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女性と仕事その1

2007年01月17日 | 仕事・研究
女性が仕事をするということは、男性が仕事をするのと同義ではありません。私の例を取ってみても、まず、卒業時に女性への求人がほとんどありませんでした。公務員なら差別はないかと思って受験したら、採用にはなったけれど、希望の職場には配置されませんでした。面接の時、「あなたの希望している職場には女性は一人もおらず、したがって、トイレもない。」と言われたことを今でもおかしく思い出します。勤めて8年たったとき、夫が遠隔地に就職し、ついていくために仕事をやめました。転職しようと思いましたが、地方だったので希望するような仕事はありませんでした。翻訳のアルバイトや非常勤講師を続けたのち、運良くとある研究員に採用されました。その後もずっと期限付きの研究員をやって、今の仕事をしています。私の同級生の男子は就職活動で苦労した人は少ないはずです。最初に就職した製薬会社に今も勤めている人が何人もいます。筆記試験なし、簡単な面接だけで採用になった同級生もいます。

昨日の日記に資格をもっていてよかったと書きましたが、でも、実はその免許は伝家の宝刀ではありませんでした。実をいうと、地方に行ったとき、研究にはこだわらないで、もっと簡単な仕事(検査業務)をしようかと思ったこともあります。でも、向こうの方から断られました。

女性が仕事をしようと思うとき、まず大学を卒業するときの就職が一番大事です。学部卒くらいだと専門を生かした仕事なんてできません。でも、本人だってまだ発展途上の年代。大学の専門にこだわらず、与えられる仕事を通してスキルを磨く時期と思って下さい。次に、仕事を持つ女性にとって結婚、そして出産は自分のキャリアにとって重大な分岐点になります。今にして思えば、結婚はそれほどたいしたことではありませんが、私も最初は仕事と家庭の両立ができるのかと不安に思いました。でもそれは大人同士のこと、なんとでもなります。たとえ相手が転勤になっても、まだ身軽ですから、転職、あるいは単身赴任など、いろいろと対策は講じられます。けれども、子供が生まれたら。ここで仕事から離れてしまう女性がとても多いです。だけど、子どもがいても仕事はできるんです。むしろ、そこに時間が取られるために、仕事を非常に効率的に進める動機になります。が、やはり大きなハードルになるには違いありません。しかし、ここでいったん仕事をやめると、いつかまた仕事をしようと思ってもなかなか正職員では復帰できません。大学までは女性の方が一生懸命まじめに勉強していて、成績もいいのに、社会に出たらそれをいかせないってもったいないですよね。私のアドバイスは、上にも書きましたが、とにかく新卒の就職を大事にすること、その後ハードルが現れたときには、すぐあきらめないで、何とかやり過ごす方法をそのとき考えること。困ったときは周りの人に助けを求めること。女性は一人で抱え込む人が多いけれど、全部自分でやる必要は全然ないのです。そしていつ転職することになっても大丈夫なように、いつでもスキルアップを忘れない。武器になるものがあれば、いくらでもキャリアアップできます。だけど資格を取ることだけに夢中にならないように。昨日も書きましたが、それを得るためにした努力、それができる自分、が大事なんですからね。
コメント
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