リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ナマコ生活

2008年11月11日 12時46分40秒 | 日々のこと
昨日のテレビでGMが開発した水素自動車を売り込むというニュースをやってましたが、10日のGMの株価が3ドルになり、水素自動車販売どころではないですよね。どっかの銀行や大手金融機関が、GMの株価見通しをゼロ~1ドルに引き下げらしいですが、ゼロなら買ってもいいですねぇ。でもゼロドルのものはどうやって買うのでしょう?

ユーロも120円台から動いていませんし、さらに弦の追加注文をしようかな(笑)。でも弦ばっかし沢山買っても仕方ないしねぇ。そうそう楽譜も今のうちですね。でもこのまま固定するのであればそれほど無理に買う必要もないし、判断の難しいところです。

そのうち国内で不景気が本格化してくるでしょうから、末端の零細音楽家の方にも当然影響が出てきます、というか真っ先に来るかもしれません。

若い頃名古屋市内の某やや高級レストランでBGMのギター演奏をしていたことがありました。休憩を入れた拘束時間は3時間程で、まかないの夕食付き、ギャラはそこそこ頂いていました。ところがオイルショックに襲われたとたんあっさりとクビになってしまいました。(笑)ま、店にとっては真っ先に切るべきものであったんでしょう。

トヨタ自動車が名古屋フィルハーモニー管弦楽団を支援しているのはよく知られています。ミッドランドスクエアが営業開始したときは名フィル関係の楽士によるBGMでオープニングセレモニーをいたしました。(このときなぜか名フィルとは関係のない私も少し入れてもらいましたが)当時はトヨタはウハウハ儲かっていたときだったので、その勢いでやったので私にも仕事が回ってきたということでしょうが、今竣工ということなら、セレモニーも思いっきり質素に、ひょっとしたらビルの建築計画すら立てないかも知れません。今の不況で、というかこれからボディーブローのように効いてくる不況パンチで、トヨタの文化支援も細るのかも知れません。

日本中の文化関係の事業や団体がパンチの影響を受けるでしょうけど、私のような零細ミュージシャンはナマコのようにじっと自分のエリアを守り、省エネ生活をしてしぶとくやって行くしかありませんです、はい。(笑)

給付金

2008年11月10日 16時43分04秒 | 日々のこと
生活支援定額給付金に所得制限を設けるかどうかで議論が続いています。麻生首相は、高額所得者は自発的辞退をなんて言ってますが、この給付金そもそも「生活支援」なんてことにするからいかんように思うんですがねぇ。

景気刺激策としての性格を全面に出して、「沢山あげるから、必ず全部つかってねー」ってことにした方がいいんじゃないでしょうか。12000円というケチな金額でしかも生活支援なんて名がついているから、生活にゆとりにある人は不要だなんて議論が出てくるわけですよね。

ということでこの際一人5万円ポーンと出してあげるから、必ず使うということを全面に出す、ということでどうでしょう。(笑)絶対にためこんだりしちゃいけないお金なんです、ってね。

もし全国民が5万円一斉に使い出したら不景気なんてふっとぶのかも知れません。でもそういうふうに行ったら世の中誰も苦労しないわけで、5万円入ったら全額貯蓄という人も出てくるでしょう。銀行に預けたらそれは世の中に貢献できますが、タンス預金だとだめですね。

前回同じような施策をとったときに、実際には三分の一くらいしか使わなかったという試算があって、あまり景気刺激にはならなかったと言われています。今回はそんな所得制限するとかしないとかでもめてないで、それを如何にしたら国民に理解してもらって使ってもらえるのかを考えて、私たちに真正面から積極的にアピールすることにエネルギーを使ったらどうでしょうか。

黛敏郎を聴く

2008年11月09日 13時23分18秒 | 音楽系
久しぶりに黛敏郎の音楽を聴いてみました。(ナクソス8.557693J 日本作曲家選輯)黛敏郎は最近知名度が低くなってきたみたいで、若い方はあまりご存知ではないかもしれません。彼は10年程前になくなった日本を代表する作曲家ですが、題名のない音楽会という出光興産単独スポンサーの番組に毎週登場していましたし(登場というより彼が全て企画していました)、政治的な発言もするなど大変有名な方でした。民放の野球中継の開始音楽で使われる行進曲(ジャイアント馬場のテーマでもありました(笑))は彼の若い頃の作品です。そうそう0系の初期の頃の新幹線の車内放送チャイムも黛作品でした。(私はカッコいいと思ったんですが、世の中は全く反対の反応で、別のチャイムになってしまいました)でも、同年代の武満徹はやたらと有名になってしまった一方で、黛は死後武満とは正反対に急速に忘れ去られようとしているのはとても残念です。

