本では原付バイクにジャズという名前を付けていたと思うんですが,国外ではフィットがジャズという名前です。

あと,ホンダ・バラード,ってありましたね。クイントという車はご存知ですか。これは確かクインテットを元につけた名前です。もう20年以上前です。(笑)

えーっと,そうそう日産マーチがありますねぇ。スズキ・アルトはだめかな?マツダ・シャンテは,ひょっとしてシャントレル(バロックリュートの1コースの呼び名です)から?

ネットで調べてみたらまだまだありました。
いすゞ・ラルゴ,ホンダ・コンチェルト,アコード,フィット・アリア,エチュード(こんなのあったかな?どこのメーカーだろ?初心者向けの車ですよね,多分。それともちょっと試しに作ったとか)

うーむ,こうなったら,やっぱりニッサン・バロックリュートとかホンダ・タブラチュアを出してもらわんと。(笑)

車ではないですが,化粧品でしたか,Viseeってありましたね。ド・ヴィゼーさーん,近いですよー。(笑)パナソニックのテレビでビェラというのもあるし。世の中意外にリュート系に近づいてきている?

橋本國彦

2006年02月04日 13時09分57秒 | 音楽系
橋本國彦という作曲家をご存知ですか。戦前に活躍した日本を代表する作曲家でしたが,戦後まもなく病没したためか,歌曲の分野を除いてほとんど知られていない作曲家です。
私がこの作曲家のことを知ったのは,ナクソスの日本作曲家選というシリーズが始まったときでした。第一弾が橋本國彦の作品でしたが,さっそく購入して聴いてみましたが,そのすばらしさにぶっとびました。(笑)

曲は交響曲第一番と,バレエ組曲「天女と漁夫」ですが,作曲年は1940年です。(交響組曲はもう少し前)1940年といえば,たぶん零戦が飛んでいた頃ですよね。この時代のイメージとして弾圧とか暗黒とかが基調としてあって,どうせ大した曲ではないだろう,軍艦マーチに毛が生えた程度のちょっと聴くのが恥ずかしい感じがする曲程度かなと思っていました。
それがバロック,古典,ロマン派,近代の全ての要素を自家薬籠にし,日本的な旋律をハイセンスにすばらしいオーケストレーションで歌い上げる音楽が流れてきて,わずか60年ちょっと前にしかも自分の住んでいる国でこんな作曲家がいたなんて,って愕然としたもんでした。

この音楽の存在一つで私の歴史観は変わりましたね。だってこれだけのものが存在できる世の中って,どっかの政党や教職員組合が言っているような暗黒・弾圧の非文化的世界であるはずがないですよね。文化的なものは小林多喜二の蟹工船だけだったとか。(笑)

もちろん戦争に向かって突っ走っていたころだから,暗い部分はあったに違いありませんが,今では全く語られていない非常に豊かな部分が多くあったことも間違いありません。彼の成長を育んできた社会や家庭の環境,その曲を演奏するオーケストラ,それを受け入れて聴く聴衆などどれをとっても相当のレベルのものが存在していたでしょう。

縄文時代の火炎式土器を初めて見たときもよく似たことを思いましたね。あれだけ精密で造形的な土器が焼かれるためにはどういう社会が存在したんだろうって。よく社会の教科書に出てくる毛皮をまとって原始生活をしている縄文人のイメージとは全く異なる,文化的にも洗練された縄文人の社会があったと確信しました。

60年余前でも自分たちのことがはっきりわかっていないし,江戸時代の再評価が始まって久しいですよね。縄文時代も多分再評価されていると思うし,人間の歴史って誰かの恣意的な方針でばたっと次の代に伝わらなくなるもんですね。橋本國彦が埋もれていたのは多分左系の思想に世の中全体がだまされていたからでしょう。そういうのには気をつけんとね。

橋本國彦,ぜひ聴いてみて下さい。ナクソスシリーズですから値段も1000円程度ですし,比較的入手は容易です。→Amazon

英語放送

2006年02月02日 15時52分05秒 | 日々のこと
お昼を食べながら,CSでBloombergというチャンネルを見ていましたら日本のキヤノンの方が出ていました。

CSではCNNをよく見ていましたが,日本語の宣伝が入るのがうっとーしーので最近ではBloombergをよく見ます。Bloombergは香港でやってるそうで,経済ニュースです。お陰で少しは経済に強くなったかな?(笑)

Bloombergに出ていたキヤノンの方はムラセ・ハルオさんとおっしゃる方でキヤノンMJのプレジデントです。年齢はお見かけしたところ60歳は超えていると思いましたが,なかなか流暢な英語でインタビュアーの質問に的確に答えていらっしゃいました。少し日本語のなまりが多めのアメリカン・イングリッシュという感じでしたが,大変流暢でしたからそんなこと何も問題にならないですね。

中身のある話を的確に伝えているということで,ムラセさんの英語は日本人がめざす理想のうちの一つだと思いましたね。

向こうで使い慣れた英語(ドイツ語は日常的なやりとりにしか使いません(使えません)でしたので,重要なことやこみ入ったことは英語です)も最近は滅多に口にすることがないので,こうしてテレビで英語の番組を見ているのですが,もう頭が日本語で一杯だから英語を話し始めても,最初30分くらいは舌が回らんでしょうね。(笑)

4月にはホピーが来日して公開レッスンの通訳もすることだし,ちょっとは英語をしゃべっておかんとアカンですが,なかなか英語で雑談してくれる人ってまわりにいないんですよね。まぁ,精出してテレビでも見てますか。(笑)