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やっと獣医ドリトルを見る

2010年11月23日 | その他もろもろ
学生が「見ろ見ろ」というので、「そうかあ、見ようかなあ」と思いながら忙しくて一回もみてなかったのですが、うちのテレビ小僧が録画していたらしく、今朝はじめてみることができました。

おもしろいですよ。と学生は言ってましたが、あれは獣医師の立場から見たら、おもしろいというよりなかなか深いドラマと言えるかも。「もっと言ってくれ」という気もするし、「世の中の人にちゃんと伝わってるかなあ」という気もしますね。今日見た話の中にも動物の安楽死の問題がありましたが、これもね、ヒューマニズムでとにかく命が大事でしょ、命を救うのがなにより優先、とかいうような簡単な話じゃないですから。だってね、リハビリやって歩けるようになるかもしれない、だから頑張ろう、って人間はわかりますよ。でも動物には先の展望なんかわからないんですから、ただただ苦しいだけかもしれないんです。それでも救いたいのは、飼い主がその子の存在をとても大事に思っていて、自分の支えだと感じているからですよね。そして、そういう飼い主に飼われている動物は、きっとリハビリが苦しくても、飼い主が喜んでいるということはわかるんだろうと思うんですね。ただ、動物がその生態にあった生き方ができるように、無理に人間の価値観におしこめないように、ということについて考えることを忘れてはいけません。

次回予告にあったように、動物を救うのが獣医師、だけど動物を殺すのも獣医師の役目。どんな場合でも、命について深く考えない獣医師は一人もいないと、わたしは思っています。
コメント (2)
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