でもリュート弾きがまたなんで黛敏郎?とおっしゃるかも分かりませんが、実は結構現代音楽は高校生の頃からよく聴いています。昔CBCで夜の9時頃でしたか、八幡製鉄コンサートという番組で当時の新進気鋭の作曲家の作品が放送されていまして、そこで黛の「無伴奏チェロのための文楽」とか「舞楽」を聴いて感動したことがありました。

しかし当時の民放もなかなか文化的だったんですねぇ。今そんな心意気のある番組なんてないですね。何でもカネ、カネ、視聴率ですから。日本は大衆迎合的で堕落してしまいました。(嘆)いつの間にこんな非文化的な国になってしまったんでしょう。(でも世界を見ると相対的にはまだ随分マシとも言えますが・・・)

そういや音楽芸術という雑誌がありまして、武満のサクリファイスという曲が「付録」についていてそれを知り合いから借りてきたことがありました。こんな雑誌が桑名市内で買えたんですから、40年前の日本ってまだ貧しかったけど文化的だったんだなぁということが時間のフィルターを通すと見えてきます。ちなみにサクリファイスという室内楽作品は、リュートが指定されている、武満の作品の中でも数少ない作品のひとつです。

さて、黛のCDですが、久しぶりに聴いてみる舞楽、曼陀羅交響曲、いいですねぇ。このCDを買った頃は、ケーブルがおんぼろだったんで、特に昔ラジオやLPで聴いたのと印象は変わりがなかったんですが、今回高級ケーブル(といってもン千円程度ですが)にしたお陰で今まで聞こえてこなかった音が一杯聞こえて、これらの曲の魅力がさらにアップしました。あとCDには若い頃の作品、シンフォニック・ムードとルンバ・ラプソディも収録されていました。いずれも20歳前後の作品ですが、いまこうして聴いてみるとあふれんばかりの才能というものを感じてしまいます。

彼は70年代に入ってから作曲活動が停滞してしまいます。生前に音楽事典にもそうやって書かれてしまっていました。これは右翼的と言われる政治的発言や行動に彼の関心が行ってしまったと思われていましたが、CDの解説によると別に才能が枯渇してしまったわけではなく、政治的立場のために作曲の依頼がぐっと減ってしまったらしいです。70年代以降はヨーロッパからの依頼でオペラの大作「金閣寺」「古事記」を書き、アンサンブルオーケストラ金沢の委嘱によるパサカリアが未完のまま、1997年に亡くなりました。

黛作品で一番有名なのが涅槃交響曲ですが、これも10年くらい前の新録音があります。でもあとはもうほとんど彼の作品を聴くすべがないんですねぇ。私は「プリペアド・ピアノと弦楽のための小品」と「昭和天平楽のLPを持っていますが、それらがCD化されても大衆迎合文化の中で育てられた大衆は買わんだろうなぁ。HMVのサイトを見てみましたら、オペラ金閣寺が売っていましたので注文してしまいました。(笑)この作品は彼が「売れなく」なった70年代以降の数少ない大作で傑作と言われていますが、テキストはドイツ語なんですよね。こういうところは彼の置かれていた立場を物語っています。

お得な一日

2008年11月06日 18時16分46秒 | ローカルネタ
スーパーのレジ袋が有料になってからもう1ヶ月以上経ちましたが、不便この上ないですねぇ。ふいに買い物する必要があったりするときもあり、1回5円もするレジ袋を買ったこともありました。バッグの中とか車の中にレジ袋を入れておかないといけませんね。

環境関係の本で読んだことがあるんですが、レジ袋の原料は石油から取れる物質のうち、本来は捨てたり燃やしたりしてたものらしく、レジ袋を使わなくても別に石油の使用料は変わらないといいます。それどころか、新たにエコバッグと称するものを作ることによって、(エコバッグはレジ袋と原料が異なるので)かえって石油使用料が増えるそうな。

やっぱり、という感じがしますねぇ、環境と名がつくものは何か胡散臭い感じがする今日この頃です。どうせこのレジ袋なし運動には税金も使われているんじゃないかと思うし、結局レジ袋を無料で提供する必要がなくなるスーパーとあんな程度の袋を5円で売るスーパー及びメーカーが儲けて、税金が使われ、袋代を払わせる一般庶民が損をする、という構図が見えてきます。5円のレジ袋はさすがに材料も厚めで大きいのですが、今まで同じレジ袋を1円で売ればいいのじゃないかな。1円でも儲けがでるみたいですよ。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1114210426

5円で売ったら実はボロもうけでしょう。

桑名市近辺の市ではスーパーなどでレジ袋なしで買うと、キントカードのシールがもらえます。(キントってどういう意味なんでしょう。ドイツ語かな?(笑))私はこれをせっせと集めていまして(笑)、台紙に一杯になりましたので、桑名市の環境関係の部署に行ってトイレットペーパー1ロールと交換してきました。何か得した気分ですが、でもこれって結局税金が使われているんですよね。昔ちり紙交換で新聞紙と引き替えにトイレットペーパーをもらったのと、一見よく似ていますが経済活動としては全く異なるものだと言えるでしょう。でももらったらなんか単純に嬉しくなりました。



今日はさらにスタバのスタンプが一杯になっていたので、フレンチロースト200グラムと交換してきました。今日はお得な気分になった日でした。

チェンジ

2008年11月05日 22時39分17秒 | 日々のこと
アメリカ合衆国のオバマ氏が次期大統領に選ばれました。日本のマスコミ評とは異なり実はマケイン氏が優勢なのだ、とかなりの期間言われていた印象はありますが、追いつめるオバマ氏は9月以降決定的優位を得たように思えます。

まぁしかし金融危機に対する共和党政権の失策続きは誰の目にも明らかだったですね。もうちょっとちゃんとやっていてくれたらとは思いました。これでオバマ氏への期待を梃子に景気がもちなおしてくれるといいのですが。

アメリカは国全体としてやることに結構振幅がある国ですので、政権が変わると日本にもいろいろ別の風が吹いてくるのではないでしょうか。なんせ政権関連のスタッフはごそっと入れ替わるらしいし、今回は上院下院も民主党優位になったので、もうほとんど別の国になったくらいゴロッと変わるのかも知れません。日本の自衛隊にももっといろいろ貢献せよと言ってくるでしょうから、また国会で大きな議論になるでしょうね。

アメリカが民主党の大統領になったのだから、日本も民主党の小沢さんに・・・とはなかなかいかんでしょう。(笑)日本にも新しい風が吹いてほしいですが、どうも日本の民主党には任せられない危うさを感じたりして・・・

我が桑名市も11月30日に市長選挙が行われます。こちらは国政と異なり、アメリカ大統領選挙よろしく若い方が立候補するようですが、果たしてオバマに続き、桑名市も11月にチェンジとなるか、目を離せません。

アメリカが民主党政権になり、もし国政も桑名市もトップが替わってしまったら、結構私個人的にも直接的変化を感じるのではと思います。ひょっとしたら感じすぎるくらいになるのかも。(笑)今の世の中は閉塞感が強いですから、このくらいかき混ぜた方がいい方向に進むという可能性はあるかも知れません。

ツクモ

2008年11月05日 11時22分50秒 | 日々のこと
少し前のニュースですが、九十九(ツクモ)電機が民事再生法の適用を申請したそうです。ツクモは秋葉原では老舗中の老舗、名古屋の大須でも、規模を縮小しながらも30年以上店を出している老舗です。

コンピュータに関心がある人以外はあまり用のない店かもしれませんが、ツクモに行けばコンピュータパーツやソフトはなんでも揃い、特に店員さんの知識が豊富で、私のような中途半端なコンピュータマニアには非常にありがたい店です。ただ単に売るだけじゃなくいろいろな情報をもらうことができる店というのは最近は少なくなって来てます。

大須のツクモは営業はやっているんでしょうかねぇ。最近はコンプマートとかビックカメラなどの家電量販店がものすごい品揃えでせまってきますので、そのあたりの影響は相当受けているでしょう。国から景気対策の支給金が来ますが、それをツクモで使わんといかんですね。